クーラー冷えに「いい気がする」、しょうがを使ったレシピ
●ツレヅレハナコのカラダにいい気がするレシピ 11
クーラー冷え
ひと昔前までは、「冷え」と言えば冬の症状だった。
低い気温が体を冷やし、手足がしびれてゾクゾクするつらい症状……
ああ、寒い寒い。冬は暖かくしなくちゃ!
ところが最近、耳にするのは「夏場の冷え」。
猛暑が続くゆえか、自宅も会社も店も、電車でさえもクーラーがガンガン!
真夏だろうとカーディガンやストールが欠かせず、
うっかりサンダルで過ごそうものなら足の感覚がなくなっているほどだ。
そういえば東南アジアへ行ったとき、
「冷蔵庫か!」と思うほど寒い店や家ばかりにあたったことがある。
「おもてなしの気持ち=どれだけクーラーで寒くできるか」なのだと聞き、
もうお気持ちは十分なのでカンベンしてほしいとお願いした。
でも全くわかってもらえず、あのときは辛かったなあ……
まさに冷蔵庫状態な日本の電車内などにいると、そんな遠い記憶さえ思い出す。
とはいえ、私の自宅もそうとうにクーラーが効いている。
だって暑いんだもの……いくら「推奨設定温度は28℃です」と言われたところで、
そんなのクーラーを入れていないに等しいと思うのは私だけだろうか。
我が家の設定は、常に安定の25℃(たまに24℃になっている)。
「はー、寒い」と靴下を履くくらいが理想だけれど、やっぱり体に悪いのかなー。
そんなことを考えていたら、今年は私にもやってきた。
毎日のように、うすぼんやりと続く謎の頭痛。
なんだか変だなと思っていたけれど、
クーラーの効いた部屋から暑い屋外へ出ると頭痛が起こることに気づいたのだ。
不思議なことに「体が冷えている」とは全く感じない。
ただ、極端に寒いところから暑い場所に移動すると、頭がズキズキと痛み出す。
「これがクーラー冷え!」と思いながら、
身体を温めてくれるものを調べてみるとズバリ「しょうが」。
血流を改善するジンゲロールという成分を多く含むそうで、
なにはともあれ「しょうが最強説」が根強い。
ただ問題は、しょうがってたくさん食べられるものではないような……、
そう悩んだ末に、せっせと作っているのが「しょうがごはん」。
米にたっぷりのせん切りしょうがと調味料を加えて炊くだけだが、
かなりの量を入れてもおいしく食べられる。
そして、ぽかぽかと体の芯から温まるのだ。
来年はクーラーの効いた部屋で、しょうがごはんのおにぎりでも食べてみようかな。
かなりの本末転倒。
でもやはり、我が家の設定温度は来年も25℃なのだろう。
「しょうがごはん」
●材料
米 2合、しょうが 60g、水 360ml
[調味料] 塩 小さじ1/2、酒 大さじ1、しょうゆ 大さじ11/2
1
米はといでざるにあげる。しょうがは皮をむいてせん切りにする。
2
土鍋に米、調味料を入れて混ぜ、しょうがを散らす。ふたをして中火にかけ、沸騰したら弱火にして10分ほど炊く。5分ほど蒸らし、底からしゃもじで混ぜる。※炊飯器でも炊飯可。