Ruru Ruriko ピンク 52

コロナとデジタルな関係

ちょっとモヤモヤした気持ちになったとき、読んでみてください。いい意味で、心がザワザワするフォト&エッセイ。今回はコロナ禍で考えるデジタルとの関係について。外出自粛でパートナーや友人、家族とも会えない人も多い中、最近Rurikoさんが感じているのは「人肌恋しさ」なのだとか。デジタルの進化でパートナーとの関係はどう変わる?

●Ruru Ruriko ピンク 52

ここ数日感じる「人肌恋しさ」

私は家から出なくなって3週間近くなりましたが、みなさんはどう過ごしていますか?
新型コロナウイルスで多くの人の生活スタイルだけでなく、今年やさらに先の計画などが変わり、不透明でどうなるのかわからない不安を抱えていると思います。
私は1人で家で過ごすことが好きなので、最初の2週間は正直つらいどころか、通勤電車のストレスから解放され、うれしかったですが。

ラッキーなことに私は在宅勤務が可能で、1人暮らしの家も快適、実家も近いので何かあった時は安心して過ごせていますが、そうでない職種やセーフティネットがない人も多く、政府はきちんと対策、補償をしてほしいですね。

ドラマや映画を見たり、本を読んで楽しんでいますが、ここ数日感じるのは「人肌恋しい」ということ。友達やパートナーとは時間の融通が聞く分、今まで以上にこまめに連絡を取り合うようになりましたが、誰とも実際には触れ合っていない!
親しい人と会った時にするハグや、ただ横に並んでコーヒーを飲んだりする時間の大切さを身に沁みて感じています。
最近ハマって一気見したドラマ「アウトランダー」ではメインキャスト2人のセクシーシーンがやたらと多く、とても羨ましい……。お散歩で見かけるカップルやSNSで同棲している友人たちを見るといいなあと思ってしまいます。

デジタルの進化でパートナーとの関係も変化する?

国際遠距離のパートナーは今年の春から日本に引っ越し、同棲を始める予定でしたがもちろんそれもいつになるのかわかりません。
ネット上で見かけた予測では、以前のように出かけられるようになるのは来年、海外旅行は再来年とのこと。パートナーとあと1年以上会えないの!? とプチパニックになりかけたり……。
私たちのように住む国が違うわけでなく、近くに住んでいても今は親しい人と会えずさびしい思いをしている人が多いと思います。

こういう時こそ誰かが隣にいてくれると心強いのに、あと1年以上も実際には人と触れ合えないかもしれないと思うとヒヤッとしますが、簡単にメッセージや電話ができる現代テクノロジーに感謝。
コロナ以前からネット上での恋愛やTV電話セックス、遠隔機能がついたセックストイなどがありましたが、これで更に普及していくのでしょうか?
遠隔機能がついたセックストイは、パートナー同士お互いに同時に使用することで、一緒に楽しめるということで、1年以上会えないなら試してみてもいいかも? と思うと同時に、Netflixオリジナルドラマ「Black Mirror season1」の「人生の軌跡のすべて」というエピソードを思い出してしまいました。

このエピソードではみんな、全ての記憶を保存、好きな時に再生できるチップを耳に埋め込んでいます。あるシーンでは夫婦がセックスする時に、昔の素晴らしかったセックスの記憶を再生させながらセックスすることで、目の前にいる相手ではなく昔の記憶を見ながらする場面がありました。セックストイとは違いますが、デジタル化は更に進み、私たちの人間関係や身体のことも全てネット上に記録されていきます。例えば現在、生理アプリやダイエットアプリを使い、管理している人も多いのでは? 私も生理アプリを愛用していますが、自分のセックスライフはネット上には保存されたくないと思っています。みなさんはどう思いますか?

友人のなかには、性的な写真やメッセージを送り合うセクスティング (sexting)やTV電話セックスを楽しんでいる人もいますが、私はどうしても安心できないのでやりません(相手への信頼以前に、スマホを落としたらどうしよう!などと考えてしまう)。セクスティングは10代を中心に画像を流出させられるなど問題にもなっているので、楽しむ場合はリスクも考えることが大切です。

特定の相手がいる人もいない人も、これからさらにZoom飲み会などオンライン上での交友関係が増えてくると思います。レストランがネット上でレシピを公開したり、漫画や本、映画などのサービスもこれを機に増えました。マッチングアプリTinderは国変更設定を現在無料でできるらしく、私の友人は話すたびに違う街でスワイプしています。

先が見えずに不安な日々ですが、できる人は家でゆっくり過ごして、また人と触れ合えるのを待ちましょう。

18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。
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