自分を変える、旅をしよう。

海外では日本にいるより、いろいろなことにチャレンジできる。海外旅行は私をより私らしくしてくれる。

旅によって人生が変わった人や、旅を通した生き方をリーマントラベラーの東松寛文さんが紹介する「自分を変える、旅をしよう。」。小学生の頃からブルガリアに行くのが夢だったという、旅が大好きな西恵里奈さん。偶然にも空港で東松さんと出会い、社会人になっても旅を続けることに決めたのだとか。後編では、海外を旅する理由を聞きました。
小学生の頃に行きたかった旅先はブルガリア。空港でリーマントラベラーと出会い、旅を続けることを決めた。 仕事も旅も全力! 仕事と仕事の間の“スキマ時間”を使って旅することでリセットできる

●自分を変える、旅をしよう。#10 西恵里奈(28)後編

リーマントラベラーの東松寛文です! 長期間の旅を楽しむのが上手な西恵里奈さん。旅先でどんなことにチャレンジしているのか、僕も興味津々です。

リーマントラベラー東松(以下、――): 前半では子どもの頃の海外エピソードから今に至るまでのお話をうかがいました。大人になった今、一番印象に残っている旅先はどこですか?

西恵里奈さん(以下、西): 学生の頃、インドを2週間、女友だちと二人でまわったバックパッカー旅行です。砂漠の真ん中で、夜空を眺めながら、ほかの旅人たちと飲み明かしたり、道端で牛の出産にも遭遇しました。毎日インド人相手に値切り交渉しながら旅行をして、イキイキと毎日を過ごすことができた旅でした。大人になってから行くと、その頃とはちがった見方もできるでしょうね。今では、インドでのヨガ留学に興味があります。

――それは自由で、楽しそうですね! ところで、西さんがリーマントラベラーを知ったキッカケを教えてもらえますか?

西: 会社の先輩が私の旅好きを知っていて、「この人好きだと思うよ」と東松さんのブログを紹介してくれました。その後、偶然にも別の友人が東松さんとFacebookでつながっていることを発見して、友人のFacebookコメント欄から「ファンです!」とやりとりしたんです(笑)。そして、その1カ月後、偶然にも空港でお会いして「Facebookでメッセージをやりとりしたものです」と自己紹介をさせていただきました。

――いろいろ偶然が重なって、こうして旅つながりでお話できて僕もうれしいです!僕のことを知って、旅のスタイルで変化したことはありましたか?

西: 私は「どうせ行くならできるだけ長期間旅したい」タイプなので、東松さんのように週末だけを使って旅行することはあまりないのですが、同僚にも迷惑をかけず、そして全力で旅行を楽しまれている姿は「サラリーマンの鏡」だなと思います。東松さんのご著書「休み方改革」を読んで、コツを取り入れることもあります。

――ありがとうございます!会社員でもいろんなタイプの旅ができますよね。西さんは、旅に出るようになって、変わったこととは?

西: 旅に限定することではないですが、海外に行くと「もうここには来られないかもしれない」、「もうこのチャンスはないかもしれない」と考えることが多くて、日本にいるより、いろいろなことに挑戦できている気がします。
例えば、留学中は約1年間と決まった期間だったので、スウェーデン人に混じって、スクールマガジンのクラブに入り、校内のイベントを取材しました。また、スタートアップウィークエンドというハッカソンに参加したり、インドナショナルデーのイベントでは唯一インド人以外で、ファッショショーのモデルとして参加したこともあります。ハッカソンは留学先の友人数名で参加したのですが、自分の興味関心でグループを選んだら、男性だけの社会人チームに、学生で女性の私1人が入ることになりました。私が貢献できたことは少なかったですが、2位を取ることができました。

スタートアップウィークエンドでの1枚

――新しい環境に飛び込めるってすごいことですね。

西: 日本にいると、いつも仲の良い友人と遊んだり、同じところにいったり、あまり新しい人や場所に出会えてない気がします。もちろんそれはそれで楽しいのですが。日本だとつい周りの目を気にしがちなので、旅先の方が私らしくいられている気がします。

――一方で、旅に出るようになっても、変わらなかったことはありますか?

西: 「自分らしさ」という点は変わらないです。ただ、それをどこまで出せるのか……。そこは変わってくると思います。

――西さんにとって、“旅”とは何ですか?

西:“人との出会い”でしょうか。旅を通して、新しい人や旧友に出会うのが好きです。観光地を巡るのも楽しいけれど、地元の人や旅人とコミュニケーションを取るのが好きです。あとは、その地のおいしい食べ物を食べ歩くことです。旅先ではできるだけ、現地の料理教室に参加するようにしています。

――それぞれの国の料理教室に行けたら、レパートリーも増えて楽しいですね!西さんのこれからの夢や目標を教えてください。

西: 実は、会社を退職して、もっと旅行ができる新しい仕事につく予定です。なので、もっと旅行をしていきたいと思っています。また、バンライフ(車中泊)やバイクで旅することにも興味があります。

――旅先での出会いはかけがえのない経験。僕も最近、YouTubeで旅の楽しさを伝えることを始めてみました。西さんのように、地元の人と積極的にコミュニケーションを取って、その国でしかできない体験をどんどん積めるようになれたら楽しいだろうな。新しい旅のかたちを教えてもらいました!

小学生の頃に行きたかった旅先はブルガリア。空港でリーマントラベラーと出会い、旅を続けることを決めた。 仕事も旅も全力! 仕事と仕事の間の“スキマ時間”を使って旅することでリセットできる
平日は激務の広告代理店で働く傍ら、週末で世界中を旅する「リーマントラベラー」。2016年、毎週末海外へ行き3か月で5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成。地球の歩き方から旅のプロに選ばれる。以降、TVや新聞、雑誌等のメディアにも多数出演。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)、『休み方改革』(徳間書店)。YouTube公式チャンネルも大好評更新中。
リーマントラベラー