今年9月に写真集『present』(宝島社)を発売した女優の山口真帆さん(24)。

山口真帆さん「新しい私を見て欲しい」

2019年9月17日、初の写真集『present』(宝島社)を発売した女優の山口真帆さん(24)。 ハワイで撮影された写真は、笑顔も真顔もどの表情も「自分ではないみたい」と語ります。 スレンダーボディと端正な顔立ちは多くの女性の憧れですが、実はコンプレックスも多く、写真集に向けてトレーニングと食生活の見直しを行い、5kgの増量で撮影に臨みました。 次の目標に向かい歩み始めた山口さんに、話を伺いました。

今までにない「かっこいいセクシーさ」を表現できた

ーー「新しい私を見て欲しい」という思いでご自身で写真集を出したいと決意されたそうですね。どのあたりが特に「新しい山口真帆」だと思いますか

山口真帆(以下、山口): 今まで写真を撮ってもらう時は「笑顔でカメラ目線、わかりやすく可愛い仕草やポーズで」というものが多かったのですが、「かっこいいセクシーさ」にもチャレンジしています。はっきりとしたメイクやオシャレな露出で、いやらしくなく、女性にも楽しんでもらえるようなカットも多いと思います。

人見知りな性格なのですが、撮影期間中はスタッフさんと食事に行ったり、時にはみなさんの大人の恋バナを聞いたりして信頼関係を作っていったことで、自然体な姿や自分でも知らなかった新しい表情を撮ってもらいました。

ーー撮影場所がハワイだったことも、開放的な気持ちにさせたのでしょうか。

山口: はい、ハワイは今月もう一度行きたいぐらい(笑)気候や街並み、美味しい食べ物もそうですが、現地の方々がみんな楽しそうで自由に生きている感じがあって、みんなイライラしていないんですよね。日本に戻ってきて、「東京の人たちって時間に追われている人が多いんだなぁ」と感じました。

ーーそんな東京でお仕事をする中で、どのようにリラックスする時間を作っていますか?

山口: オンとオフはとことん切り替える方です。同年代や、年上の甘えられる友人と話すことでストレスを解消することもありますし、もっと充電が必要な時は家でひたすら一人でボーッとします。そういう時には親しい友人たちとのやりとりも一旦はストップして、スマホにも触りません。心無い言葉やありもしない噂話が目に飛び込んでくると、どうしてもネガティブに考え込んでしまって、部屋でずっと一人で泣いていて時間が過ぎちゃう……ということもあるので。

お風呂に長く浸かって体も心もデトックスしたり、音楽を聴いて心を無にします。

RADWIMPSが好きで、歌詞に救われています。

取材に答える山口真帆さん。

40kgのバーベルをあげられるように

ーー写真集に向け、5kg増量して臨まれたと伺いました。スレンダーな体型は女性の憧れですが、あえて「増量」された理由を教えてください

山口: ストレスが原因で食べても腹痛を起こしてしまう時期があり、痩せてしまったんです。メリハリのある理想の体型を目指して、パーソナルトレーニングで筋トレと、食事の改善を行いました。もともと一度も懸垂ができないぐらい筋力がなかったのですが、1ヶ月で40kgのバーベルをあげられるようになったんですよ。

ーーすごい変化ですね!

山口: 頑張り次第でいくらでも変わることができるんだって思いました。パーソナルトレーニングに通うようになって、鏡を見ていると、自分の身体が少しずつ変わっていくのがわかって嬉しかったです。

前よりも自分の身体を好きになりました。

取材中、笑顔を見せる山口真帆さん。

ーー多くの人が自分の身体に何かしらのコンプレックスを持っていると思います。そんな方々にエールを送るとしたら?

山口: みんなそれぞれ「理想」はあると思います。でも、自分は自分で、他の誰かになることはできない。だから、自分をよく理解しながら、なりたい方向へアプローチしていくというのが大切なのかなと思います。

最近はネットで自分の体の特徴を入力することで似合う服装などを導き出してくれる「骨格診断」なども簡単にできますよね。まずは自分を知ってから、「こんな服を着てみたいけど似合うかな?」「こんな印象を人に与えたいな」という目標をたてて努力するというのはどうでしょうか。

ーーおでこを出したことが今までなく、ご自身にとって大きなチャレンジだったそうですが、今までの印象とガラッと変わっていて、とってもキュートです

山口: 子どもの頃からずっと前髪をおろしたスタイルだったので、メイクさんが前髪をアップにしようとした時には「え?え?」と戸惑いを隠せなかったのですが、容赦なくヘアセットは進んでしまい……(笑)
前髪って、色んなことをごまかせますよね。顔立ちそのものもそうですが、きっと前髪をおろしていたことで精神的にも守られているような気持ちがあったんだと思います。

アップにした姿でカメラの前に立った時もやっぱり不安だったし、まさかその写真が表紙になるとも思っていなくて、はじめは「いやだー!」って抵抗してしまったくらい!でも、「こんな顔してたんだ、私」という表情を形にしてもらえて、吹っ切れました。

写真集の中には知らない顔の自分がたくさんいて、むしろ今までの方が、「自分じゃない自分を演じていたのかな」と思ったぐらいです。

女優の山口真帆さん(24)のファースト写真集『present』(宝島社)

年上からの恋愛相談に「その時間、ムダじゃない?」とズバッと言うことも。

ーー写真集を皮切りに、再出発をきった山口さん。これから仕事のほかに、結婚や出産など、人生のターニングポイントを思い描くことはありますか

山口: 地元の友だちの中には結婚する子たちも出てきて、「自分だったら」なんて考えることもあります。

年上の友人から恋愛のアドバイスを求められることもありますが、そんな時はかなり細かく話を聞いて真剣に答えますよ。「将来の2人のビジョンはちゃんと考えてる?相手は大切にしてくれそうな人?仕事への向き合い方はどう?」って、質問責めをしてしまう(笑)

友人から「結婚したい相手ではないんだけど、別れられないんだ」なんて相談されたりすると、「その時間、ムダじゃない?」ってズバッと言ってしまいます(笑)

私自身は、仕事と真面目に向き合っている人かどうかが相手に求めるとても重要なポイントで、周りに気を配りながら真摯に頑張っている人は信頼できると思っています。

ポーズを決める山口真帆さん。

ーー「もやもや」を抱える先輩世代の人たちを見て、感じることはありますか?

山口: 日本は男尊女卑の文化があると感じるので、そんな中で女性は強く生きていかなきゃいけないんだろうなと思います。周りに合わせなきゃいけないこともきっと多いだろうけれど、適度に取り入れつつ、自分をしっかり持つことを忘れずにいたいですよね。

みんなに良い顔をしすぎたり、誰にでも無理して心を開きすぎなくてもいいんじゃないかと、最近思うようになりました。大切な友人や自分を理解してくれる人にちゃんと自分をさらけ出すことができればそれでよくて、いろんな人や物事と上手に距離をとることも時には大事かなって。

さらけ出しすぎず、押し殺しすぎず、自分のことは自分で守る。それが私の考える「強い女性像」。これからもそういうスタンスで仕事をしていきたいなと思っています。

●山口真帆さんプロフィール:
1995年9月17日生まれ。青森県出身。24歳の誕生日となる2019年9月17日に初写真集を発売する。
公式サイト:http://yamaguchimaho.com

女優の山口真帆さん(24)のファースト写真集『present』(宝島社)

山口真帆1st写真集『present』

価格:本体2,200円+税

判型:AB判
ページ数 : 144P
ISBN : 978-4-8002-9799-0

現在肩書き無し。30歳の夏、港区での彼氏との同棲を解消、同時に8年マネージャーとして勤務した芸能事務所を退社する。ライター業ではお笑いやサブカルチャーに関するコラムをwebサイトに寄稿など。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。