アナウンサー奥井奈南さん「なぜ生きているのか、旅は考えさせてくれる」
●自分を変える、旅をしよう。#29 奥井奈南さん・後編
リーマントラベラーの東松寛文です! 淡路島で生まれ育ち、外の世界に憧れを抱いて居た幼少期を過ごしたという奥井さん。学生時代に一人旅や留学を経験し、旅の素晴らしさに気づいたそう。後編では、旅をする中で感じることなどを聞いていきます!
東松寛文(以下、――): スリランカの旅では、日本にいたら知ることのできない価値観に触れた奥井さん。旅の魅力とは?
奥井奈南さん: 常識に縛られた自分を、旅は裸にしてくれる。家族や友人との関係や、会社で“普通”に働くこと……日本人にとっての“常識”。私たちはなぜ働いているのか、なぜ生きているのかといったことまで、旅は考えさせてくれます。
これって日本で日常を過ごしているだけではできないこと。気づきを与えてくれるのが魅力ですよね。異なる価値観の中に身を置くことは、転職だと勇気が必要ですが、旅なら気軽に行けますから。
――異文化に飛び込む旅は、苦手な人も多いです。
奥井: 私は基本的に一人旅が好きです。もちろん誰かと行くのも楽しいと思えますが。いつも同じ人と一緒に知っている場所に行くのはつまらないと思うタイプ。
知らない場所に一人で飛び込んで、知らない人と仲良くなって。連絡先を交換してみたり、あえてホストファミリーがいるAirbnbに泊まって交流してみたりします。
楽しいことを思いつけば、計画はすぐに変更。迷ったときは、話のネタになるものや仕事に活きるものを積極的に選んできました。
いまはコロナでどこにも行けませんが、実は私にとっては何でも旅なんです。仕事での出会いも旅だし、友人たちとの会話も旅。そう考えたら私にとっては、人生そのものが旅ですね。いまも毎日、旅しています。
――そんな“変わった旅”が好きな奥井さん。行ってみたい旅先はどこですか?
奥井: 中国にある三大石窟の1つ、莫高窟(ばっこうくつ)ですね。
およそ1000年かけて作られ、シルクロードの影響でさまざまな文化が融合した独自の仏教芸術。砂漠の中にあり、ラクダでしか行けないところもポイントです。
誰もが気軽に行ける場所でないからこそ、行ってみたいですね。
――働きながら海外に行くのは大変そうです。
奥井: いま世の中にある、働く人たち向けのコンテンツって必要なスキルとかサバイバル能力、投資術といったものばかり。いかに“役に立つ情報か”が重視されていて、純粋に“楽しさ”に重点を置いているものが少ないですよね。
だから、友人から聞いてリーマントラベラーを知って、いい取り組みだと思いました。
人生、最後に残るのは“楽しさ”と“健康”。リーマントラベラーは“楽しさ”を追求するサラリーマンとして発信しているので、サラリーマンの価値観を変えてくれる存在だと期待しています。
サラリーマンにはぜひ元気になってもらって、日本の経済を上向きにしてほしいですね。
――今後の目標はありますか?
奥井: 子どもの頃、バラエティー番組『日立 世界・ふしぎ発見!』(TBS系)のミステリーハンターになりたかったんです。
私と同世代の女性が、知らない遠い国まで行き、現地の人と自分の言葉で話して、クイズまで出す―――それがとても楽しそうに見えました。それがきっかけで、ミステリーハンターになりたいと思い、その夢は今でも変わりません。できることであれば、大好きな宇宙に関連するミステリーハンターをやってみたい。
そしてこんな私の人生をいつか自叙伝にできたら最高ですね。
●奥井奈南さんのプロフィール(キャスター/アナウンサー)
1993 年生まれ。兵庫県淡路島出身。関西外国語大学卒業。
フロリダ大学留学。ユニクロを退社後、アーティストのPR業を経て2018年、ソーシャル経済メディアNewsPicksで落合陽一氏らがホストを務める「WEEKLY OCHIAI」の公開オーディションでアナウンサーとして選抜される。現在、レギュラー番組をはじめとし、雑誌やラジオ出演、また企業イベントのMCなど多岐にわたり活躍。
-
第77回K-POPゆりこさん「旅をしていなかったら、私の人生は全く違うものになっ
-
第78回「道ばたには歴史や素敵な出会いが落ちている」アナウンサー奥井奈南さんが旅
-
第79回アナウンサー奥井奈南さん「なぜ生きているのか、旅は考えさせてくれる」
-
第80回「“大人はこうあるべき”に縛られていた」東松寛文さんが旅に出て変わったこ
-
第81回東松寛文さん「“生き方にはたくさん選択肢があり、自分らしいものを選んでい