ツレヅレハナコのカラダにいい気がするレシピ 12

生理痛に「いい気がする」、豆乳とお酢を使ったレシピ

お酒とお酒に合う食べ物が大好きな人気編集者・ツレヅレハナコさんが綴る「体にいい」(気がする)料理コラム。頭痛、体のだるさ…。体の不調を感じたときに、すぐ作れるオリジナルレシピたち。今回のテーマは、「生理痛」です。

●ツレヅレハナコのカラダにいい気がするレシピ 12

生理痛

女に生まれたからには、誰にでもやってくるのが生理。

月に一度、子宮内の不要になった内膜がはがれ落ちる現象で、
基本的には閉経するまで毎月続く。

ああ。心から正直に言って、なんとも面倒くさいことか。

女性の身体に必要なサイクルであると理解はしていても、
個人的にはサッサと閉経したいなと思うほどにやっかいだ。

私などは「面倒くさい」だけで済むが、一部の友人たちはもっと深刻らしい。

そう。それは「生理痛」!

痛みの度合いは人によってさまざまで、私なら「下腹がチクチクするな」程度。

でも、とある友人は「会社の有給を生理痛で使い切る」ほどしんどいらしい。

ベッドからは起き上がれず、壮絶な腹痛と頭痛と吐き気にさいなまれる1週間。

食事もほとんどとれないので「生理中は1~2キロやせる」とは、
もはや何か別の病気なのでは……。

さすがに心配すると、月経痛外来なるもので精密検査を受けた結果、
「人よりも生理痛が重い」という診断結果だったそうだ。

ひゃー、なんともおつかれさまだよ。

そんな彼女たちが心がけていることを聞くと、
かなりの確率で「イソフラボンをとること」と教えてくれた。

大豆に多く含まれる成分で、
女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」に似た働きをするのが特徴。

鎮痛効果があるわけではなく、ホルモンバランスを整えるだけなので、
「あくまでも予防! というか、気休めだよね」と友人たち。

症状を自分でコントロールすることなんて、なかなかできないもんなあ。

大豆を丸ごと食べるのはなかなか難しいので、
豆乳や納豆、豆腐でせっせととっているのが現状だそう。

それならば、と私が日々つくっている豆乳料理を紹介した。

台湾の朝食では定番の「鹹豆漿(シェントウジャン)」というスープで、
桜えびやザーサイの塩気とまろやかな豆乳がとてもよく合う。

最大のポイントは、お酢。

アツアツの豆乳と合わせることで、ふるふるとしたやわらかな食感にしてくれる。

煮こまなくてもすぐできる簡単スープ、肌寒い日の朝食にぜひどうぞ。

「鹹豆漿(シェントウジャン)」

●材料(1人分)

豆乳 1カップ、桜海老のみじん切り 大さじ1、ザーサイのみじん切り 大さじ1
酢 大さじ1、塩 少々、油揚げ 1/3枚、万能ねぎの小口切り ラー油 各適量


油揚げはフライパンで両面を焼き、短冊に切る。

2
桜海老、ザーサイ、酢、塩を器に入れ、沸騰直前まで温めた豆乳を注ぎ入れる。

3
油揚げ、万能ねぎ、ラー油をのせ、よく混ぜていただく。

食と酒と旅を愛する編集者。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)他。
フォトグラファー。 1974年3月東京生まれ。好きな被写体は人物と料理。暮らし周りを数多く撮影。 著書「人と料理」(アノニマスタジオ)「祝福」(ORGANIC BASE)「まよいながら、ゆれながら」(文・中川ちえ/ミルブックス)「Travel Pictures」(著者名田辺わかな/PIE BOOKS)