「文具女子」必見!国内最大イベントで見た最新オススメ文具は?

東京ビッグサイトで7月6日まで開催された「第29回国際 文具・紙製品展(ISOT)」(リードエグジビジョンジャパン主催)に出かけてきました。今年も多くのメーカーが出展しましたが、中でも気になった、ミレニアル女性におすすめ商品を紹介します。

 私たちのお仕事や勉強を日々、支えてくれる文房具たちに強い愛情を注ぐ「文具女子」がブームです。表参道には「文房具カフェ」がオープンし、昨年12月に開催された「文具女子博」は超満員で、今冬に第2回の開催が決定。そんな世の中の風を意識してか、今年のISOTは機能性だけでなく、カラーリングやデザインの面でも一見の価値がある商品が多いように感じました。中でも、文具にはちょっとうるさい記者の目をひいた逸品は…。

●「キッター」(オルファ)

 日本文具大賞の機能部門でグランプリに選ばれた「キッター」は、ありそうでなかった商品。世界初の「折る刃式カッターナイフ」を発明した日本のメーカー「オルファ」(「折る刃」が社名の由来)が送り出す新商品です。

 「キッター」は「kids-cutter(キッズカッター)」を縮めたネーミング。小学校低学年の子どもたちも使えるように工夫をした商品とのことで、使用時の刃の露出が最低限に抑えられているのが特徴です。刃の交換も、全体がプラスチックで覆われた刃先を、半卵形の専用刃折器で折るので、安全。半卵型の刃折器は写真のように収納の役目も持っていて、「キッター、オッター、シマッター」というキャッチフレーズも絶妙。これならママたちも安心して、子どもの工作を見守れそうです。

●「トレネ」(キングジム)

 次に紹介するのは、あなたのPCを見守るアイテム「トレネ」です。Wi-Fiが普及して、カフェなどでPCに向かって仕事をするビジネスパーソンを多く見かけるようになりました。PCには大切な情報が満載なのに、電話やトイレなどで席を離れるときに抱えていく人はほとんどいません。誰かがPCを勝手に持っていってしまったら…。

 そんな悩みを解消するグッズが「トレネ」。席を離れるときPCの上に置いておけば、Bluetoothでスマホと連動。万一、PCが誰かに動かされたら持ち主に知らせてくれて、さらに置かれたPCの上でアラームを鳴らします。これで、盗難や盗み見の心配がかなり解消。お化粧直しが必要な女性も、心に余裕を持って席を離れることができそうです。

●「shimitori」(エポックケミカル)

 「あ、コーヒーこぼしちゃった!!」というような突発事態に役に立つのが、服などについてしまったシミを応急処置的にとれるペン「shimitori(シミトリ)」。シミとり、shimitori…うん、そのまんまですね。でもこのペン、水性、油性、どちらのシミにも対応できるという優れモノ。3回程度使える大きめのペンと、使い切りサイズの小さなペンの3本入りが、文具売り場などで販売されているとのことです。もしもの時のためにカバンに忍ばせておくと、パニックにならなくてすむかも。

●「リーフメモ」(ペパラブル)

 最後に、ちょっとした工夫がうれしい商品を紹介します。葉っぱの形をしたメモ紙「リーフメモ」。色合いがきれいでブースでも多く女性が手にとっていましたが、この商品の売りはそこではありませんでした。

 説明してくれた担当者が「手のひらに置いてみてください」と言うのでやってみると、なんと、手の体温で葉っぱが丸まってくるじゃありませんか! まるで、いま木からヒラリと落ちてきた本物の葉っぱのよう。「手のひらのぬくもりでやさしく丸まって、あなたの言葉を包みこみます」というキャッチフレーズがぴたりときます。文具には遊び心も大切だということを、あらためて実感しました。

 機能性を重視したハイスペック文具から、ちょっとした工夫が楽しくて、おしゃれさも兼ね備えた”女子ウケ”文具へ。文具業界の「進化」をこの目で感じとれるイベントでした。

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