目の疲れに「いい気がする」、ブルーベリーとヨーグルトのレシピ
●ツレヅレハナコのカラダにいい気がするレシピ 09
目の疲れ
子どもの頃から目が悪くて、視力は両目とも0.1以下。
いつもメガネ(大人になったらコンタクト)が手放せず、
「無人島に行ったら最初に死んじゃうなあ」と子ども心に思っていた。
裸眼では常に視界がぼやけ、自分の手相さえよく見えない世界。
それが死ぬまで永遠に続くのだと思っていた20代後半の頃、転機があった。
なにかといえば、視力矯正手術「レーシック」!
今でこそかなりメジャーになったものの、当時はなじみもかなり薄め。
「角膜にレーザーをあててカーブを変え、
屈折力を調整することで近視・遠視・乱視を矯正する」って……、ひー!
考えるだけで恐怖しかないし、歴史が短い手術だけに先がどうなるかもわからない。
失明するかも? 一度見えるようになっても、数年で戻ってしまうかもよ?
そんなことを言われまくり、周囲からは猛反対。
それでも私はやってみたかった。無人島で死なないために。
手術を終えてしばらくは、その体験談を人に話しすぎて落語家のようだった。
手術前には見えなかった執刀医の顔が裸眼で見えたあの瞬間、
「やった!」と心の中でガッツポーズを決めたのは忘れられない。
結論から言えば、今でも私はレーシックをやって本当によかったと思う。
視力0.03から1.0になったこの喜び。
たとえ今、0.7まで視力が落ち込もうとも、この10年以上を裸眼で過ごせたことが宝。
とはいえ手術後、ひとつだけ気を付けていることがある。
それは、目を日常的に大切にすること。
場違いに見える場所でも日差しが強ければサングラスをするし、
激安ドラッグストアではなく信頼できる病院でケア用の目薬を購入する。
目が疲れてきたなと思ったら、おやつはブルーベリー。
果物にはまったく興味がない人間なのだけれど、
目にいいというアントシアニンをとるためにベリー類を食べるようになったのだ。
アントシアニンはロドプシンという目の網膜に存在する成分が再合成するのを促進し、
脳に「見える」と判断させる働きを高めるのだそう。
摂取してから4時間ほどで効果が出ると聞いて半信半疑だったものの、
会社の先輩がパソコンを見ながら生ブルーベリーをむさぼり食い、
「あ!見えるようになった!」と騒いでいるのを見て「ホントに!?」と驚いた。
ここで触れておきたいのは、ブルーベリー(ビルベリーエキス)に含まれるアントシアニン、が本当に目にいいのか? ということ。
これについては、多数の臨床研究が行われたうえで、「効果あり」とする研究結果も、「効果なし」とするものもあって、どちらか一方だと結論づけるには、「データ不足」であるらしい。
確かに、ひとくちに「目が見えづらい、疲れやすい」と言っても、その要因はさまざま。アントシアニンの働きとは無関係な場合はもちろんあろうし、逆にうまく働く場合だってあるかもしれない。
だから、いいのです。普段のヘルスケアは、「その気になる」のがなにより大切!
あくまで私の考えだけれど、クスリと思って食べる食材は、シンプルに摂るのが一番いい。
だから私は、水切りしたヨーグルトにたっぷりのせ、
はちみつをかけて一気食いが基本。
黒こしょうをガリゴリとひくとアクセントになり、ワインにもよく合う。
水分が減った濃厚なヨーグルトがブルーベリーを包み込むので、
甘いもの好きな人ならデザートのように楽しめるんじゃないかなあ。
国産ブルーベリーが旬を迎える6~9月の間にぜひどうぞ。
「水切りヨーグルトブルーベリー」
●材料
- ヨーグルト(無糖) 食べたいだけ
- ブルーベリー 食べたいだけ
- はちみつ、黒こしょう 各適宜
1 ザルにキッチンペーパーを敷き(もしくはコーヒードリッパーにフィルターを敷き、
ヨーグルトを入れて1時間以上置いて水切りをする。
2 器にヨーグルト、ブルーベリーを入れ、はちみつ、黒こしょうをかけていただく。