リッチフィールド国立公園 自然たっぷりの水辺で過ごす休日
●ノーザンテリトリーの冒険 09
ダーウィンの中心街を出るとすぐに、建物は途切れて林や原っぱが続きます。ハイウェイを飛ばして約1時間半。リッチフィールド国立公園の入り口に到着です。
公園内にはキャンプサイトエリアもあり、地元の人が気軽に訪れるスポットになっているそう。大きなガジュマルの木の下で、私達もランチをいただきました。
ガイドのJAKEが準備してくれたハンバーガー。セルフではさんでいただきます。かなりのボリューム!
「聖堂」という名のアリ塚へ
ランチのあとまず訪れたのは、アリ塚が立ち並ぶエリア。アリ塚といっても、普通のありではなく、シロアリが作る巣のことです。アリとシロアリは名前は似ていますが、シロアリはなんとゴキブリの仲間とのこと。知らなかった…。シロアリ塚はシロアリ自身の排泄物を唾液と混ぜて作られていくもの。1年に30センチほどの大きさになるそうです。
「cathedral(聖堂)」と呼ばれるアリ塚です。大きい!この中にはいまもシロアリがいて、年々アリ塚も大きくなっていっているそうです。
すぐ近くには、使われなくなったものも。こちらは近くに寄って写真を撮ったり、触ったりできます。JAKEにそばに立ってもらいましたが、ざっと見ても高さ6メートルぐらいはあるでしょうか?
さらに不思議なものも。ぱっと見遺跡のように見えますが、これもアリ塚。「ジシャクシロアリ」というシロアリがつくるもので、ほぼ正確に東西を向いています。これは日が当たる面積をできるだけ少なくして、巣の中の温度を上げないようにする工夫なんだそうです。たくさんのアリ塚が整然と並んでいる光景は、一瞬どこか異世界に迷い込んでしまったような気分にもなります。
天然のプールで思いっきりスイミング!
リッチフィールド国立公園内には数多くの滝があります。そのうちいくつかは滝つぼが天然のプールになっていて、自由に泳げます。
フローレンスフォールズにやってきました。上から見るとたしかに泳いでいる人がいる!
ものすごく広いプール、いや滝つぼです。みんな気持ちよさそうに泳いでいます。私も泳いでみましたが、滝の近くはかなり深い!そんなに泳ぎが得意ではないので、足がつかない恐怖がふつふつと…。というか実際ちょっと溺れかけました。海のつもりで浮くと思っていたら浮かなかった。浮き輪がほしい。
足のつく場所には、すぐそばに魚がたくさん泳いでいました。立っていたら囲まれてきました。食べられるのかな?
続いて訪れたのは、車で5分ほどのバレー・ロックホール。ここは先ほど訪れたフローレンス・フォールズの上流にあたります。
水に足をつけて涼をとる人たち。一部とても深くなっていて、飛び込んだりもできます。かなりの勢いで水が流れているので、上流側に向かって泳ぐと全然進みません。(泳ぎが下手だからという可能性もありますが)
水音を聞きながら水辺に座っていると、なんとものんびりとした気分に…。こんなところに毎週末来られたら、楽しく暮らせそうだなぁ、なんて思うのでした。
直行便でダーウィンへの旅を計画しよう
この夏、成田からダーウィンへのチャーター直行便が運行されます。通常はシドニー、ブリスベン、ケアンズ、メルボルンのいずれかを経由して約13時間かかるところ、6~7時間で到着。8月11日に日本への復路か、8月11日深夜に日本を出発する便で利用できます。
8月は乾季で、観光にはベストのシーズン。この機会にノーザンテリトリーへの旅を計画してみませんか。
取材協力:ノーザンテリトリー政府観光局
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