世界の女性たち@ベルリン

25歳仏女性「自前のWEBサイトを通して伝えたい、女性へのメッセ-ジ」

ベルリン在住(25歳) フランス出身。クリエイティブな街として若者から人気のドイツ、ベルリンを拠点に、世界中のクールな女性アーティストをフィーチャーするウェブサイト「Curated by GIRLS」(私、Ruruも載せてもらってる!)を運営し、自身もミュージシャンとして活躍する彼女。今回は彼女に自身のサイトを始めたきっかけや仕事を通して学んだことについてインタビューした。

●世界の女性たち@ベルリン

”美しさ”は人それぞれ、女性らしさもいろいろな形がある

 フランス出身の25歳。世界中のクールな女性アーティストをフィーチャーするWEBサイト「Curated by GIRLS」を運営してる。このサイトを通じて、女性性、寛容さ、セクシュアリティー、多様性などについてのいろいろな形のアートを伝えているの。初めて2年くらい経ったかな。他にはベルリンを拠点にイベントやエキシビションのオーガナイズもしているよ。

 このサイトを始めてから、たくさんの素敵な女性達と出会う機会があった。中には実際に会ってなくて、メッセージでのやりとりのみの人もいたけれど、彼女たちのアートやメッセージにとてもインスパイアされたし、共感して強いつながりを感じられることもあった。それって本当に素晴らしいことだし、とても嬉しい!

美しさは人それぞれ、女性らしさもいろいろな形がある

 私自身、ミュージシャンでもある。音楽という形のアーティストだから、彼女たちからインスパイアされ、助けられた面もたくさんある。サイトを始めてから、他のアーティストについて調べたり、知ったりすることが増えたのは私にとって新鮮な経験だった。

 今の時代はSNSに溢れているから、まず他の人に自分の作品を見てもらうのがいかに大変か知っている。だからサイトを通して他のアーティストのキャリアを手助けできるのは嬉しい。

 サイトでは、メインストリームのメディアとは違った視点を大切にしている。美しさは人それぞれだし、女性らしさというのもいろいろな形があるということをサイトを通して伝えたいんだ。

 この仕事を始めてから、自分の周りや社会で何が起こっているのかということをよく考えるようになった。メッセージ性のあるアートをシェアすることで世の中にポジティブな変化をもたらすことができているとも思う。

 たくさんの素晴らしいアーティストに出会って、世の中はこれからもっとよくなっていけるっていう希望がもてた。これが仕事を通じて学んだ一番大切なことかな。

競争したり「こうあるべき」と抑えつけることはすごく暴力的

 フェミニズムにはもともと興味はあったけど、ミュージシャンとして活動して行く中で、多くの人の、いろいろな意見を聞く機会が増えた。ちゃんと自分で考えるようになって、昔よりちゃんと”フェミニズム”は何かについても自分なりの意見をもつようになったかな。世界中でひどい扱いを受けている人々がいるけど、私はフェミニズムがそれを止めてくれると信じてる。

 フェミニズムは他の人をひとりの人間としてリスペクトすること。多くの人が子どもの頃にどうやって周りより上になるかの競争を教えられる。私はそれが問題だって思う。男は力強く、女は母親に、ってね。

 そうやって人をこうしなければいけない、って抑え込むのは暴力的。私たちにはそれぞれ考える力があるのに。あと世の中不公平や不正が多い! そういうのって本当に残念。

 フランスにもあるけれど、キャットコール(道端で主に男性から女性に声をかけること、多くの場合が女性の容姿について)ってどこの国にもあると思う。世の中がそれを日常茶飯事だと受け止めているのも事実。私はそれは教育のせいだと思っていて、私たちは今後の教育を変えていくべき。子ども達には周りと競争するのではなく、もっと寛容性や他者への尊敬、セルフラブ(自分を愛すること)について教えるべき。

 私が今住んでいるベルリンは、とてもフェミニズムが進んでいる場所。女性は安心して暮らせるし、人々はフランスと比べても、他の人への尊敬をちゃんと持ってる。外見や判断されたりしないし、引っ越してきてから1度もキャットコールを経験したことがない。人生には何が大切で、住みやすい世界を作るにはどうするべきかを多くの人が理解している場所だと思う。

続きの記事<様々な国を転々として生きる私のアイデンティティ@韓国>はこちら

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18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。

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