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コロナ禍で変わった「新しい生活様式」における婚活必勝法

新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛から、婚活市場にも異変が起きています。直接会う機会が減るなかで、結婚相手を見つけるのは至難の業。新しい生活様式が求められ、人との距離感も変わる今、婚活で最良の相手と出会うにはどうすべき?自身も婚活中の神山園子さんが体験をもとに、これからの婚活必勝法を教えてくれました。
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コロナ禍において大打撃を受けている婚活市場。気になる人と会うこともできない状況で、「モテる人」の基準すら変わってきたように感じます。絶賛婚活中の私が感じた、新しい婚活様式について書いていきたいと思います。

 

「とりあえず会う」、から「じっくりメッセージ」の時代へ

これまでの婚活といえば婚活パーティーにしろ合コンにしろ、「まずは会って話す」ことから次に繋がるかどうかが決まっていました。私も会って話す方が手っ取り早いのでそうしてきましたが、コロナの影響でそういった集まりにも顔を出せなくなり、今はマッチングアプリへと移行しています。
3月の時点では「コロナが落ち着いたら会いましょうね」がお決まりのフレーズでしたが、5月に入ると「会おう」ということ自体が不謹慎という空気が流れ出しました。

私は緊急事態宣言が解けたら会ってもいいだろいうという感覚でいたのですが、数人の男性から
「でも第2波が来るかもしれませんからね」
「緊急事態宣言明けたからって一気にゆるむのは違うと思う」
「医療従事者は今も頑張っている」
と言われてから、自分から会いたい空気を出すのをやめることにしました。たしなめられる度に、良識のない人間だと言われているような気がして恥ずかしかったからです。

人間関係においていきなり政治の話や宗教の話を持ち出すのがタブーであるというのと同じように、「コロナに対してどれくらい感染予防をしているか」ということを話すと価値観の違いで言い合いになるので、できるだけその話題を避けるようになりました。

 

メッセージを丁寧に返す人がモテる!

アプリ上でのメッセージのやりとりというのは「お仕事何しているんですか?」「休みの日は何しているんですか?」などお決まりの質問をし合う程度なのですが、これは会う約束をこぎつけるまでに余計な印象を与えないためです。

それが気軽に会うことができなくなった今、わりと深いところまでメッセージ上でやり取りするようになりました。こなす感覚だったメッセージに魂を込めるようになり、「この話にどう返してくれるか」ということを重視するようになりました。

最近までやり取りしていたAさんという男性がいます。顔はタイプだし、必死に婚活している感じがなく、これまで普通にモテてきた男性という雰囲気が気に入っていました。ただ彼はメッセージがあまりにも単調で、こちらが何を言っても「そうですよね~」「なるほどですね~」「いいっすね~」みたいなことしか言わないのです。たぶん会って話せば気にならないその「軽さ」がだんだん嫌になってきて、話すのが苦痛になってきました。

もう一人、今もやりとりしているBさんという男性がいます。ひとつひとつのメッセージが丁寧で、すべてに意味を見出すタイプという感じです。「今日は天気がいいですね~」と送っても、「久しぶりに洗濯ができていいですね!大物干そうかな」と返してくれる。一方Aさんは「そうですね~」と返してくるだけです。この些細な違いで、メッセージを続けるかどうかが変わってきます。

Bさんにも未だ会えずじまいですが、メッセージのやり取りが苦痛でないので、仮にこの先2回目、3回目の緊急事態宣言が出されても別にいいかなと思っています。

新しい生活様式で婚活を成功させるためには……

あらゆる常識が覆されていく中で、恋人同士といえども「会う」こと自体がぜいたく品になるかもしれない。この人とはバーチャルの世界でもやっていけるかというのが、結婚相手への新たな条件に加わりつつあります。

もちろん男性だけでなく、女性にも同じことが言えるはず。複数の男性とやりとりする際、定型文をコピペして送っていましたがそれもやめました。こちらも真剣にメッセージをやりとりし、心地いいかそうでないかを見極めなければいけない。
新しい生活様式的婚活は「筆マメさ」が最も重要になってくるのではないでしょうか。

1991年生まれ。芸能・出版などマスコミ業界で働く会社員。リアルなミレニアル世代として、女性特有のモヤモヤや働き方などを主なテーマに記事を執筆中。
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