オフェリア・麗の占い講座

オフェリア・麗の占い講座01「朝のテレビの占いって本当に当たるの?」

西洋占星術の第一人者として、不動の人気を誇る、G・ダビデ研究所のオフェリア・麗先生。占いが当たるだけでなく、わかりやすい解説も人気です。今まで知らなかった占いの世界に、一歩足を踏み出しましょう!

●オフェリア・麗の占い講座01

「telling,」読者のみなさん、はじめまして。
G・ダビデ研究所のオフェリア・麗です。

これから「telling,」読者のみなさんと、新たな視点で占いについて考えていきたいと思っています。一緒に占いの世界を楽しみましょう。

ところで、みなさんは占いを信じますか?
占いが大好きで、ウェブでも雑誌でもテレビでも、占いは欠かさずチェックしてしまうという人もいれば、占いなんて当たるはずないと端から信じないという人もいるでしょう。

占いといっても、星占い、手相、タロット、姓名判断などさまざまな種類がありますが、これから私がお話のなかで使う占いは「西洋占星術」。この占いは、世界最古の文明といわれるメソポタミア文明に生まれ、「太陽・月・その他の惑星」の位置から答えを導き出します。とても長い歴史の中で培われた理論に成り立っている占いなのです。

とはいえ、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」というのも、また事実!そこで今回は、朝のテレビの占いについて、占いの基本と疑問にお答えします。

毎日の運勢は「月の位置」に影響を受けている

朝、出かけるまえにテレビで情報番組を見ていると、12星座占いなどの「今日の運勢」をよく目にします。1位から12位まで、その日の運勢が発表されるので、1位だった日は気分もいいけれど、最下位だと朝からテンションが下がってしまうという方も多いのではないでしょうか。

よく運勢は毎日変わるのかと聞かれることがありますが、これはズバリ変わります。毎日の運勢を占うために主として見ているのは「月の位置」。月は約1カ月足らずで地球を1周するぐらい動きが早く、2日半ほどで、基本的な流れが変わるからです。

月は星座を次々と動いていくので、例えば牡羊座に月がある時は、世の中が牡羊座的なムードになりやすいなど、月の位置する星座の特徴が各星座の運勢に大きな影響を与えます。

具体的には、牡羊座に月があると、全体的に元気いっぱいで、血がのぼりやすく、カッとしやすい部分もある、という具合。牡羊座的なイケイケムードの時に、「よし私も!」と思う星座の人もいれば、ちょっと引いて内にこもってしまう星座の人もいるわけです。このように、12星座それぞれが持っている性格で受け止め方が違うため、その関係性を見ながら毎日の運勢を占っていきます。

また、各星座から見て月が何番目の位置にあるかによって、より具体的な内容━例えば金銭や恋愛、健康に関する情報など━に踏み込んで占うのが、オーソドックスな手法です。

ダメな日だからと諦めない気持ちが大切

そこで、本題の「朝の占い」に戻ると……、もしその日の運勢がよくない場合は、ほかの占いでいいことを言っているものを探してみるのもひとつ。というのも、あくまでも毎日の運勢は、日常的な出来事、身近な事柄を占っているから。よりいいほうを信じればいいと私は思います。

一番ダメなのは、「今日は運気が悪いから、もういいや。」「やってもどうせダメだし…」とあきらめてしまうこと。そういう気持ちになるから、ますますダメな運勢になるんだと気付いて!
逆に「どこか注意すべきところはあるかな」と発想を変えることで、運勢は大きく変わります。小さなことにとらわれず、自分の気持ちをコントロールする意志を持たないといけないですね。

もうひとつ気を付けたいのが、「毎日の運勢」と「年間ベースの運勢」を同じ土俵で考えてはいけないということ。
例えば、資格を取るとかダイエットすると決めたら、それをやり遂げるために必要な習慣やタスクをきっちりと実践していくことが大切です。特に長期の目標の場合は、日々のことに振り回されてはダメ。
「今日は無理しないほうがいいって占いで言ってたし、お休みしちゃおう」などと、その日の運勢に左右されて、大事なことができないのは、ずるずるとよくない運勢に落ちるパターンなんです。くれぐれも気を付けて!

占い師の私が言うのもなんですが、ランキングを付けるのは、本当のところ、どうなのかしらと思うこともあります。ランキング付けは、すごく迷うことが多いの。
特に、良い星座と悪い星座以外の星座の順位を決めるが難しいのです。実際、5位以下はほとんど変わらないという日もあります。

運勢にはどんな時も波があります。1位のあとは下向くし、12位のあとは必ず上向きます。人生ってそういうもの。また、中ぐらいの運勢の時は、自分の中で力を蓄えなきゃいけない時期だというのも忘れずに。結局、日々の努力が運勢をよりよく加速させる原動力になっているんです。……なんて、最初からちょっとお説教くさかったかしら(笑)。

オフェリア・麗先生に、占いのことで聞いてみたいことはありませんか?telling,までお寄せください。

https://telling.asahi.com/request

続きの記事<「手相は書き足せば運勢がよくなるの?」>はこちら

G・タビデ研究所主宰。 魚座・B型特有の深い直感に導かれて占星術と巡り合い、故G・ダビデ師の下、その奥義を窮める。鋭いインスピレーションに満ちたホロスコープ解釈とアドバイスは、抜群の的中率を誇り、占い界の第一人者として圧倒的な支持を得ている。雑誌の連載や特集は数知れず、わけても「一番当たる!」と定評のある「an・an」(マガジンハウス)の半期に一度の『恋と運命』号の巻頭占いは、35年の長きにわたり不動の座を誇っている。