植草美幸流 婚活理論28

みんな悩んでいる「彼への不満の伝え方」や「連絡が減ったときの正しい対応」… 交際中の女性のお悩みに回答します!

東京・青山の結婚相談所マリーミー代表で恋愛・婚活アドバイザーの植草美幸です。人生のパートナーを探す「婚活」は、そう簡単なものではありません。真剣になるからこそ、本当にこれでいいのか不安になりますよね。前回に引き続き、私が婚活をしている女性からよく相談される悩みやモヤモヤについて答えます。不安なのは、あなただけではありません。
あなただけじゃない! 「自然体でいられない」「トキメキがない」…。婚活中の女性によくある悩みにお答えします

改善してほしい相手の行為や態度、どう伝えれば?

交際中のよくある悩み1 : デートを重ね、交際を始めた今の彼は人生のパートナーとして、ふさわしいと感じています。ただ、少しだらしないところが気になっていて……。それくらいは目をつぶるべきでしょうか? それとも、直してほしいところは伝えるべきでしょうか? 率直に話して、相手を嫌な気持ちにさせたり、交際が振り出しに戻ったりするのが怖いです。

未来のために「先延ばししない」

将来のパートナーとして考えている相手の気になっている点は、絶対に解決しなければいけません。そうしないと未来はありません。

離婚後に元夫や元妻の不満を述べている人に「結婚するときに気づかなかったの?」と聞くと、「その片鱗はあり、結婚前から気づいていた」と返ってくることは意外と多いもの。

結婚生活は長く続きますから、スタート前に気になっていることを解決しないままでは不満が溜まる一方です。

伝え方のポイントは2あります。

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気づいた時点で伝える

婚活中の女性から最近、相談を受けました。話を聞くと、「おうちデートで宅配ピザを頼んだら、ピザソースのついた指をTシャツでぬぐっているところを見てしまい、幻滅。電子レンジやキッチンもベタベタしていて不潔だったし……。結婚は無理かもと別れたくなってしまった」とのことでした。

その女性には、「ピザソースって落ちにくいんだよ、Tシャツがシミになっちゃう。はい、ウェットティッシュ!」って普通に伝えたうえで、必要なモノを渡したらいいと話しました。

コツは、“その場ですぐ”“ダメな理由を添え”“正しい対処方法も含めて”、相手に伝えるということ。

逆に「○○をした●●くんって、だらしない」などの抽象的な指摘を後からするのはNG。相手は気になっていないから、そういった振る舞いをしたのです。その場で具体的に伝えないなら、ただの愚痴や感想になってしまいますし、改善もされません。

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「And You?」で、生活の習慣をすり合わせる

「私はこうだった。あなたはどう?」というふうに、自分のこれまでの環境を伝えたうえで、相手はどうだったのかを聞いてみるのも大切。

一緒に生活すると、様々な違いがあらわになります。そこで不満を抱かないためにも、事前のすり合わせは必須です。

紅茶の飲み方で喧嘩になったカップルに出会ったこともあります。彼女らはティーポットに茶葉やティーバックを入れるか、マグカップにティーバッグを直入れするか、で対立していました。

ほかにも、寝るときの電気は真っ暗、それとも薄明り?

洗濯するときには柔軟剤を入れるか否か?

など、生活上の些細な対立の火種は、あちこちにあります。

遠慮していては始まらない

婚活では出会って3か月や半年など短い交際期間でご結婚される方が多いので、「1年間はいっぱいケンカしてね」とお伝えしています。相手の知らないところがいっぱいあるのだから、ぶつかって当然。遠慮しないことが大切です。

「私はこう思う」と主張することも大事。互いに正直な思いを伝え合うことで、相互理解が深まり、落としどころが見つかる場合もあります。

減る連絡頻度、“結婚前提”なのに相手の気持ちがわからない

交際中のよくある悩み2 : 結婚を前提として付き合い始めた彼がいます。真面目で誠実で素敵な人だけど、最近、彼からの連絡が減ってしまいました。「もっと彼のことが知りたいのに!」と不安になります。仕事が忙しいのは、知っています。彼の気持ちがわからず、まるで私だけが好きみたいで………。

早く決めたい双方の両親への挨拶のタイミング、結婚式の時期や規模…

しっかりと互いに向き合えていますか。まずは、そこから確認しましょう。結婚前提でのお付き合いというのは、12年以内の結婚に向け、既に動き出している状態を指します。双方の両親への挨拶のタイミングや結婚式の時期や規模、結婚後の住居などを早急に決めなければなりません。

彼の仕事が忙しくて連絡が減ったというのは、あなたから結婚に向けて様々な提案をしているのに返事が来ないということなのでしょうか? それでは、ハラハラモヤモヤしてしまいますね。

ただ、結婚前提でお付き合いしているのであれば、「私ばかり好き」ということは、ありえませんので気にしないで。あなたは自分の選択で着々と“理想”に向けて進んでいるので、ひとまず、ご安心を。

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質問はYESかNO、もしくは、二択で

だから、あなたがすべきなのは、ご自身の予定を優先して、結婚に向けての準備をリードして進めること。だから、「式場の下見は、土曜と日曜のどっちがいい? 予約が混んでいるから、明日の正午までに返事してね」と選択制にして彼に送ってください。YESNO、もしくは二択で質問すれば相手も即答できるはすです。

モヤモヤした気持ちを抱えるのがつらくて、愚痴を吐きたくなったら、その気持ちを相手にしっかり伝えましょう。「最近、冷たいよね」とか「全然連絡くれないからつまんない」とか「早く会いたいな」とか――。

相手が「仕事が忙しい」ことしか、わからないことが不安なら、スケジュールを共有してもらいましょう。最近は予定を共有できる、カレンダーアプリもあります。

ただし、これらはあくまで結婚を前提にお付き合いしていると相手も認識している場合です。あなたが、何となくそう思い込んでいることも考えられますので、改めて確認してみる必要もあるかと思います。

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「付き合いはじめに気を付けることは?」

結婚前提のお付き合いなら、ロマンチックに浸ってないで、結婚に向けての準備を始めましょう! ラブラブするだけではなく、互いの結婚観をしっかり話し合う時間を持ちましょう。

そして、相手にとって“都合のいい存在”にならないためには初めが肝心。しっかりと主張をして、自分のやりたいことに彼を巻き込みましょう。

■まとめ:ワガママでいる代わりに、相手ともっともっと向き合いましょう

2つのお悩みに共通しているのは、相手としっかり「向き合えていない」ということ。自分の思いを伝えたうえで、「こうしてほしい」と交渉するのが前に進むコツです。

結婚を目指すなら、全力で向き合いましょうよ。「好き好き!」「見て見て!」「やっぱり好きじゃないかも」といった独り言のような恋愛では、道は遠い。

最近の男性は、エスコートに慣れていない人が少なくありませんから、女性から、ストレートに要望を伝えると、「教えてくれてありがとう!」と受け取ってくれる場合も多い。

そこではワガママに振る舞えばいいのです。ただ向き合うことを忘れると、あなたの相手への愛も大きくなりませんし、逆もしかり。この点はとても大切なので、意識するようにしてくださいね。

あなただけじゃない! 「自然体でいられない」「トキメキがない」…。婚活中の女性によくある悩みにお答えします
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピー設立。2009年、結婚相談所マリーミー設立。自ら婚活している男女にアドバイスし、成婚に導いている。セミナーの開催、テレビやラジオも多数出演。著書に『なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ』『男の婚活は会話が8割「また会いたい」にはワケがある!』『モテ理論』など。
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