自分を変える、旅をしよう。

旅の楽しさを教えてくれるのは、「見知らぬコミュニティへ飛び込んでいく冒険心」

旅によって人生が変わった人や、旅を通した生き方をリーマントラベラーの東松寛文さんが紹介する「自分を変える、旅をしよう。」。25回目に登場するのは、会社員の岡春菜子さん。前編では、子どもの頃から家族で旅をしていたという岡さんに、旅にハマったきっかけをうかがいました。

●自分を変える、旅をしよう。25・前編 岡春菜子(28)

リーマントラベラーの東松寛文です!今回お話をうかがうのは、会社員の岡春菜子さん。まさに僕と同じリーマントラベラーの岡さんがこれまでどんな旅をしてきたのか、聞いてみたいと思います。

東松寛文(以下、――): 岡さんはアウトドア用品貿易商社お勤めだそうですね。まず、岡さんが旅にハマる前の働き方や生き方について教えてください。

岡春菜子さん(以下、岡): 登山などアウトドアアクティビティが大好きな両親のおかげで、物心ついたときから日本国内をたくさん周って旅してしました。なので、私にとっては旅というより、その頃は遠くにお出かけする感覚で、比較的身近なものだったと記憶しています。
特に、幼い頃から野球が大好きだったので、大学3年の夏頃までは、日本の12球団のファーム球場含めて全球場を訪ねるついでに、周辺の都道府県を旅したり……。もっぱら国内旅行が多かったです。海外には、K-POPにハマった影響で韓国ばかり行っていました。
当時の私にとっての「旅先」は、どこかを目指して旅行する場所というより、野球観戦かK-POPのついでにふらっと寄ってみる場所という感覚に近かったかもしれません。

――12球団のファーム球場を含めた前球場めぐり!すごいですね。その時に感じていた悩みや気にしていたことはありますか?

岡: 大学では国際学部で学んでいたので、とにかくもっと海外に出たいと思っていました。ただ、現実は、バックパッカーで一人旅をする勇気もなく、それ以前にお金もなくて……。日本いても、バイトや学生生活など友人と過ごす毎日が楽しくて、海外旅行は社会人になってからたくさん行こうという程度に考えていました。今振り返ると、いろいろな場所に行っていましたが、この時は本当の意味での旅にはハマっていなかった気がします。

中学校3年生で参加したイギリスでのインターナショナルキャンプで。この頃は怖いもの知らずでした。笑

――学生時代は海外のどの国に行きたいと思っていましたか?

岡: 中学、高校と2度の短期留学を経験していたので、大学では長期留学に行こうと決めていて、数ある選択肢の中から選んだのがカナダでした。中学生の頃に訪れたイギリスで感じた感情を思い出して、「カナダの大自然にたくさん触れたい」と思ったんです。それで、迷わずカナダを選択しました。「留学」ではなく、「旅先」として海外を目指した最初のきっかけだったと思います。

――中学時代から短期留学をしていたんですね。ところで、岡さんはいつから旅をしているのですか?

岡: 初めて海外に行ったのは中学校3年生の時です。母に教えてもらって福岡県主催の青少年育成事業『アンビシャスの翼』選考会に参加したのがきっかけです。幸運にもその団員に選出され、イギリスのインターナショナルキャンプに3週間参加したことが私の人生のターニングポイントになりました。
日本とは全く異なる芸術的な街並みや、カッコいい外国人、広大な自然、何より12カ国もの同世代の仲間たちが集まるキャンプで、自分自身が何も恐れず、見知らぬコミュニティへ飛び込んでいく冒険心やワクワク感……。知らないことを知る楽しさ、全てが新鮮で、同時に、世界の広さ、世界の同年代と比べて何も知らない自分の無力さを痛感し、それ以来、世界をもっと知りたいという好奇心が生まれました。

カナダ留学中にホストファミリーたちと公園のお祭りへ♪

――中学時代にそんなにいい経験をする機会があったなんて、うらやましいです。岡さんが旅にハマったきっかけはいつどこへ行った時でしたか?

岡: 大学3年生での留学中に訪れたカナダがきっかけです。学校のあったWinnipegにも、緑がたくさんの広い公園や歴史的な建造物、郊外に出ると超巨大な湖があったり、真冬は氷点下20度の中で通学したり、私の理想とする大自然の中で生活するという夢が叶いました。大学の休暇を利用して、モントリオールやトロント、バンフ、ニューヨークなどにも行きました。特にバンフを訪れた時の感動は忘れられません。今まで日本国内で行ったことのある大自然と比べ物にならないほどスケールの大きな山や川や湖……。まるで、テレビの中に入り込んだような不思議な気持ちでした。
それと同時に、中学校3年生の頃にインターナショナルキャンプで感じた感情を思い出しました。「まだまだ知らないものに出会いたい」、「すごい絶景を見たい」、「自分の行きたい場所を転々としながら世界を旅したい」と。

帰国してから本格的にハマった海外旅行。シンガポールは様々な文化が融合しており、国際色豊かでとてもお気に入りの国のひとつです

――もっといろいろな国で知らないことを経験したいと思いますよね。

岡: そうですね。帰国後は、できるだけ海外に足を運ぼうと、バイトでお金を貯めて、「まずは近場の国から!」と海外旅行に行くようになりました。多くの場所に足を運んで、その土地の自然・文化・歴史に触れ、何より心優しい現地の人に出会い、それが毎回楽しくて、旅のトリコになっていきました。

後編はこちら:「気づかないうちに自分を締め付けていた考え」が消えた、憧れのグランドキャニオンへの旅

「旅に出て、自分のご機嫌を取ることがうまくなった」T’sレストラン・下川万貴子さんがヴィーガンを広めたい理由 「気づかないうちに自分を締め付けていた考え」が消えた、憧れのグランドキャニオンへの旅
平日は激務の広告代理店で働く傍ら、週末で世界中を旅する「リーマントラベラー」。2016年、毎週末海外へ行き3か月で5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成。地球の歩き方から旅のプロに選ばれる。以降、TVや新聞、雑誌等のメディアにも多数出演。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)、『休み方改革』(徳間書店)。YouTube公式チャンネルも大好評更新中。
リーマントラベラー