ウルルのそばで過ごす夜 夕焼け、星空、夜の花畑
●知られざる魅力、ノーザンテリトリーの冒険-08
ウルルの近くにはエアーズロック空港がありますが、日本からの直行便は飛んでいません。日本からはシドニー、ケアンズ、メルボルンなどに行き、乗り換えて行くのが一般的。現地に到着するのは、昼から午後の時間帯です。短い旅程は有効に使いたいもの。今回紹介するのは、到着日にも参加できるツアーです。
ドキドキ、キャメルライドツアー
申し込んだのは、ラクダでの散策を楽しめるキャメルライドと、ディナーがセットになったツアー。時間になったらホテルのロビーに迎えが来てくれます。
ラクダ牧場にやってきました。たくさんいる…。
係の人が「あなたはこのラクダ」と指定してくれるので、そのラクダの前で待ちます。足をかけてラクダにまたがりますが、意外と大きい。順番にラクダが立ちますが、地上3メートルぐらいの高さになるのでちょっとドキドキします。馬に乗ったことがありますが、それよりも全然高い。
ラクダは10頭ほど連なって、ゆっくり歩いていきます。ガイドの人がラクダのことに関していろいろと話してくれるのですが、全て英語なので必死についていきます。ラクダはとても賢くて、英語とアラビア語、2つの言語を覚えられるのだとか。1頭ずつ個性が違って、ワガママだったり、リーダーシップがあったりするそうです。面白い。
遠くにはウルルも見えます。
1時間ほどラクダに揺られながら歩いて、広場に到着。ここまで連れてきてくれたラクダのMILO(マイロ)と記念撮影です。
到着したポイントにはシャンパンのお出迎えが!空気が乾燥しているからか?シャンパンを飲んでもあまり酔っ払わない感じです。美味しい…。
サンセットポイントでウルルを見ながらシャンパンを
どんどんと日が傾いてきました。オレンジ色だったウルルが、夕陽の赤い色を吸収してどんどん赤くなっていきます。
シャンパンやワイン、ビールなどが無限に振る舞われます…ウルルのサンセットを見るツアーは、この地を訪れたらマストの体験。ざっと100人ほどが参加しています。私は1人で参加しましたが、いろいろな方に話しかけられて必死の英会話。日本人の方もいて、たまの日本語にほっと胸をなでおろしました。
満天の星空の下でディナータイム
日が沈んだら、歩いて3分ほどのところに誘導されます。そこにはディナーセットが。これは「SOUND OF SILENCE(サウンド・オブ・サイレンス)」と呼ばれるディナーイベント。サンセットとこのディナーを組み合わせて参加する人が多いとのこと。
夕闇の中、ロマンティックな雰囲気でディナーをいただけます。しかし、このとき5月下旬。南半球のオーストラリアは晩秋です。昼は21度ほどありましたが、夜になると5度ぐらいに下がり、かなり寒いです。カイロを貼ったもののしんしんと冷えてきます。ホットチョコレートが身にしみる…。
ディナーが一段落したら、ライトを全て消して星の話をしてくれます。この日は月がなく、頭上に美しい天の川や南十字星を見られました。南半球なので、日本とは全然星座の見え方が違って面白かったです。
闇に咲く花畑をあるく
イベントのクライマックスは、フィールドオブライトと呼ばれるライトアップ。ディナーの場所から3分ほど歩いたところに、光の花畑が広がっていました。
ライトの光はかなり弱く、前を歩いている人もどこにいるのかわからないぐらい。闇に浮かび上がる光景を眺めていると、自分も闇に溶け込んでしまいそうな気分になってきます。
すべて終わり、ホテルに戻ったのは22時。到着したその日に大充実の体験でした。めいっぱいウルルの魅力を楽しみたいなら、ぜひ申し込んでみることをおすすめします。
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