たまには最高に楽しいぼっちじゃない旅をしよう

【真船佳奈】【番外編・前編】旅行歴十数年で見出した、エコノミークラスでも女性が最高にくつろげる方法【ぼっち旅】

telling,の人気シリーズ「ぼっち旅」の作者にして現役テレビ局員の真船佳奈さん。超大作「ぼっち旅・タイ編」を書き終えて、次に向かったのは、お友達の結婚式でハワイへ!ハワイまでの7時間、エコノミークラスを快適に過ごすにはどうしたらいいのか……。「ぼっち旅」のスピンオフ、「ぼっちじゃない旅」を前後編でお届けします!

●たまには最高に楽しいぼっちじゃない旅をしよう・前編

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みなさ~~ん、こんにちは~!(こんにちは~!)

普段は最高に楽しいぼっち旅をしようという一人旅の記事を書いている真船が、今回友人の結婚式でワイハーことハワイに行ってきたよ!
業界人じゃなくてもついつい「ワイハ、ワイハ」と言ってしまう、脳内麻痺させる人類最後の楽園・ハワイ。

しかし日本からの飛行時間はおよそ7時間と、結構な時間乗らなくてはいけない。
「最高に楽しいぼっち旅」では借金をしてまでビジネスクラスに乗るのがお約束で、ついに自分の名前でエゴサーチすると「真船佳奈 ビジネスクラス」という検索ワードまで出てくるようになった。ビジネスクラスといえば真船、みたいになりつつある。

でもみんな聞いて?!実は私そんなにビジネスクラス乗ってないよ?!
その単語の組み合わせ「豚トロ 生クリーム」くらい合わないんだよ?!

そんなわけで、今回は初心に帰りH.I.Sさんのパッケージプランを利用。エコノミークラスでハワイへ向かう事にした。
機体は機体はFLYING HONU(フライングホヌ)ことANAハワイ便の最新機体・エアバスA380!
2階建の巨大機体で、ウミガメさんになってるんだよ~!キャワイイ~!

席はちょっとだけ広めなのか…?足置きも、携帯を入れるシートポケットもあるのが嬉しい。

数万円プラスするだけで3席もしくは4席分のレッグレストをあげて、ベッドのように利用することが可能な「カウチシート」がフライングホヌ最大のウリなので、お試しすることをお勧めする。

さてここで突然だが、「エコノミークラスを快適に過ごす」というのはかなり難しい事であったりする。

まず、航空会社側から枕・スリッパ・毛布という戦闘アイテムが渡されるが、こんなものは初期装備アイテムにもならない。無課金ユーザーには厳しい以下のようなフライトが待っている。

まずやってくる4大「痛い」は
首、腰、お尻、そして足である。
痔の時のU字枕のような首当てを膨らましてみるものの、いざ寝てみると

全然痛い。

配られた枕を尻に敷いてみるものの、あんなにあったはずの尻の肉がどこかへ流れてしまい坐骨が死ぬほど痛い。
十分にリクライニングしないため、腰に激痛が走る。
気圧に耐えきれず、さらにゆっくり伸ばすことのできないふくらはぎはパンパンに腫れ、痛い。おまけに変なイヤホンをつけていた耳が死ぬほど痛くなってくる。

私は旅行を初めて十数年間、この問題に対し頭を悩ませてきた。
「バルーン職人なの?!」ってくらい、ネックピローを膨らまし続けてきた。
機内グッズを買ってきたその金をコツコツ貯めれば、ビジネス乗れてたんじゃ…ってレベルに金を使ってきた。

そうしてついにたどり着き、今回の旅でようやく「完成した」と思われるエコノミー対策スタイルはこちらである。
前編ではまず、この「痛い」問題についてお話ししたいと思う。

<ネックピローは空気式ではなくプラスチック式を!>

今までの機内グッズで買ってよかったものランキングの上位にいるのが、このプラスチック入りのネックピローである。
個人の首の細さに合わせて巻きつける式なので、ずれないし暖かい。
頚椎に合わせたプラスチックボーンが中に入っているので、持っていくときもがさばらず、使い方さえ間違えなければ首が痛くなることはない。

<お尻の枕こそ持っていくべき>

続いて長距離フライトでナンバーワン苦痛にも関わらず案外軽視されているのがお尻のケアである。

皆襟巻きトカゲかっつーくらいにネックピローを持っていくのにワイジャパニーズピーポー!!!って叫びたくなるので、アマゾンで1,000円くらいで売っているお尻用座布団を持っていきましょう。

これがあるだけで、劇的にフライトが楽になる魔法のアイテム。最初に配られる枕は、腰に当てる用に。へたってしまう布素材は尻に敷いても何の意味もないただのオナラ吸収装置になってしまうのである。

<足置きは自分のカバンが一番いい>

まず準備をするときに一番大事なこと、それは機内グッズを入れるカバンは汚れてもいいものにすること。

余計なものが多く入っていても良い。こいつを前の座席の下に置き足を置く場所にするのが、備え付けの足置きを使うよりも足が伸ばせてずっと良い。脱いだ靴などを入れておき、高さをキープするのがポイント。

<言わずもがな、着圧ソックスは腿まであるものを>

普段寝るときに使っている着圧ソックスで十分なので、絶対に機内で履いておくこと。そして適宜足を揉むために、ロングスカートなどの格好の方が好ましい。足のむくみは人の手ではどうしようもないので、靴下さんに勝手に調整させてあとは勝手に寝ていましょう。

<耳の痛みを防ぐために備え付けのイヤホンは使わない>

耳はイヤーパッド式だとどうせ痛くなるので、自分で普段使っているイヤホンを使用。個人的には、耳栓よりもこちらのイヤホンで癒し系ミュージックを聴いている方がはるかに寝付きが良い。当然耳の穴にしか力がかからないので痛くない。耳の痛みに悩んでいる方にはぜひお試しいただきたい。

以上、「痛み」に対する対策をお伝えした。後編では女性のお悩み「乾燥」と「寒さ」についてお話ししたい。

後編をお楽しみに!

テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
最高に楽しいぼっち旅をしよう!タイ編