SNSで人気の「花のドレス」。どんなふうにして作られているの?【冬編】

Instagram, Twitterなどでイラストと花びら、花言葉を組み合わせたアート作品を発表し、多くの人を魅了している葉菜桜花子(ハナサクラ・ハナコ)さん。昨年7月には、初の著書となる『季節を彩る「はな言葉」―花のドレスと花言葉109―』を出版。今回特別に、葉菜桜さんにtelling,をイメージして作品をつくってもらい、その様子を動画で撮影してもらいました。今回は冬の季節にぴったりのドレスとともに、葉菜桜さんの世界をお楽しみください!

前回は、葉菜桜花子さんがつくる「秋」をイメージしたドレスを紹介しました。今回は、冬のドレス。葉菜桜さんがつくるドレスは、冬の寒さに負けない鮮やかなものばかり。
冬は花が少なく、枯れたイメージがあったのですが、見事に覆されました。

オンシジウムの英名は「踊る女性の蘭」。その名のとおり、女性の表情もドレスも、とても軽やかです
童謡「たき火」の歌詞にでおなじみのサザンカ。こうして見るととってもキュートで、ちょっとイメージが変わりますね

――葉菜桜さんの作品は枯れた花びらもたくさん使っておられるのですね。

自分で育てた花やいただいた花束、散歩中に見つける散った花、野山で出会った落ち葉や実など使う草花は様々です。どれも散ったり萎れていたり、剪定や花がら摘みで出たものを使っているんです。だから、色が褪せたり変色しているものも多くあります。

でも、枯れた花でも散った花びらでも、どの草花もステキな色・形・質感をしていて、美しさは失われないんですよね。

アネモネは晩冬に花屋さんに並び、春の近づきを感じるそう(葉菜桜さん)。こんなデザインの着物、ほしくなります

――これなどは、本当に、枯れた花だからこそ出せる美しさですね。

「いつかこんなドレスを着てみたい!」と心動かされるような色やデザイン、軽やかな空気感や躍動感を草花たちは表現してくれます。

椿は首からぽとりと落ちるため、木の下にはたくさんの花が落ちているそう。
どの花も、皆さんの身近にあるものばかりです。もし心が動いた花があったら、ぜひその花の咲いている瞬間を見て触れてほしいと思います。

○葉菜桜さんのドレスづくりを特別に大公開!

パンジーの仲間で、小ぶりなものをビオラと呼ぶそう。華やかな紫が、貴婦人のようなドレスによく映えます。
見ているだけでほんのり暖かくなるようなやさしい黄色。葉の緑との対比で、すてきなエプロンに変身しました。

葉菜桜さんは、ほぼ毎日twitter とInstagramに作品をアップしています。気になる方は、下記アカウントもチェックしてみてくださいね。

季節を彩る「はな言葉」‐花のドレスと花言葉109-

季節を彩る「はな言葉」‐花のドレスと花言葉109-
著者:葉菜桜花子
出版社:扶桑社

20~30代の女性の多様な生き方、価値観を伝え、これからの生き方をともに考えるメディアを目指しています。