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宇賀なつみ「お風呂と旅行がエネルギー源。マイペースに流されながら生きたい」

昨年、テレビ朝日を退社してフリーアナウンサーに転身した宇賀なつみさん(33歳)。現在は事務所に所属せずに活動し、経理やスケジュール調整なども一人で行っているそうです。お仕事についてうかがった前編に続き、後編のテーマは宇賀さん流のリラックス法。 お風呂が大好きで「1日2回入る」という宇賀さんですが、こだわりの入り方とは?3月7日の「サウナの日」にちなみ、女性用のサウナも充実した入浴施設「新宿天然温泉テルマー湯」(東京都新宿区)にて、 心身をととのえてストレスフリーに生きるための秘訣をうかがいました。

入浴はスポーツ選手の「ルーティン」みたいなもの

――大のお風呂が好きだとうかがいました。決まった入り方はあるのですか?

宇賀なつみ(以下、宇賀): 基本的に朝と夜、1日2回入ります。朝は、頭と体をスッキリさせて、自分にスイッチを入れるために1時間程度お湯に浸かる。冬場は42度くらいに設定して、肩までしっかり入ります。

湯船につかっている間はあれこれ考えず、iPadに防水カバーをかけて元気の出る曲をかけたり、好きなアーティストのミュージックビデオを見たりしています。時には、自分が出演する予定のバラエティ番組をチェックすることもありますね。その日の気分でバスソルトや入浴剤を変えるのも楽しみです。

夜は、朝に比べて少しトーンダウンして、ゆったり静かな音楽をかけています。夜のお風呂は朝と違って、汚れを落とし疲れをとることが目的。30分から40分くらい湯船に入っています。

――めちゃめちゃこだわってますね!宇賀さんにとってお風呂とはなんでしょう。

宇賀: 趣味でもあり、スポーツ選手のルーティンのようなものでもある。なくてはならないものです。

入浴することで体の毒素や水分が抜けて、自分が新しく生まれ変わり、リセットされる感覚があります。毎日湯船に入らないと生きた気がしなくって。シャワーだけで済ませる方もいると思いますが、私からすると信じられないですね(笑)。

旅行も趣味で、海外にもよく行くんですが、ヨーロッパなどに行って滞在期間が少し長くなると、湯船がないとしんどくなってきます。旅先でもバスタブは絶対欲しいです。

フィンランド式サウナで「女子会トーク」

――昨年はフィンランド式サウナに入る機会があったそうですね。サウナもお好きなんですか?

宇賀: もともと普通のサウナも好きで、「いつかフィンランドの本場のサウナに入ってみたい!」とラジオで言ったら、フィンランド大使館の中にあるサウナに誘っていただけたんです。

――まさに、好きなことを公言していたら仕事につながった例ですね。日本のサウナとの違いは感じましたか?

宇賀: 日本のドライサウナは時計とにらめっこしながらじっと耐えるような印象ですが、フィンランド式の「ロウリュサウナ」は、熱せられたサウナの石に水をかけて、ジャーッと立ち昇る蒸気の熱波で発汗を促します。みずみずしい感じで疲れないので、ずっと入っていられる感じ。熱さを自分で調整できるのもいいんですよね。

大使館の人に聞いたら、現地の人は学校の同じクラスの男女が、何もつけずにみんなで一緒に(サウナに)入ることもあるんですって。日本ではありえないですよね。大使館のサウナはさすがに男女別になっていましたが、女性の皆さんが初対面でもバンバン脱いでいくのを見て、これでいいんだ!と思って。

サウナの中でも女子会トーク的な感じで盛り上がり、会話が途切れませんでした。次はぜひフィンランドで現地のサウナに入ってみたいですね。

ひとり旅は意外と「独り」じゃない?!

――旅行もお好きなんですよね。どれくらいの頻度で行っているんですか?

宇賀: 1泊2日の休みが取れたらすぐに旅に出ます。国内も海外も好きですね。

実は昨年3月にフリーになってから4カ月間は、レギュラーの仕事以外はあえて受けないようにしていました。フリーの仕事に慣れるためというのもありましたが、10年間会社員を続けてきたこともあって、ちょっとゆっくりしようと思ったんですね。

月に10日くらいしか仕事を入れなかったので、その間に一人でハワイに行ったり、長野の山にこもったり、一人で車を運転して温泉巡りをしたりと、色々動き回りました。

――ハワイにひとり旅!

宇賀: 去年、急に1週間くらい予定が空いたんです。人と予定を合わせるのは面倒ですし、ハワイなら一人でもなんとかなるかなと思って、即決で予約しました(笑)。

でも、私の場合はひとり旅でも、意外と一人で過ごすことが少ないんですよ。去年はちょうど長嶋一茂さんご夫妻も同じタイミングで現地に行っていたので、毎晩ご飯をご一緒させて頂きましたし、前回ハワイに行ったときにお友達になった方に6年ぶりにメールして、ゴルフに連れて行ってもらったりもしました。

――とっても行動的ですね。普段から、動き回っているほうなんですか?

宇賀: 「今週は疲れたな、ゆっくりしよう」と思っても、お昼くらいまでゆっくりすると、うずうずしてきちゃうんですよね。「暇だな~」と(笑)。毎月必ずどこかに旅行に行くようにしています。海外だけでなく、お風呂が好きなので国内の温泉めぐりにも毎月行っています。去年は4月から年末まで、数えたら17回も旅行に行っていました。

写真集のオファーを受けない理由

――春からはフリー2年目になります。局アナ時代よりも幅広くお仕事をされていますが、今までにない分野にも興味はありますか? 最近は写真集が話題になったりもしますよね。

宇賀: 写真集、最近よく言われるんですけどね(笑)。写真集とかカレンダーは、基本的に全部お断りしているんですよ。自分にはあまり商品価値がないと思っているので……。「こんな面白いものがありますよ」とか、「こんなに頑張っている人がいますよ」とか、基本的には何かを伝える人でいたいんです。そこがブレるのは避けたいと思っています。

――今後の目標はありますか。

宇賀: 1年目が本当に楽しすぎたので、これ以上何がある?っていうくらいなんですよね。具体的な夢や目標ってあまり持たないようにしているんです。具体的な目標を決めてしまうと、そこを目指さなければいけないつらさが出てくるし、他のものが視界から消えてしまうのも、もったいないと感じます。

1年目もそういう感じでうまくいったので、2年目もマイペースに、あまり欲をかかずに、良い意味で流されていきたいと思っています。本当にサウナに入るような気分で、力を入れずにリラックスしてやっていきたいです。

●宇賀なつみ(うが・なつみ)さんのプロフィール

1986年、東京都練馬区生まれ。2009年に立教大学社会学部を卒業し、テレビ朝日入社。入社当日に「報道ステーション」気象キャスターとしてデビューする。その後、同番組スポーツキャスターとして、トップアスリートへのインタビューやスポーツ中継等を務めた後、「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」「池上彰のニュースそうだったのか」等、情報・バラエティ番組を幅広く担当。2019年に同局を退社しフリーランスとなる。

【取材協力】
新宿天然温泉テルマー湯
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目1-2
24時間営業、年中無休
お問い合わせ:03-5285-1726

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東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。
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