イギリス・ロンドンでオススメの最新フェミニズムスポット
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telling,読者のみなさん、少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年最初の記事は、普段と違ってイギリス・ロンドンからお届けします!
2019年は日本でもフェミニズムが以前より話されるようになりましたが、イギリスでは更に多くの本が出版されたり、ラジオや動画で話されたりとフェミニズムや女性のエンパワーメントにフォーカスしたプロジェクトがたくさんあります。
今回はロンドンのフェミニズムムーブメントを感じられるオススメのスポットをご紹介します。
ひとつ目は2019年10月にオープンし話題になった「ヴァギナミュージアム(Vagina Museum)」。名前の通り、ヴァギナ・膣に関する博物館です。博物館といっても規模はかなり小さく、どちらかというと小さな展示会といった感じです。
内容は、膣に関する迷信からよく聞く悩み、膣の構造などがわかりやすく、シンプルに展示されています。「膣があるイコール女性ではない」というパネルには「トランスジェンダーの人で性転換手術を受けている人もいれば受けていない人もいるが、それで性別が判断されるべきではない、性別は生まれた時に決まるものと決めつけずに人それぞれ違うから理解しよう」と書かれています。
他には、膣外射精すれば妊娠しないはウソ!コカコーラで避妊できるはウソ!タンポンを使ったら処女ではなくなるはウソ!などなど。コカコーラもタンポンも私は子供の頃に聞いたことがある迷信でしたが、友人もパートナーも「そんな迷信初めて聞いた!」と驚いていました。みなさんどうですか?他にはオリモノについても、オリモノはあまり性教育などでも話されませんが、不快感やにおいで悩む人も多いと思うので、オープンなところで話されるのはいいなと思いました。
入場は無料で、本やポストカードを販売しているコーナーもあります。カムデン・タウンマーケットという人気観光地の中にあり、小さいながら情報量も少なすぎず多すぎず、オープンな雰囲気で、偶然通りすがった人でも足を止めやすく作られていると思いました。
Vagina Museum
住所:Unit 17 & 18 Stables Market, Chalk Farm Rd, London NW1 8AH
営業時間:月~土:10:00~18:00(日は11:00~)
※最終入場は17:15
https://www.vaginamuseum.co.uk/
二つ目は古着屋さんやマーケットがある人気観光地ブリックレーン(Brick Lane)にある本屋さん、「Pages cheshire street」。女性、トランスジェンダー、多様な性の作家による本を集めた本屋さんで、フェミニズムに関するエッセイから、文学、政治、詩集、写真集に子ども向けの絵本まで扱っています。個人的には魔女に関する歴史の本や、SF小説、有名な女性(画家フリーダ・カーロや環境活動家のグレタ・トゥンベリ)に関する絵本などがおもしろそうで気になりました。
絵本コーナーには子どもが座れる場所があったり、とても落ち着いていてアットホームな雰囲気で、柔らかなオレンジのライトでゆったり感じました。
フェミニズムというと難しいと感じたり、興味があってもどこから手をつけたらいいかわからないという人も多いと思います。そんな時にこの二つのようなスペースがあると興味がありそうな本を見つけやすいのではないでしょうか。
私のコラムでも小説や映画を紹介することがありますが、フェミニズムを知るのに学術書だけでなく、小説やアート作品、写真集、映画、詩などを読んでみてみるのもオススメです。もちろん、女性作家というだけで、内容がフェミニズムや女性に関することなわけではありません。しかし、歴史上多くのアーティストが男性のように、いまだに大衆文化は男性目線なことが多いです。なので、フェミニズムと考えなくても、女性作家の作品を意識して読んでみるのもいいかもしれません。
Pages Cheshire Street
住所:5 Cheshire Street London E2 6ED
営業時間:火~土:11:00~19:00(日は~18:00)
定休日:月
https://pagescheshirestreet.co.uk/
最後に、残念ながら今回は行った時お店が閉まっていたのですが、「The Second Shelf」というソーホーにある本屋さんも女性作家による本が集められた本屋さんとして有名です。こちらは昔の小説の初版やアンティークの本など歴史的で貴重な本を中心に扱っているそうです。
The Second Shelf
住所:14 Smiths Court, London, UK, W1D 7DW
営業時間:月~土:11:00~18:00(日は12:00~17:00)
イギリスのフェミニズムは日本より更にオープンに話されていますし、大手本屋さんでもフェミニズムや女性エンパワーメント特集がされていたりとオープンにポジティブに話されている印象です。残念ながら紹介した場所は全て英語のみ、本も英語の本になってしまいますが、雰囲気だけでも伝わればなと思います。機会があれば是非足を運んでみてくださいね。