日々の名刺管理って大変…を簡単に解決するアプリ、知ってる?
名刺管理アプリ、女性ユーザーはまだ1割程度
Sansanは、個人向けに無料の名刺アプリ「Eight」を運営。2012年にサービスを開始し、現在、アクティブユーザーが200万人以上にのぼるので、ご存じの方も多いかも。でも、そのうち女性ユーザーはまだ1割程度…。
話を聞いたEightの担当者によれば、利用者は「日々数千人規模で拡大している」とのこと。女性ユーザーも年々、増えてはいるものの、大半は男性だそう。理由について厳密な分析はしていないものの、これまで特に男性に絞ってプロモーションをしてきたわけではないので、「名刺管理を含むビジネス向けアプリそのものへのニーズ自体、男性の方が強いという市場全体の状況を反映しているのではないでしょうか」との見解でした。
でも、女性の皆さん、果たしてそれでいいんでしょうか。 同社の調べでは、社会人が保有する名刺の平均枚数は1300枚。名刺ファイルに収納したり、エクセルにデータを入力したりといったアナログな手法で名刺を管理する場合、1年間で20.5時間が費やされるそうです。必死に名刺情報を手入力しても、1時間に35枚しかできないとのこと。こうした作業にかける時間が節約できれば、他にできる仕事も増えるかも…!
「Eight」の利用は原則、無料。名刺情報の登録は、アプリを立ち上げてスマホのカメラで名刺を撮影するだけ。画像認識のテクノロジーと、入力オペレーターによる手入力とを併用することでテキスト化され、撮影された名刺のデータが次々と登録されていきます。複数枚の名刺を一度に撮影して登録できるので、大勢と名刺交換したパーティーの翌日でも、名刺の整理はあっという間!
それだけでなく、自分の活動やシェアしたいウェブ記事などをアップする「フィード」という機能や、メッセージをやりとりする機能もあります。SNSみたいに使えるんですね。
すべての機能が無料で使えるLINEの名刺管理サービス
一方、「LINE」が5月に正式オープンさせた「myBridge」はどうでしょう?こちらも、機能は名刺を撮影するだけで、画像認識のテクノロジーと、入力オペレーターによる手入力とを併用することで名刺データが登録されます。
でも、そもそもLINEがなぜこのタイミングでサービスを立ち上げたのでしょうか? 同社の担当者によれば、「既存の名刺管理サービスは企業単位で、という色合いが強かったですが、現代の時代背景を考えると、『個人で働く』という形がかなりフォーカスされてきています。そうした現代の時代背景を考えて、あらゆる人に使っていただければ、と始めました」とのこと。
「myBridge」のコンセプトは、「簡単でシンプルな機能性を追求した無料名刺管理アプリ」。SNS的な要素は入れず機能を絞っていますが、データのダウンロードを含むすべてのサービスが無料で使えることが売りとなっています。
プライバシーは大丈夫?
ちょっと心配なのはプライバシー問題。仕事の関係者とプライベートでつながるのは嫌だ、という人も多いでしょう。LINEの担当者によれば、「登録した名刺のデータを文字情報や写真としてLINEの友人に送ることはできますが、LINE自体の連絡帳とは直接つながることはありません」とのこと。名刺を登録しただけでLINEに「知り合いかも?」などと出てくることはないそうですので、ご安心を。「必要以上にSNSで人とつながりたくない」というニーズが近年増えていることが背景にあるそうです。
最後に、気になるのは個人情報の管理。オペレーターの手入力という作業が入るだけに、大丈夫なのでしょうか?
両社とも、セキュリティーの専門家を採用・育成して専門組織をつくり、漏洩対策をしているそう。さらに、Sansanは「個人情報保護士」という、セキュリティの基礎知識を網羅した資格の取得を全社員に義務付けており、LINEは名刺情報を名前や住所などパーツごとに分解して複数のオペレーターが入力します。
オペレーターの目に名刺そのままの個人情報が触れることはなく、メールアドレスや電話番号等の個人情報及び全てのデータを暗号化された状態で管理しているそうで、ひとまず安心してもよさそうです。
アプリで写真を撮るだけで済み、無料というのがこうしたサービスの強み。まずはいろいろと試してみて、自分にとって使い勝手の良いアプリを見つけてみてはいかがでしょうか。