たまには最高に楽しいぼっちじゃない旅をしよう

【真船佳奈】【番外編・後編】旅行歴十数年で見出した、エコノミークラスでも女性が最高にくつろげる方法【ぼっち旅】

telling,の人気シリーズ「ぼっち旅」の作者にして現役テレビ局員の真船佳奈さん。超大作、「ぼっち旅・タイ編」を書き終えて、次に向かったのは、お友達の結婚式でハワイへ!ハワイまでの7時間、エコノミークラスを快適に過ごすにはどうしたらいいのか……。「ぼっち旅」のスピンオフ、「ぼっちじゃない旅」を前後編でお届けします!

●たまには最高に楽しいぼっちじゃない旅をしよう・後編

前編では機内で発生する「痛み」に対してのハウツーをお伝えしたが、
後編は女性ならではの悩み「乾燥」「寒さ」についてお話ししたいと思う。

砂漠より乾燥している機内は30代のお肌から容赦なく水分をむしり取っていく。唇がひび割れ、肌はバリアを張ろうとめちゃくちゃオイリーになってくる。喉もガサガサになっていく。
コンタクトをつけている人は目の水分まで持っていかれるのを感じるだろう。
こんな容赦ない借金取りみたいな搾取します?!ってくらい持っていかれる。

さらなる地獄は、機内の寒さである。
最初は快適だが、数分経つと足元はひえひえ、とても初期装備の毛布一枚では太刀打ちできないのである。

こうした問題に対しても、唇を干潟みたいにバリバリ割りつつ肌からは油田のように油を噴き出させつつ見出した「そうならない機内の過ごし方」をお伝えしよう。

<肌の乾燥対策>
まず地味にでかいのは、機内に入る前に必ずすっぴんになっておくということ。
洗顔シートを使うと、シートの成分が肌に残ったままなので乾燥の原因になる。かと言ってフォームを使う洗顔は機内のトイレでは洗面台が小さすぎてびしょびしょになってしまう。
機内に入る前に、広い洗面台で落としておき、化粧水とクリームでベタベタに保湿しておくのがベスト。
スプレー式の化粧水が特にお勧めだが、匂いがきついものは周りの迷惑になるので、なるべく水に近い成分(アベンヌウォーターなど)をお勧めする。
ワセリンは唇にも、髪の毛にも使えるので荷物を持ち込みたくない機内にはとてもお勧め。私は化粧水はハトムギ化粧水をスプレーに詰め替えたものと、クリームはニベアかマダムジュジュクリーム、バーツビーズのリップクリームを持って行っている。

<目の乾燥には蒸気でホットアイマスク>
ぼっち旅台湾編の時に、リーマントラベラーの東松さんから教えていただいたベストグッズ「蒸気でホットアイマスク」。目の乾燥にも効く上にふわ~っとリラックスして寝れるので、目薬をさした後ホットアイマスクを着用して寝よう。
もっと暗さが欲しい人は、「3Dアイマスク」っつー、眼球の凸身を再現したアイマスクを上につけてもよし。

<喉の保護には、のどぬ~るぬれマスク>
機内の乾燥を防ぐためにマスクを着用している人は多く見かけるが、ただのマスクをしていてもあまり効果がない。のどぬ~るぬれマスクはマスク内にポケットがあって、そこに濡れているフィルターを入れることができる。長距離便の時は、(ちょっとフィルターが乾いてきたな)と思った時は新しいものに取り替えよう。耳も痛くならず、肌に塗ったクリームの蒸発も防ぐので非常に優秀なアイテム。

アルミパウチ内に入っている濡れたフィルターをポケットに入れて使用する

ちなみに、こちらが友人たち(全員30歳)の機内おくつろぎスタイルだが、肌の水分を逃すまいという姿勢が凄すぎて全員通り魔みたいな格好になっている。

<機内の寒さには、どっちみち旅行で使うものを使って対策>
「機内で快適に過ごしたいけど荷物はなるべく少なくしたい」という皆様、どうせ旅行中に使うものをバッグに忍ばせておくのはいかがだろうか。
まず今回私が行ったハワイでは必ず使う「ラッシュガード」、そして「トライディア」というメーカーのスポーツタオルを中に入れた。

ラッシュガードはただのパーカーなのでまあ何でもいいとして、このタオルはとてもお勧め。速乾性の生地でペナペナした素材なので省スペース。しかしながら密度は高いのでしっかりと防寒できる。十分な大きさもある。
さらに旅行先についてからも、ビーチなどで非常に重宝する。
そんなに高くないので旅行のお供としてぜひ採用して欲しい。
これに機内で配られる毛布を使えば、全身の防寒が可能だ。

こちらが、私の機内持ち込みグッズ全てである。

そんなにたくさんのグッズはないので小さなカバン一つにおさまる。これだけで劇的に旅が楽になるので、是非ともお試しいただきたい。

最後にフライングホヌさんの機内食は、世界一美味しい朝食として名高いbillsとのコラボ飯でめちゃくちゃ美味しい。

グリーンカレー風味のチキンに、なます、クリームチーズサラダも絶品。さらにみんな大好きハーゲンダッツもついてくる。ああああANA大しゅきいいいいいい!

機内がでかすぎるほか、行きの飛行機がかなり揺れたせいでサービス提供は遅めであったが、綺麗なCAのお姉さんをたくさん拝めて幸せだった。
そして、日系航空会社だけあって機内上映サービスが充実…!

最新映画のみならず、Eブックスで旅行ガイドも読めるので、みんなで同じ本を見ながら旅行の計画を立てることもできた。

是非、真船流エコノミー処世術で素敵なフライトを…!!

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テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
最高に楽しいぼっち旅をしよう!タイ編