ハロプロが私たちを救う!

アンジュルム・上國料萌衣さん「モーニング娘。が大好き。ライブで前髪がぐしゃぐしゃになるぐらいアイドルの“本気”を見せてくれる」(前編)

モーニング娘。'20をはじめとする女性アイドルグループが所属する「ハロー!プロジェクト」の女性人気が高まっています。近年のハロプロ女性ファンの勢いは、テレビや雑誌でも特集が組まれるほどアツい! ハロプロの女性を惹きつける力は、どこから来ているのでしょうか。今回は、アンジュルムの歌姫でファッションモデルとしても女性誌などで活躍中の上國料萌衣さんに、ハロプロやアンジュルムの魅力について聞きました。

●ハロプロが私たちを救う!#02-1

女性ファンとのコスメ・ファッショントークが楽しい!

──上國料さんは、最初はモーニング娘。に憧れて「モーニング娘。'14 <黄金(ゴールデン)>オーディション」(2014年)を受けたそうですね。もともと上國料さんもハロプロの女性ファンの一人だったんですね。

上國料萌衣さん(以下、上國料): はい、私はモーニング娘。さんが大好きで、大ファンでした。モーニング娘。さんの、アイドルぶっていないというか、いつも「本気」を見せてくれるところにひかれていて。ライブで汗をかいて前髪がぐしゃぐしゃになっても、全力で歌やダンスを伝えにいっている姿勢がすごくかっこいいなと思って見ていました。

それに、モーニング娘。さんには長い歴史があり、いつどの時代を見てもおもしろいし勉強になります。そういう歴史を追えるから、いつでも楽しいというのは、私もファンのみなさんも同じ気持ちですね。

──上國料さんは、アンジュルムの一員としてはもちろん、ファッション誌『bis』(光文社)をはじめ、『ViVi』(講談社)や『LARME』(徳間書店)などでもモデルとして活躍していますね。ハロプロの中でも、特に女性になじみのあるメンバーというイメージがあります。

上國料: ありがとうございます! 同じアンジュルムのメンバーの佐々木莉佳子さんや、卒業した勝田里奈さんもモデルとして活躍していました。雑誌で私たちを見かけた女性が「アンジュルム」に興味を持って調べてくれて、「ハマりました!」と言ってくれることが多くてうれしいです。もちろん、私以外のメンバーを好きだと言っていてもうれしいですよ!

──モデルとしての活動が、グループの人気に還元されているなあと感じることはありますか。

上國料: 還元とまでいえるかわからないですが、握手会などに女性のファンの方が増えていると感じます。そこで「どこのリップ使っているの?」とか「そのネイルかわいい! どんなオーダーをしたの?」、「アイシャドウの発色がきれいだね」とか、ファッションやメイクの情報を共有することが増えて楽しいです。私が加入したばかりの頃(2015年頃)はそういう会話はあまりなかったので、変化したなあと感じますね。

ヒトカラで「シャボン玉」を歌ってストレス発散

──telling,のメイン読者は20代後半から30代前半の女性です。上國料さんからすると少し上の世代ですよね。ハロプロの楽曲をたくさん聴いている上國料さんから、telling,読者におすすめの曲はありますか。

上國料: ハロプロは本当にたくさんの曲があるので、膨大過ぎて選ぶのが難しいんですが……(笑)。私が個人的にとても好きなのは、モーニング娘。さんの「みかん」(zetima)です! ファンのみなさんも、好きな方が多いと思うんですけど。

──ライブで「みかん」のイントロが流れると、会場が「ウオー!」って盛り上がりますもんね。

上國料: そうなんですよ! 盛り上がるし、歌詞も「人間皆 好きになれ 人生は一回」とか、苦しいときに励まされます。年齢に関わらず「わかる!」と思える瞬間がある歌詞だと思います。

──アンジュルムの曲のおすすめも知りたいです。

上國料: アンジュルムでは、「君だけじゃないさ...friends」(hachama)です。ご存知ですか?

──はい、知っています! 私も大好きな曲です。

上國料: ありがとうございます! この曲も、年齢を問わず誰もが共感できる歌詞だと思うんです。「テキトーでいいよ、ラクしていたい。」と思ったり「いやもっと、ちゃんとすべきだ。」と思い直したりすることって、みんな一度はあるじゃないですか。そんな自分を責めてしまいそうになるんですけど、「君だけじゃないさ」って励ましてくれる。本当に素敵な歌詞だと思います。

あと、もう1曲あるんですけど、モーニング娘。さんの「シャボン玉」(zetima)です。これは、人目を気にせず一人カラオケで歌ってほしい曲。私は「こんなにも歌っていて楽しい曲ってあるのかな!?」と思っていて、自分でもカラオケでよく歌うんです(笑)。20代、30代になると子どものままではいられなくて、きっと我慢しなければいけないことも増えてくると思います。そんなときには、「シャボン玉」を歌って発散してほしいですね。おすすめです!

後輩には心を広く。先輩にしてもらったことは忘れない

──上國料さんは2015年にアンジュルムに加入して、今年で5年目になりますよね。笠原桃奈さん、川村文乃さん、船木結さん、太田遥香さん、伊勢鈴蘭さん、橋迫鈴さんと、後輩も6人になりました。先輩になって、後輩への指導やサポートで気をつけていることはありますか。

上國料: 私もすごく悩んでいるところではあるんですが……。私も4期メンバーで後輩として加入したので、先輩にしていただいてうれしかったことは、後輩のみんなにも同じようにしてあげたいと思っています。

──加入当時、ラジオで3期メンバーの相川茉穂さん(現在は卒業)にサポートしてもらったエピソードを話していましたね。相川さんは、2期メンバーの中西香菜さん(現在は卒業)にお世話になっていて、相川さんはそれを受け継いで上國料さんに……と。ファンの間では、感動的なエピソードとして知られているようです。

上國料: そう言ってもらえてうれしいです。中西さんも相川さんも素晴らしい先輩ですが、最初は二人とも歌やダンスのご経験があまりなかったみたいなんですね。でも、アンジュルムは歌もダンスもレベルの高いグループで。そのレベルに追いついていく苦労を知っているからこそ、私にもとても心を広く、優しく接してくれました。

私は同期メンバーがいなくて、一人で加入したんです。しかも一般応募からの加入だったので、最初は本当に何もできなくて。歌やダンスはもちろん、ラジオなどでのトークも全然ダメでした。だから、たくさん注意を受けました。いまになって思うと厳しかったけれどちゃんと愛があったなと思います。あの頃に注意を受けたことが、いまの私の実になっているので。特に、ラジオでも普段の練習やリハーサルでも「かみこ(上國料さんのニックネーム)はどう?」と必ず声をかけてくれて、私が話しやすい環境を作ってくれていたことが、ありがたかったです。

●上國料萌衣(かみこくりょう・もえ)さんのプロフィール
1999年10月24日生まれ、熊本県出身。2015年に、オーディションを経てハロー!プロジェクト「アンジュルム」に加入。2019年よりファッション誌『bis』(光文社)レギュラーモデルに就任。雑誌、Webメディアなどでモデルとしても活躍している。最新シングル「私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY」(hachama)が好評発売中。

新型コロナウイルス感染が広がる中、最前線で不可欠な仕事に就く多くの方々に感謝の気持ちを伝えるため、不安な気持ちで日々を過ごしながらも頑張っているみなさんへの応援を込めて、アップフロントグループ所属タレント121名が自宅などからリモート参加した合唱動画を公開中

ライター・編集者。エキレビ!などでドラマ・写真集レビュー、インタビュー記事、エッセイなどを執筆。性とおじさんと手ごねパンに興味があります。宮城県生まれ。
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