意識、どんどん下げてこう。by ナリくん

頻繁に会いたがる友達。断ることへの罪悪感を、どうすれば良いのでしょうか。【ナリくんのお悩み相談44】

心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ&お悩み相談。今回は友達との関係について。むこうは会いたがっているけど、こちらは忙しくて会えない場合、断り続けていると段々罪悪感を感じるようになってしまうこと、ありませんか?最近では「オンライン飲み会を断ることに疲れる」なんて声もきかれます。そんなお悩みに、ナリくんがお答えします。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん 【お悩み相談編 44】

Q:今回のお悩み ↓

  • 1カ月に2~3回ペースで飲みに行こうと誘ってくる同性の友達がいます。その子が嫌いというわけではありませんが、お金も時間も限られたなかで、頻繁に会う必要性を感じていないため、「忙しい」と断り続けてきました。とはいえ半年以上断り続けていて、もはや罪悪感を感じ始めています。悪い人ではないので、傷つけたいわけではありません。どのように対応したら良いのでしょうか。

「友達」って言葉ってもう死語でいいと思うんですよね。

だって、中身が曖昧すぎますもんね。「友達の定義とは?」って議題って尽きないじゃないですか?尽きないってことは、答えがないってことですもんね。

例えば「友達とは、月に一度ご飯を食べる人である」と決まったなら当然反論でてくるだろうし、月に一度はご飯食べるけど年上だから、友達とは呼ばないしなーとか、無数に意見がでる。

だから、「友達とは何か」ってのは中身が曖昧すぎて定義が決まらなすぎて言葉としてほとんど意味がない(正式にはフワッとした会話の時にしか使えない)んですよね。

実際、フワッとした会話を人とする時の「昨日友達と映画観に行ってて」は問題ないと思うんですけど。

真面目な話とか、今回みたいな相談だと全く意味をなさないですもん。

今回の相談なんか「そもそもその人、友達じゃねーだろ」とか言いたくなるし、でも10年に1回しか会わないけど友達ってのもいるしさ(実際ナリは10年以上会ってない高校の同級生を友達と呼べる)。逆に、1年に一度は必ず会うのに友達とは呼べない人もいる。

なので「友達という言葉は死語」なんじゃないかと。「チョベリグ」みたいなことですね、存在はするけどさほど使わない。たまに使うのはありだけどくらいのレベル。

「友達」という言葉を使うのをやめたら、人間関係をどうカテゴライズすればいいのかというと「好きな人」「ちょっと好きな人」「普通の人」「好きじゃない人」でいいと思います。

「友達」って言葉だと、世間には友達という決まり事あって、友達だからこうするべき友達だからこれは普通、友達だかこれは間違ってる、など友達という謎の括りに縛られてしまうよね。

実際、今回の質問も「友達だから」罪悪感を感じてるわけだもんね。

会いたくない人にただ会わないだけだとしたら、それって普通のことだ。

相手を傷つけたくない気持ちは、よくわかるけど。相手を傷つけないために、自分が我慢すると余計に相手のことが嫌いになります。それって、結果的に一番相手が傷つきますよ。

だったら、断るのは相手のためだとすら思います。誰だって人を傷つけたくはないです。でも、人と人には相性があります。相性が合わない人と無理やりにコミュニケーションをとっていると、今度は自分のことが嫌いになりますから、本当にやめたほうがいい。

まとめると、友達とかいう曖昧で中身のない謎の括りの人間関係をやめましょう。次は、好きか好きじゃないかだけで、人と人間関係を構築するようにしましょう。

そして、「友達だからこうするべき」みたいに気を使うのをやめたら、一気に好きな人が増えると思いますよ。結果的にそれが友達との関係を良くすることなんだと思います。

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