#ととのえる

サウナの聖地「サウナしきじ」薬草サウナは“サウナ初心者”にこそおすすめしたい

東京駅から最短で約1時間。静岡市内にサウナ愛好家(サウナー)たちがこぞって通うサウナがあります。その名も「サウナしきじ」。一見何の変哲もないサウナに見えるけれど、ここの水風呂はとにかく特別らしい。今回は、サウナー女子が会社の同僚を連れて、サウナの聖地「サウナしきじ」へ。「しきじ」体験レポートに加えて、サウナで“ととのえる”コツも教えてくれました。

●#ととのえる

旅の発端は、先輩の結婚

金曜の仕事終わり。今日のウキウキは、いつもとは少し違う。なぜなら、私たちはこれから旅に出るのだ。旅のメンバーは、会社の先輩2人と同期、私の4人。

会社の先輩Fさんが昨年入籍し、今年5月に式をあげる。そのお祝い旅に行こう!と、先輩の結婚祝いにかこつけて2泊3日の小旅行を計画した。行き先は私の地元・静岡にある、サウナの聖地「サウナしきじ(以下、しきじ)」だ。まる3日かけてサウナを満喫する旅である。

メインが「サウナ」、ついでに先輩のお祝いと、いつもながら優しいお姉ちゃん気質の先輩2人が、わがままな末っ子後輩2人に付き合う……みたいな構図で旅がスタートした。

 

やっぱり、「サウナしきじ」が好き

私はサウナが好きだ。 正確には、静岡にある「しきじ」が好きなのだ。

東京出身の同期は、すっかり「しきじ」にはまり、私の実家にサウナ目的で泊まりに来る。朝6時に起きて朝昼晩と最低3回は行くほど「しきじ」のトリコになっている。

しかし、意外にも「しきじ」は静岡県民にはあまり知られていない。実は私も4年前に、静岡出身の“サウナー”に教えてもらうまで、その存在を知らなかった。

「静岡出身なんです」と言うやいなや、「しきじいいよね!」と反応が返ってくるのは、たいていサウナー。彼らからは、「静岡=しきじ=サウナの聖地」として崇められている。

「しきじ」には有名人の色紙がたくさん!

やってきました!「サウナしきじ」

「しきじ」は静岡駅が最寄り。駅から車で10分ほど。東京駅からは最短で1時間弱。黄色い看板が目印で、正直これといった特徴のない四角い建物がサウナの聖地である。散々私が「しきじ」の良さを熱弁していたので、着くやいなや、先輩たちも「ここがウワサのしきじ?!」と興奮気味だ。

30前後の女子4人、運動着に当然スッピン。なんて楽なんだ。先輩Fさんは下着の替えだけ持参し、3日間同じ服で過ごしていた。(正直それはどうかと思う)。
最近では、サウナブームもあり、若い女性客も増えているという。親子連れ、20代から60代まで老若男女、幅広い客層が特徴だ。

平日の夜は、“The 常連さん”という感じのおばさま方が多いが、休日は若い女子や親子連れも増える。昨今のサウナブームで「しきじ」はさらに話題になり、男性は入館待ちをしている人もよく見かける。女子はまだ余裕あり!今のうちがチャンスかもしれない。

 

サウナが苦手でも「やみつき」に?! 薬草サウナからの水風呂

入り口の自動券売機でチケットを購入したら、受付で館内着とタオル(小2・大1)を受け取り、男女それぞれの更衣室へ。浴室に入ったら、まずは体を洗う。その後、漢方風呂で体を温め、「しきじ」の天然水(お風呂の中で飲める)を一杯。いざ、薬草サウナへ。

「しきじ」には2種類のサウナがある。
ひとつはフィンランド式のカラッとしたサウナ。もうひとつは、「しきじ」オリジナル、12種類の薬草をブレンドし、「しきじ」の水で蒸発させたサウナ。この薬草サウナがたまらんのです!

サウナ初心者の先輩からも「薬草サウナは入りやすくて気持ちいい」とお墨付きをもらった。ちなみに、私の母はサウナが苦手。娘があまりにハマっているので一人で行ってみたそうで、「薬草サウナは、いい香りでよかった」と言っていた。サウナに苦手意識がある方、初心者におすすめと言えるだろう。

 

サウナ内はボーッとするのも楽しい

日本のサウナにはテレビがついていることが多いが、「しきじ」も然り。女子4人、サウナでテレビをみたり、しょうもないゴシップネタを話したり……まあ大した話はしないがそれもまた楽しい。

基本的におしゃべりの場ではないので、ストレッチやマッサージをして血流良くしたり、じっと熱さを感じてみたり、考え事をしたり……好きなことをやりながら過ごす。だいたい6、7分いると暑くて徐々に思考が停止する。ぼーっとする時間が長くなるから、呼吸に意識を置いてみる。これも気持ちがいい感覚だ。

 

「10分サウナ→水風呂→5~10分休憩」を4回繰り返す

1周目:体の目覚め

サウナに入って10分も経つといい感じに、フーフー暑くなってくるので、シャワーで汗を流し、水風呂へ!
一気に肩まで水風呂イン!勇気を持って一気に浸かった方が、一瞬ひやっとするもののしだいに温かささえ感じてくる。

水風呂に入りながら備え付けのコップでしきじの水を飲む。水風呂から出て、ベンチで腰掛けて体を冷まし整える。
身体中の細胞が、どくどく動き始める。全身に血液がどくどくと巡り始める。おはよう、私の体。

 

2周目:体がリラックス、意識がどこか別の場所へ

1周目より、汗が出やすくなって、1分後には汗はダラダラ!10分後、水風呂に。
「・・くぅぅぅぅーーーーーーーー!!!!」
さいっっぅこうに水風呂が気持ちいい!
全身が心地よい温度の水に包まれ、体も心もふわふわ浮く体験できる。
水風呂に入りながら水を飲むと、体が火照っている分、各器官へ冷たい水が流れ込んでいくのがわかる。
水風呂から上がった後、通常より意識が上がる(魂が口から出てるみたいな)感覚に。ポヤ~ンと周りを見るとみんな悟りフェイスだった。

 

3周目:無心

3周目サウナからの水風呂上がりは、最高。ベンチでボーーーーーっと座り、なにも考えられない。
ここにあるのは邪気がない清い体と心のみ。そう……これがサウナ界でいう「ととのう」状態。
「無心」。
先輩はどこか遠くを見つめて、ベンチに座る背中からは哀愁さえ感じた。
ああ、サウナ、最高。
しきじ、最高。
ありがとう、しきじ。
なぜだろう……最後は自然とみんながしきじに感謝していた。

 

サウナの聖地、「サウナしきじ」の3つの魅力

「しきじ」はサウナの聖地たる由縁が3つある。

1. ミネラル分が豊富に含まれる「しきじの天然水」

この水が……本当にすごい!!!!!いろんな水風呂に入ってきたが、ここに敵う水なし! 浴室内で飲めるのもうれしい。

硬度84mg/lと日本の水の中では硬度が高めだ。口当たりは柔らかくておいしいだけでなく、キュッといい感じに引き締まるのも感じる。そしてミネラル分も高いので、肌への浸透も早い気がする(そう感じるのは私だけかもしれないが)。常連さんは大きなペットボトルを持参して、「しきじ」の水を入れて持ち帰っている。ご飯を炊いたり、お茶を淹れたりしたらおいしいだろう。

 

2. 12種類の薬草をブレンドしたお風呂とサウナ

「しきじ」では、漢方風呂に浸かれて、ブレンド薬草をしきじの水で蒸発させる「薬草サウナ」にも入ることができる。漢方系の独特な匂いはありつつ、嫌な感じではなく、程よくいい香りですごくリラックスできるのだ。
個人的にミストサウナは、生ぬるくてあまり好きではないものの、ここの薬草サウナは熱くて心地よく感じる。

 

3. 24時間営業、お風呂とサウナに好きなだけ入れる

「しきじ」は、24時間営業で、2階には男女別の休憩所もある。それほど広くはないが、椅子が数脚並んでいて、3、4畳の畳スペースも。館内にいれば、何度でもサウナに入れるので、休憩所をうまく活用して1日過ごすことも可能だ。

さらに、「しきじ」の定食が結構いける!おいしい水を使って炊いているからか、ご飯がおいしい。定食の種類がすごく多くて悩んだが、今回は生姜定食(800円)をチョイスした。

 

来る者をトリコにするサウナ。「次はいつ来る?」

サウナでデトックスをし、ターンオーバーを促進させ、ミネラル成分豊富な「しきじ」の水に浸かり、たくさん飲んだせいか、
「化粧水の浸透がいい」
「化粧のりが違う」
と通販番組並みに、即効果を実感した私たち(笑)。
「ウワサ通り、最高だったわ!!次はいつにしようか?」と、先輩たちが思った以上に喜んでくれてよかった。

 

この感動は、体験しないとわからない。

同期は「しきじ」に入ると「性格まで良くなった気がする」と毎回言う。……なんか、わかる。
心も体もリフレッシュし、お肌もきれいになって、しかもデジタルデトックスできる時間があったからこそ、人にも優しくできるのだ。性格も良くなるはずだ(笑)。

日本のみならず、世界中にいろいろな聖地はあるが、「しきじ」は東京からたった1時間で行ける聖地。この感動は私がいくら熱弁をふるっても、やっぱり実際に行ってみないとわからないだろう。
最近ちょっと疲れたな、心が狭いなと感じたら、是非「しきじ」まで足を運んでみてほしい。
私の言葉に間違いはなかったとわかってもらえるはずだ。

 

「サウナしきじ」
住所:静岡県静岡市駿河区敷地2-25-1
電話:054-237-5537
http://saunashikiji.jp/

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1990年生まれ、静岡県出身。株式会社ビースタイルで週3日正社員として広報を担当し、週4日はダンサー活動をする。ダンス歴21年。現在はダンスチーム「TABATHA」のメンバーとして国内外で踊り、2018年より銭湯を中心に日本ゆかりある地でパフォーマンスを実施する「踊る銭湯PJ」を仲間と運営。
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