「やりたいことは何なのか?」本当の自分を見つめなおすコーチングのすすめ

大手企業で広報を務め、現在はフリーでPR活動を展開する井村さん。誰もが自分の選択は正しいのか迷うときがある。そんなとき友人から進められたコーチングを受けてみた彼女。そこで気づいた明日への踏み出し方。広報活動の最前線で活躍する100社100名の担当者が集まる「若担会」のメンバーが、仕事や生活の現場でふと考えた日々の思いをつづります。

そろそろ30歳。仕事、結婚、出産…。さまざまな人生の分岐点を迎えている

仕事は楽しい。今の会社も悪くないけど、もっと成長するために転職も視野に入ってきた。
結婚したいと思って、婚活もしてみたものの、人を好きになるって意外と難しいことに気が付いた。本当は「結婚するべき」みたいな呪縛から自由になりたいだけかもしれないと思い悩む日もある。
子どもを産みたいと思っていたけど、キャリアとどう折り合いをつけるのか、そもそも自分に子どもが育てられるのだろうか……。

私たちは日々、たくさんの選択を迫られている。「自分のやりたいことをしたらいい」と言われるけれど、その「やりたいこと」が何なのかがわからなくなってしまうことも多いのではないだろうか。そんなとき、私が友人から勧められたのが「コーチング」だ。

答えはすでに自分の中にある。それをひとつひとつ掘り起こしていく

コーチングは簡単に言えば、コーチとなる人に質問をしてもらうことで、自分の中にすでにある答えを一緒に見つけていく作業だ。月に1、2回、1回あたり1~2時間ほどコーチと面会する。面会の最後に、次回の面会までのアクションを決めて行動や思考の変化を意識的にもたらすように目標設定することが多い。カウンセリングと似ているが、いくつか違いがある。

●カウンセリングは、今のマイナスの状態をゼロに戻してあげること
受け手が自分で選択できなくなっていることも多いので、具体的に「○○したらどうか?」というアドバイスをしたり、行動を促すことも多い。

●コーチングは、今の状態からさらにプラスの方向へ進んでいくのを手助けすること
受け手の深層心理に眠っている「どうしたいか?」を引き出して、受け手が自分で最良の選択肢を選ぶ手助けをする。コーチから視点を増やす提案はあるが、特定の方向性への誘導はしない。

なるほど、人に相談したとしても、最終的には自分で選択したい私にはぴったりな方法だ。
私がこれまで相談したのは「仕事は好きだけど、何にやりがいを感じているのかわからない」「優しい彼なのに、自分ばっかり怒ってしまう。嫌われないか不安」という2つだった。

1つめの仕事に関して、給料や勤務体系、職場での自分の評価など、あけすけに話すには相手を選ぶ部分もある中、コーチだからなんでも相談していいんだと思うことができ、「友達に相談するよりも素直になれる」と感じた。てっきり自分は給与や業務内容を大事にしているんだと思っていたけど、最終的に「リスペクトしながら働ける仲間」が大事だということがわかったのが大きな発見だった。

2つ目の恋愛についても、友達に恋愛相談ってちょっと恥ずかしくてできないし、せっかくアドバイスをもらっても「それは○○ちゃんたちの場合だしな……」と考えてしまうことがわかっていたので、思い切ってコーチに相談してみることにした。
すると、「いい彼女でいないといけない」と自分の気持ちを抑えたときに、後からイライラしてしまって怒ってしまうということがわかった。我慢したことが逆効果になっていたので、その後「今、こう思ってるんだけど……」と素直に話すようにしたところ、一方的に怒ってしまうことがほとんどなくなり、彼との関係も良好になっていった。

自分の意見を入れずに、あくまでニュートラルな立場として受け手を導けるように訓練を重ねているコーチだからこそ、話を整理し、気持ちの深堀りをサポートしてくれるのだなと感じた。言葉を選ばずに気持ちを吐き出すことで知らなかった自分と向き合える時間と、未来への道しるべをもらえて1回のコーチング料はおよそ1万円。ちょっと贅沢な時間の使い方だけど、1人で悶々と悩んでいるくらいだったらいい買い物だったと感じた。

本当の自分を見つめて、軽やかに生きたい

どんな自分になりたいか?それに近づくためにはどうしたらいいのか?
次のアクションを決めることで、前に進んでいくことをサポートしてくれるコーチング。
答えがでなくてもやもやと1人で悩んでいる時間が減ることや、次に向かって前進しているという自信は、私の気持ちを軽やかにしてくれる。

自分の気持ちは自分にしかわからない。
でも、そこにたどり着くまでの過程は1人でなくてもいい。
ときに誰かの力を借りながら一歩ずつゴールを目指していくのもいいものだ。

1986年に立ち上がり、30年以上の歴史を持ち、広報活動の最前線で活躍する100社100名の担当者が集まる「広報担当者による、広報担当者のための会」です。広報パーソンとしてのスキルアップ、活きた情報の収集、会員相互間およびマスコミ関係者との人的ネットワークの形成を目的に、日々切磋琢磨しています。
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