意識、どんどん下げてこう。

【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】「子どもは?」って聞かれたくない

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ&お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。毎週木曜更新です。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】

Q:今回のお悩み ↓

  • 結婚は? 仕事は? 子どもは?と聞かれるのが日本だと当たり前になっていると思いますが……、特に子どもはいるの? と聞かれると心がズキズキします。年齢的にも結婚して子どもがいるのが普通なので、いない私は……と考えて落ち込んでしまいます。子どもがいないのがおかしいとは思いませんが、なんだかスッキリしません

A:ナリくんのお答え 

「子どもは?」という質問って、ズキッと心にくる人には来ますよね。一緒に考えてみましょう。

 ナリです。「子どもは?」という質問って、言葉自体はシンプルですがそこに乗っかってる「背景」を考えてしまって、ズキッと心にくる人には来ますよね。ちょっと一旦立ち止まって一緒に考えてみましょう。

 ではまず、質問してる側はなぜその質問をしているのか?から考えてみましょう。
 大きく2つに分かれるんだと思うんですよね。

 一つは「純粋に知りたい」、です。

 僕なんかは、もうすごく純粋に子どもがいるかどうか知りたいだけで「子どもは?」と聞きます。その時のその人との会話の流れで、子どもがいるかどうか知りたくなるときもありますから。今の子どもはポケモンとか知ってるのかな? とか、そんな程度の話題のために「子どもは?」って聞きます。本当に何も考えていないまま「子どもは?」と。

ただ本当に知りたいだけのこともある。

 許してあげてください、本当に本当に本当に、世の中には、何も考えずにただ聞いてるだけ、ただ喋ってるだけの人がいます。そこを見分けることって大事だと思います。あー、この人はノリで話してるだけだなと。確かに無礼っぽく見えますが、本当に何も考えてないのです。

 「子どもは?」って聞くもう一つのパターン。それは「バカにしたい」、です。「バカにしようとしている」と。まぁ、なんとストレートなことを言うんだと! これが心理学的な説明なのかと、本当に僕もびっくりですが。

不安な人は、人をバカにして安心したい。

 人をバカにしようとする人はいます。

 それは仕方ないですよね。人間だもの(笑)。ちなみに、心理的に人をバカにするのは、「人をバカにしてさげすむことで、自分は安心なんだ! と確認するための行為」です。つまり、不安な人ほど人をバカにします。世の中には、不安な人がそれなりにたくさんいますから、人をバカにする人はそれなりにたくさんいます。

 ただ、人をバカにするのは自分のタメであって、その人をバカにしたいからではないんですね。ここがすごく重要で。

 「人にバカにされた!」と憤るのもわかりますが、バカにしてきた相手は「自分のために人をバカにする」のです。つまり、あなた関係ないんですよね。

 よくよく考えると、「人をバカにしたい」が先にあって(安心感を得るためにです)その上で「バカにできるものを探して、あなたを見つけた」のです。人をバカにしたいが先行してるわけです。なんでもよかったって言えば、なんでもよかったんです(笑)。

 これに気づくと、人をバカにしてる人の話って、「中身がないな」とわかります。

 中身がない話をする人は、今中身がない人ですから、今中身がない人のことを気にしても意味もないとわかると、気にならなくなります。

 まとめると。

 「子どもはいますか?」という質問は、突き詰めてもさほど気にすることではないということです。気にするほど重要な質問ではないってことですね。

 ちなみに、人をバカにする人は人を、バカにしていないと精神が安定しない、不安な人である。という視点を持つと、本当にこの社会は生きやすくなりますね。

続きの記事<この人を失ったら…どうしたらいい?>はこちら

  

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月間400万PVのブログを運営する株式会社ナリ心理学を主宰。Amebaオフィシャルブロガー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。