綾瀬はるか×大泉洋『元彼の遺言状』篠田はなぜ警察を避けるのか。月9も「全部大泉のせい」?
紗英の好感度爆上がり
今回大活躍だったのが、森川紗英(関水渚)だ。すっかり好きになってしまった。
剣持麗子(綾瀬はるか)、津々井先生(浅野和之)、紗英、篠田(大泉洋)が参加した投資会社M&Sキャピタルの創立25周年パーティ。そこで事件は起きた。
代表取締役の真梨邑(藤本隆宏)のスピーチ中、暗がりの中で末席に座っていた久野という男が殺される。久野と同じテーブルに座っていたのは共同代表の庄司(髙橋洋)。
紗英はスピーチ前の暗くなる直前に入ってきた女の顔を覚えていた。またもや驚異的な記憶力。
紗英の言葉を信じ、麗子と篠田は女の後をつける。辿り着いたのは女が働く熱帯魚店。
それまでケンカしていた麗子と篠田が阿吽の呼吸で手を繋ぎ、夫婦のふりをする。バディらしくなってきた。
麗子に「あんたにしてはお手柄よ」、さらに篠田に「探偵に向いてるんじゃない?」と言われた紗英。
「なぁに言ってんのよ」と嬉しそうな表情が可愛い。
おだてられてその気になった紗英は、バイトに扮して熱帯魚店の事情を探ったり、警察から捜査情報を聞き出したりと事件解決のキーを積極的に掴んでいく。
態度はツンツンしているけれど心根は素直な人なんだよなぁ。人の良さを麗子と篠田に利用されているようにも思えて、ちょっと心配なくらい。
最終的に犯人を見つけ出したのは麗子と篠田だったが、今回、紗英の活躍無くして事件の解決は無かった。
今後はバディものというよりチームものになっていくのだろうか。
それとも、篠田の謎を麗子と紗英がタッグを組んで追い詰める……という展開になっていくのだろうか。
篠田は怪しい
麗子、紗英、篠田が事情聴取のため警察に向かうシーン。気がつくと篠田がいない。そこで麗子が言う。
「いつものことよ。篠田は警察を避けている」
篠田、警察を避けなきゃいけないような後ろめたい事情を抱えているのだろうか。
さらにラストシーンで黒丑(望月歩)が「これ頼まれてたやつです」と麗子に渡したのは「篠田敬太郎に関する調査報告書」だった。
考えてみると篠田には謎が多い。
1~2話で森川栄治(生田斗真)は自分を殺した犯人への遺贈とは別に、完全に善意で「僕を支えてくれた人たち」に対して遺産を残している。中学高校で所属していたサッカー部のみんな、担任の先生、元カノたち。その中に、別荘の管理人をしていた篠田の名前は無かった。
篠田と麗子の出会いは篠田が「自分を栄治を殺した犯人に仕立て上げて欲しい」と依頼してきたのがきっかけだ。篠田は本当に無欲な人なのだろうか。
栄治や麗子から報酬を受け取らず、「暮らしの法律事務所」に住み込みで働いているのは、無欲なのではなく過去に何か犯罪を犯しているからだったりする?
栄治が麗子に残した「しのだをたのんだ」というメッセージも、「篠田を世話してやってくれ」という意味ではなく「篠田の悪事を暴いてくれ」という意味だったりする?
5話冒頭の回想シーンでは溺れている人を英治と篠田が救っていた。どうやらこれが英治と篠田の出会いだ。
だとしたら栄治と篠田が大学のミステリーサークルの先輩・後輩というのはウソなんじゃないだろうか。年齢的に離れすぎている気もするし、1話で篠田が麗子に見せたサークルの写真も合成っぽい気がしたんだよなぁ……。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では北条宗時(片岡愛之助)が源頼朝(大泉洋)を連れてきて、その後宗時は死去。残された弟の義時(小栗旬)が今「全部大泉のせい」でとんでもない苦労をしている。『元彼の遺言状』も元カレが連れてきた大泉のせいで主人公・麗子がとんでもない苦労する展開になっていくのかしらん。
毎週月曜よる9時〜
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 他
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
プロデューサー:金城綾香、宮﨑 暖
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