一人旅を経験して“誰かと行動しないと不安になる私”はいなくなりました
●自分を変える、旅をしよう。#6 みなみさん(31)前編
リーマントラベラーの東松寛文です!今回は世界一周を終えたばかりの女性にインタビューします。きっかけは、バックパッカーの友人に勧められた一人旅。一人旅を経験することで、誰かと行動していないと不安な気持ちが消えたのだとか。彼女が世界一周に旅立つことになったきっかけを聞きました!
リーマントラベラー東松(以下、――): みなみさんは世界一周を終えたばかりだそうですね。
みなみさん(以下、みなみ): はい、2017年4月から1年かけて東回りで世界一周をしてきました。
―― すごい! 世界一周に行く前は、どんな働き方や生き方をしていたのですか?
みなみ: ある企業で営業として働いていましたが、世界一周のために3年間貯金をする!と決めました。お金を貯めている間も、長期休暇は国内外問わず、よく旅をしていました。
―― 貯金をしながら、旅行もしていたなんて、すごい! その時、悩んでいたことや気にしていたことはなかったですか?
みなみ: あまりないかもしれません。あったかもしれないけど、まったく思い出せない(笑)。仕事がすごくつらい時も「世界一周に行くために頑張る!」と踏ん張っていたので、仕事のモチベーションはいつも高かったですね。
―― その気持ちは僕もよくわかります(笑)。ところで、みなみさんが初めて一人旅をしたのはいつだったんですか?
みなみ: 初めて一人旅をしたのは、大学4年生。大学卒業前にバックパッカーで、タイとカンボジアに行きました。この国を選んだ理由は、半年間大学を休学していろいろな国をバックパッカーとして旅していた友人に勧められたからなんです。
―― 旅好きの友達が近くにいるのも心強いですね!
みなみ: 私のまわりでバックパッカーをしていたのはこの友人だけだったので、「バックパッカーって何??」ってすごく衝撃を受けました。
「私でもできる?」と聞くと「絶対できるよ!一人旅をしている女の子もいっぱいいるよ」と教えてくれて、驚きました。
―― それまでは一人旅を考えたことはなかったんですか?
みなみ: どちらかというと、私は一人行動が苦手なんです。自分に全然自信がなかったので、自分を変えたい!という気持ちもあり、行くことを決意しました。
さらに、ビビりでもあったので、その友達に初心者バックパッカーでも行ける国を教えてもらったんです。
―― 確かに初めての一人旅は不安でいっぱいですよね。
みなみ: それまでに海外旅行には何度も行ったことがありましたが、1人で海外のローカルな場所に行くという体験をして、ものすごく刺激を受けました。普通に生活していたら絶対会わないような、いい意味で変な日本人にもたくさん会いましたよ(笑)。
―― いい意味で変な日本人(笑)。僕もそう言われているのかな(笑)。
みなみ: そんなことないですよ(笑)。旅をするなかで、世界一周をしている人にも何人か出会い、漠然と「いつか世界一周してみたい」と思うようになりました。「誰かと行動していないと不安になる自分」はその時からいなくなりました。
―― なぜ世界一周にひかれたのだと思いますか?
みなみ: その後、一度就職したものの、長期間海外に行きたいと思う気持ちが薄れることがありませんでした。でも明確な計画をできないまま23歳になった時に、東日本大震災が起きたんです。「人生はいつ何が起こるかわからない」と思い、退職して被災地にボランティアとして1か月ほど行くことに決めました。
―― 会社を退職して被災地にボランティアへ。素晴らしい行動力ですね!
みなみ: ボランティアをしながら、自分の人生を考え、「ワーキングホリデーに行くこと」、「海外で働くこと」、「世界一周に行くこと」の3つは20代のうちにやり遂げようと決めました。20代の残りの時間の使い方を逆算して行動するようになったのも大きいですね。
―― その夢を実現するために、普段の生活で心がけたことはありますか?
みなみ: 毎月5~10万円を貯金するようにしました。
―― それぞれの夢はどのように叶えたのですか?
みなみ: ワーキングホリデーはオーストラリアに行きました。さらに2つ目の海外で働くという夢は、世界一周中に3カ国で働いて叶えました。はじめは、モロッコのマラケシュで一人暮らしをしているおじいさんのお家で1週間、家政婦の仕事。次に、ブラジルの田舎にある日系移民の方々が開拓した町では1カ月間農業の仕事をしました。最後に、タンザニアにある「アフリカの楽園」と呼ばれるザンジバル島では、1カ月間ゲストハウスで働きました。現地の人と一緒に働くことで、国民性、文化をより身近に感じることができたのは、いい経験になりました。
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