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宇賀なつみ「フリー転身から1年。事務作業も一人でする今の働き方が快適です」

昨年、テレビ朝日を退社してフリーアナウンサーに転身した宇賀なつみさん(33歳)。現在は事務所に所属せずに活動し、経理やスケジュール調整なども一人で行っているそうです。新年度に向けた抱負や日々の体や心の“整え方”を、明日3月7日の「サウナの日」にちなみ、女性も楽しめるサウナ設備が充実した都内の入浴施設でじっくりうかがいました。 前編はお仕事について。フリー転身1年目の感想や、今だから話せる転身の理由、仕事に対する考え方の変化などを語っていただきました。

朝4時半から仕事の準備でも「ストレスフリー」な理由

――昨年4月にフリーアナウンサーに転身して、もうすぐ1年ですね。振り返ってみて、いかがでしたか?

宇賀なつみさん(以下、宇賀): ものすごく楽しかったです。周りから辛かったことないの?とよく聞かれますが、まったくないんですよね。満足しかないです。

――テレビ朝日時代は、入社1年目の2009年から「報道ステーション」を担当、13年からは朝の情報番組と、ずっと帯番組を担当されてきましたよね。生活はだいぶ変わりましたか?

宇賀: それはもう、ガラっと変わりました。「報道ステーション」を担当していた頃は、どんなに早くても帰宅時間は深夜0時以降。朝の番組の時は、毎日まだ暗いうちに家を出ていましたから……。まぁ、ちょっと人間的な働き方じゃないですよね(笑)。

ただ、毎日生放送の帯番組を任せていただけたのは本当に恵まれていたし、時間の不自由さや体力的なつらさ以上に、嬉しさの方が勝っていました。その分、頑張ってやり切れたと思っています。

フリーになってからは、毎朝7時か8時に起床しています。そこから1時間ほどかけてのんびりお風呂に入る。頭と体が目覚め、気分がリフレッシュした後にゆっくり朝ごはんを食べて……。かなり優雅ですよね(笑)。

――それは、極端に変わりましたね(笑)。お仕事はどんなペースでされていますか?

宇賀: 基本的には午前中はあまり仕事を入れず、家でデスクワークをしています。仕事によっては朝6時出発でロケに向かうため、4時半からヘアメイクさんに頼んでセットをしてもらう日もありますが、そうした調整もすべて自分で組めることが、とても快適に感じています。

局アナ時代は周囲に段取りされた中で動いていましたが、仕事もプライベートも自分で調整できる今の働き方のほうが、自分には合っているようです。たとえば、「今月たくさん仕事を入れた分、来月は長めの休みをとって旅行に行く」というようなこともできる。自分のペースで動けているのでストレスフリーですね。「生き生きしてるね」って、みんなに言われます。

「全て勉強」と取り組んだ事務作業が意外と楽しくて……

――いまは事務所に入らずに、一人で自分のお仕事を管理しているとのこと。マネージャーもつけず、今日のインタビューにも一人で来られたのでびっくりしました。いきなりそうした働き方になることに不安はありませんでしたか?

宇賀: ワクワクしかなかったです。多くの方から、どこかの事務所に入った方がいいとか、せめて業務提携はした方がいいとアドバイスをいただいたんですが、私の場合、事務作業も含めてどうしても自分でやりたかったんです。

会社員時代は自分がどれくらい税金を払っているのかきちんと理解していなかったし、社会保障のことも詳しいところまで知らなかった。フリーになって、専門的なことは税理士さんなどにお願いしていますが、自分で出来ることはできるだけ自分でするようにしています。自分が知らないことは、人に話せないですからね。

実際に1年間やってみて、保険証一つ作るのもこんなに大変なのかとか、会社の登記をするのにこんなにハンコがいるのかとか、色々知ることができました。全部取材だし、全部勉強だと思ってやっています。それに、請求書をつくるとか、移動のスケジュールを組むとか、やってみると意外と楽しくて、自分はそういう事務作業が好きだということに気付きました。

――元々、自分のペースで働くスタイルが好きだったんですか?

宇賀: それがそうでもなくて(笑)。大学生の頃は「安定した就職がしたい」と思っていました。その後、就職して組織の中で実際に10年間働いてみて、良いところも悪いところも見てきました。その上で自分が今後どうしたいか考えたときに、60歳、65歳になった自分を想像すると、今退職するのがベストかなと感じたんです。

元々飽きっぽい性格ですし、自分に何か一つ突き抜けた才能があるとも思っていない。だからこそ、一人でも色々な仕事をこなせるようにしておきたかったんです。

もし10年後、20年後に全然違うことがやりたくなったとしても、すぐ動けるようにフットワークは軽くありたいと思っています。今はどんどん新しいコンテンツやメディアが生まれている。時代の変化が早い中、何でも自分でこなせるようにしたいと思っています。

”好き”を仕事につなげるための習慣とは

――フリーになって、レギュラー番組の「川柳居酒屋なつみ」(テレビ朝日)では、毎回ゲストとお酒を飲みながらトークするなど、これまでのイメージと違うお仕事もされていますね。

宇賀: そうですね。局アナ時代は進行役がほとんどだったので、お酒を飲みながらトークするとか考えられなかったですし、ゲストとして自分について話す機会が増えたのも新鮮です。

また、念願だったラジオ番組「テンカイズ」(TBSラジオ)のMCもやらせていただいているんですが、「この人に会いたい」と思う人がいればすぐゲストにお呼びしたり、実際に番組でお会いしたら、そこからまた違うお仕事に繋がったりと、会社員時代よりも、物事が実現するスピードが速いです。

また、個人的に好きなお酒や旅行やお風呂などのテーマがお仕事に繋がることも多く、フリーになってからは趣味と仕事の境界線が無くなってきましたね。

――自分の好きなテーマを仕事につなげていくコツみたいなものはあるんですか?

宇賀: 私は個人で仕事をしているので、自分であちこち営業に回ることは難しい。だからこそ、お会いする方々には「こういうことに興味があります」と積極的に伝えるようにしています。すると、誰かがどこかで覚えていてくれて、「今度こんなことあるけれど、どう?」といった話が舞い込んできたりする。

基本的には戦略も戦術もなくて、いただいたお話をやるかやらないか、その都度、自分で判断しています。ただ、一人でやっているのでどうしても仕事を入れすぎて苦しくなってしまうこともあります。そうならないために、頭で計算するのではなく、単純に「好き」とか「やりたい」という自分の素直な気持ちに従って、心が動く”純度”の高いものからお仕事を選んでいきたいと思っています。

好きなことを「好き」って言っていると、本当に向こうからやってくる気がしています。

●宇賀なつみ(うが・なつみ)さんのプロフィール
1986年、東京都練馬区生まれ。2009年に立教大学社会学部を卒業し、テレビ朝日入社。入社当日に「報道ステーション」気象キャスターとしてデビューする。その後、同番組スポーツキャスターとして、トップアスリートへのインタビューやスポーツ中継等を務めた後、「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」「池上彰のニュースそうだったのか」等、情報・バラエティ番組を幅広く担当。2019年に同局を退社しフリーランスとなる。

【取材協力】
新宿天然温泉テルマー湯
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目1-2
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お問い合わせ:03-5285-1726

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東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。
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