自分を変える、旅をしよう。

「聖地という旅先は、オタクを世界へ誘ってくれた」旅×モデルのほりいみほさんが旅を仕事にした理由

旅によって人生が変わった人や、旅を通した生き方をリーマントラベラーの東松寛文さんが紹介する「自分を変える、旅をしよう。」。後編も旅×モデルのほりいみほさんにお話をうかがいます。ほりいさんが印象に残っている旅先や将来の夢を教えてもらいました。

●自分を変える、旅をしよう。27・後編 ほりいみほ(34)

リーマントラベラーの東松寛文です! 前編に引き続き、旅行、観光などに特化したモデルのほりいみほさんにお話をうかがいます。後編では、ほりいさんが会社員を辞めて、旅を仕事にした理由を聞きました!

東松寛文(以下、――): 前編では、現在、旅を仕事にしているほりいさんが旅に目覚めたきっかけを聞きました。後半ではまず、リーマントラベラーを知ったキッカケを教えてください!

ほりいみほ(以下、ほりい): 2016年、Instagramで東松さんの存在を知りました。以前は、私も金融機関に勤める会社員だったので、東松さんと同じリーマントラベラ―でした。2泊3日休みが取れたら、即海外へ!台湾や香港に行ったり、金曜日の夜に空港に直行したりしていました。田舎の会社だったので、異端児のような扱いを受けていましたが(笑)。
東松さんを見ていて、共感する部分もありながら、0泊3日でオーストラリア、24時間でフランス、さらに世界一周では「日本にいる期間はトランジット期間」という新たな定義を打ち出して、週末だけで世界一周をしたのを見て、度肝を抜かれました。リアルタイムで拝見していたので、毎週ドキドキでした。個人的には、anan香港・佐々木希さん再現シリーズがチャーミングで大好きです(笑)。

――ありがとうございます!うれしいです。リーマントラベラーを知って、旅のスタイルや普段の生活で変化したことはありましたか?

ほりい: リーマントラベラー時代の私にとっての旅は、だたの現実逃避でした。何度旅をしても会社に対してポジティブな考え方をすることはできませんでした。仕事は仕事、休みは休みと切り離していたので、ポジティブな相乗効果が生まれることもなく……。旅行後1週間は元気なのですが、それを過ぎると、また目が死んだ仕事人間に戻っていました。

スロヴァキア・スピシュ城。ラピュタのような古城!

――当時、旅と仕事を両立することは難しかったですか?

ほりい: かっこよく言えば、旅で視野や考え方が広くなり、リーマンを辞める決断をしました。とはいえ、本当のところは、勤めていた会社では将来を見出せなかっただけで、逃げかもしれません。
仕事を辞めた後に、リーマントラベラーを知り、「こんな考え方もあるのか!」と衝撃を受けました。「旅をして生きたい人=仕事をやめてフリーな仕事に就くしかない」という考えしか頭になかったからです。会社勤めをしながら、限られた休みの中でこれだけ旅ができるのであれば、それも生き方のひとつであり、ロールモデルであり、希望だと思いました。元・リーマントラベラーだった私にとっては、ただひたすら、驚きの連続で、リーマントラベラーの旅程に衝撃を受け、大阪でセミナーが行われる時は必ず参加していました。

――ほりいさんが旅に出るようになって、変わったことはありますか?

ほりい: 一人旅をすることで、達成感と成長、さらに自分と向き合う時間を体験することができました。初めての一人旅では、旅慣れていたと思っていた私ですら、空港に行くこと、飛行機に乗ること、観光をすること、現地で電車に乗ること、全てが新鮮で緊張の連続。
もともと自己肯定感が低かったのですが、一人旅をするなかで「自分一人でこんなことができた!」と自分に自信が持てるようになったと思います。さらに、日常生活においても「自分はできる!」と物事に対して前向きにとらえることができるようなってきました。
今は、関西を中心にモデルのお仕事をしていますが、中高生の頃から考えるとそれはめっそうもない話で、隅でコソコソと絵を描いていたいタイプの私がこうして人前に立つことができているのは、周囲の方々の後押しと、一人旅の体験で得た「自信」です。

ほりいさんの旅の荷物

――逆に旅に出るようになっても、変わらなかったことはありますか?

ほりい: いまだに、計画的に荷造りができないことです。これだけ、旅に出ても徹夜で荷造りがお約束で(笑)。最近では、先進国であれば現地調達できるからいい、というスタンスです。
また、できる限り荷物を少なくするということと、旅先を全力で楽しむという観点から、日本から食べ物類は一切持って行きません。でも、一週間をこえる旅になると、絶対にお米が恋しくなり、日本食を持っていけばよかったと後悔します。そして、必ず中華料理屋かエスニック料理屋に駆け込んでしまいますね。

――ほりいにとって、“旅”とは何ですか?

ほりい: オタクだった私が旅に出たのは、「聖地」に行きたいというオタクな理由から始まりました。そこで、視野が広がったり、友達ができたり、貴重な体験ができたり、前向きな考え方になれたり、聖地という旅先は、オタクを世界へ誘ってくれただけでなく、人間的にも成長させてくれました。
また、旅は自分次第でおもしろいものにもつまらないものにもなります。ある意味、精神修行でもあると思います。ネガティブ思考だった時の私は、道に迷っても「最悪」と思うだけで、負が連鎖していました。ところが、ポジティブ思考になってからは、道に迷っても、道に迷ったことすら楽しめる私がいます。道に迷ったから、素敵なカフェを見つけた!この人と出会った!など、どんどん楽しい方向に連鎖していきます。

――ほりいさんが次に行ってみたい旅先を教えてください。

ほりい: 『進撃の巨人』のモデルになった街と言われる、ドイツのネルトリンゲンに、調査兵団の格好をして行きたいです(笑)。街は、円形の城壁に囲まれており、まさに進撃の巨人の世界観。ここ最近は、国内旅行で自撮りを鍛えていることもあり、早く実践しに行きたい!遠近法を使って、巨人を表現した撮影もしてみたいです。併せて、お酒が大好きなので、ドイツのオクトーバーフェスにも参戦できたらと考えています。

オーストリア・ウィーンのクリスマスマーケット

――最後に、ほりいさんのこれからの夢や目標を教えてください。

ほりい: 動画で聖地巡礼先を綴っていくことです。海外でもSIMを入れれば、常にネットが使える環境になり、旅をすることは、数十年前と比べるとかなり楽になりました。私が旅をし始めた2005年頃は、少しマニアックな場所に行こうと思うと、旅の先人達の情報がとても役にたちましたし、幾度となく助けられました。当時はブログ記事をプリントして旅先に持って行っていました(笑)。
自分の備忘録でもあり、行きたいと思っている方の役にたてるような動画を制作していけたらいいですね。
仕事面で言うとそもそも、モデルを始めたきっかけも旅で、観光系の雑誌やポスターのモデルがしたい!という思いから始まりました。ご縁あり、昨年から今年は、国内の観光やホテルのモデルをたくさんすることができました。いつか、海外の観光地のモデルをしたい!撮影で海外に行きたい!という夢もあります。

旅の楽しさを教えてくれるのは、「見知らぬコミュニティへ飛び込んでいく冒険心」 「いつか韓国文化に関わる仕事を」韓国エンタメライターK-POPゆりこさんを変えた旅
平日は激務の広告代理店で働く傍ら、週末で世界中を旅する「リーマントラベラー」。2016年、毎週末海外へ行き3か月で5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成。地球の歩き方から旅のプロに選ばれる。以降、TVや新聞、雑誌等のメディアにも多数出演。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)、『休み方改革』(徳間書店)。YouTube公式チャンネルも大好評更新中。
リーマントラベラー