RuruRuriko「ピンク」

女の子に恋をした。ー”普通の恋愛”って何だろう

ちょっとモヤモヤした気持ちになったとき、読んでみてください。いい意味で、心がザワザワするフォト&エッセイ。同性に対する友達としての「好き」と恋愛対象としての「好き」の境界線って…?

●Ruru Ruriko「ピンク」14

最近メディアでもよく出てくるLGBTと言う言葉、聞いたことがある人も多いと思います。
簡単に言うと

L - レズビアン
G - ゲイ
B - バイセクシャル
T - トランスジェンダー

の略です。

自分のセクシャリティーがわからない

しばらく前、自民党のある議員が「同性愛者の人は子どもを作らないので生産性がない」と発言して問題になりました。私は、自分のセクシャリティーが何なのかよくわかりません。そして、決めなきゃいけないとも思っていません。現在、男性のパートナーがいて、過去にお付き合いした人も全員男性なので、一般的にはストレート(異性愛者)としてみられることが多いです。

そんな私は数年前にある女の子に恋をしていました。
彼女は同じ大学の子で、大学内でたまたま見かけました。初めてみた瞬間にもう目が離せなくなり、じーっとみていたら向こうにバレたので、速攻で顔を背けました(笑)。

どうアプローチすればいいかわからなかった

彼女とは共通の知り合いが何人かいましたが、結局1年間で2回ほど事務的な会話をしただけで終わりました。その時の私はどうアプローチしたらいいか全然わからず、何もしませんでした。でも本当に可愛くて見かけるたびにすごく見てしまっていたので、相手にはバレていたかもしれません。

女性に憧れ以上の感情を抱いたのはその時が初めてでした。ただ、昔から、男性アイドルだけでなく女性アイドルも好きで憧れていたし、セクシーなセレブリティをみてはドキっとしていたので、「私はもしかしたらバイセクシャルかも?」と思っていましたし、友人にもそう話していました。
でもその時になって初めてちゃんと、もし将来女性パートナーと一緒になったとしても、日本では結婚できないし認めてもらえないのか、と思いました。私はきっと、公共の場で手を繋いだりするのも気を遣うと思います。

日本は同性愛者にも、本当に平等?

同性愛をあまりよく思っていない友人に、さりげなく「私に彼女ができたらどうする?」と聞いたら、「他人がゲイでも構わないけど友達はちょっと厳しいなー」と言われてショックでした。彼にはその後「君のことは好きだし、オープンなのは知ってるけど、僕は保守的な家庭で育ったから簡単には考えを変えられない」とも言われました。

日本は平和で平等で、同性愛者だからといって差別されたりしないと言う意見も聞きます。本当にそうでしょうか? まず法律的に結婚できない時点で平等ではないのではないのでしょうか? TVでは男性が可愛らしいものが好きだったり、男性同士でとても仲が良いとすぐ「え? そっち系? 」と言ったりします。それって本当に平等なのでしょうか?

もし私が先ほどの片思いの話で、相手は女の子と明かさなかったら、みなさんは”普通”の恋愛の話だと思ったでしょうか? 性別が違うだけでそんなに違うのかな? 何がそんなにダメなの?

同性カップルの恋愛映画『アデル、ブルーは熱い色』
を周りに勧めたら、それ「レズの映画じゃん」と言われました。それだけで見るのやめちゃうの? 映画『アデル〜』を見て私が思い出したのは、元彼に振られたことだったし、同性だろうが異性だろうが、恋愛は恋愛で恋に落ちるのは幸せだし、振られればメンタルがボロボロになるのも同じです。

”普通の恋愛”って何?

まだ小学校低学年の頃、すでにTVでゲイを示唆するのに”あっち系”とネタになっていたり、同性愛なんて気持ち悪いと嫌悪したり笑う人に対して、嫌悪感を覚えていたのを覚えています。もしかしたら私はその時点でバイセクシャルだったのかもしれません。でも私が誰を好きであろうと、あなたが誰を好きであろうと、他人にとやかく言われる筋合いはありません。好きなものは好きだし、私が彼女に恋したのは、私が過去の現在のパートナーに恋したことと何にも変わりません。見かけたらドキドキそわそわしちゃうし、話せたら嬉しいし、無視されたらドン底気分だし、振られたらぼろ雑巾みたいな気分になっちゃいます。”普通の恋愛”って何でしょうか? きっとそうゆうものだと思います。

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  • 只今ブロガーMariaと私RuruでSEX×ARTイベント/ジンを計画中です。皆に関わる身体の問題なのにタブー視され話される事が少ない性の話。ジェンダー、トイ、性教育、文化の違いなど気になるけれど人には聞けない性の話や、相談できずにいる悩みを共有し話し合える場を作りたいと思いっています。
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18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。

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