自分を変える、旅をしよう。

旅で実感する“一度きりの人生”。ほんの少し心を開くだけで、違う世界が見えた。

旅によって人生が変わった人や、旅を通した生き方をリーマントラベラーの東松寛文さんが紹介する「自分を変える、旅をしよう。」海外留学をきっかけに、地元愛に気がつき、より海外に行くことが楽しくなったというYokoさんのお話の後編です。
初留学に旅立ったのは東日本大震災の翌日。どこよりも地元の大切さに気づいた。 地球1周のきっかけは仕事と恋人からの逃避行「現地の人と同じ格好で時間共有」が旅の薬

●自分を変える、旅をしよう。#7 Yokoさん(29)後編

リーマントラベラーの東松寛文です!前回に引き続き、留学を機に海外の魅力を知り、日本や世界を旅している会社員の女性のお話です。交通事故をきっかけに、一度きりの人生、旅を全力で楽しむようになったといいます。Yokoさんのこれからの夢や目標を聞きました

リーマントラベラー東松(以下、――): たくさん旅をしているYokoさんですが、今までで一番印象に残っている旅先はどこですか?

Yokoさん(以下、Yoko): 最近では今年9月に行った初アフリカ、モロッコが印象に残っています。人生一度くらいは砂漠に行っておこうと、砂漠に行き、砂嵐をお見舞いされて心底後悔……いえいえ楽しみました(笑)。

――モロッコでは何をしましたか?

Yoko: ラクダに乗って、砂漠を探検したのですが、5人1組の団体行動で、たまたまアイルランド人一家と一緒になりました。砂漠ツアー終了後、一人で食事をしていた私に、その家族が声をかけてくれて、5人で食卓を囲んだんで。私は一人旅が多いのですが、自分から心を開いて他人と触れ合うことが少ないので、正直他の旅行者と会話をすることはそれほど多くないです。でもその時は、食事をしながらいろいろな話をしました。まだ行ったことのないアイルランドのこと、日本のこと、今まで旅した国のこと。

――一人旅をしている時に声をかけてもらうのは案外うれしいですよね。

Yoko: そうですね。何よりうれしかったのは「Your English is good」と言ってくれたこと。実際はズタボロ文法なのですが(苦笑)、ほんの少し心を開くだけで、心を通じ合わせることができて、「旅っていいな」とあらためて思いました。

ペルー・マチュピチュの絶景

――ところでYokoさんはリーマントラベラーサロンの会員でもありますが、リーマントラベラーを知ったキッカケは何だったんですか?

Yoko: きっかけはインスタグラムなんです。「旅行の写真なのに、スーツばっかり着ている人がいるな」と思った記憶があります(笑)。よく見てみたら「私と同じことようなことをしている人がいる!しかも私よりずっとすごい!」と気づきました。

――ありがとうございます。旅先×スーツが功を奏したのかな(笑)。

Yoko: ちょっぴり嫉妬しました(笑)。でも、同じような気持ちで働きながら楽しく旅している人がいるんだと知り、仲間ができたような、うれしい気持ちになりました。

――リーマントラベラーを知ることで、旅のスタイルや普段の生活で変化したことは?ありましたか?

Yoko: 東松さんの話を一度聞いて、すぐにオンラインサロンに入会しました。一番大きいのは、自己肯定感が上がったこと。本格的に旅が好きになって時間が経っていたものの、弾丸旅程ばかりで友人を誘えないことも多かったです。何より高頻度なので、友人や同僚がなにげなく放った「また行くの?」という一言に勝手に傷ついていたんです。誰も責める気持ちで言っているわけではないことはわかっているのですが。

――そうだったんですね。リーマントラベラーサロンは旅好きがマジョリティーですからね。

Yoko: そうなんです。自分と同じような旅好きばかりで、肯定的に受け止めてくれる人しかいないんですよ。むしろ「いいね!次はどこに行くの?」と言ってもらえちゃう。同じようなことをしている人がいっぱいいて、素直に「こんな旅程で行くんですよ(ドヤ)」が言えますし、知っていることを共有できたり、知らないことを気軽に聞けたりして、すごくありがたいです。

――好きなものが同じって、心強いですよね。

Yoko: みなさんがそれぞれの旅ネタをシェアしてくれるので、行きたい旅の目的地が増えるのはもちろん、それぞれの旅スタイルから「こんな旅をしてみたいな」と思うものが増えて、参加してよかったと思っています。

ミャンマーバガン遺跡。無数が気球が浮かんでいる

――リーマントラベラーサロン、やってよかったな。ところで、Yokoさんにとって、“旅”とは何ですか?

Yoko: 大げさかもしれないけれど、「生きる意味」です。学生時代に交通事故に遭い、起き上がることはもちろん寝ていることすらつらくて、「生きているだけでつらい」ことが本当にあるんだと知りました。長く続く人生の中で、ほんの少しの期間でしたが、窓の外の世界を「うらやましい」と思ったのは初めての経験でした。

――それはつらい体験でしたね。その経験があったからこそ、もっと旅をしたいと思ったり、旅を楽しいと感じているのかもしれませんね。

Yoko: 一度きりの人生、見たことのない世界を見たいし、知りたいし、感じたい。私にとって旅は、それを叶える方法です。何より体感することで、自分ごととしての世界が広がっていきます。旅は何て魅力的なんだろうと思います。

アメリカ・マイアミビーチ

――その考え方、とっても素敵です。最後に、Yokoさんのこれからの夢や目標を教えてください。

Yoko: 人生一度きりという思いが人一倍強いのですが、「世界遺産に全部行きたい!」「全ての国を制覇したい!」という壮大な夢や目標はないんです(笑)。しいて言うのであれば、「行ったことがないところにいっぱい行きたい」という願いのようなものでしょうか。
行きたいところに行けるということは、「お金、休み、体力」など行くための要素が揃っているということ。それだけで幸せなことですよね。だから実は、“幸せであり続けたい”という欲張りな夢なのかもしれません。
年齢や人生のステージが変わっても、そのとき楽しめる旅を全力で楽しみたいです。

――平日は仕事を集中してこなし、生き生きと旅を続けるYokoさん。旅を続ける意味について、僕も考えさせられました。これからも全力で旅を楽しみましょう!

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初留学に旅立ったのは東日本大震災の翌日。どこよりも地元の大切さに気づいた。 地球1周のきっかけは仕事と恋人からの逃避行「現地の人と同じ格好で時間共有」が旅の薬
平日は激務の広告代理店で働く傍ら、週末で世界中を旅する「リーマントラベラー」。2016年、毎週末海外へ行き3か月で5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成。地球の歩き方から旅のプロに選ばれる。以降、TVや新聞、雑誌等のメディアにも多数出演。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)、『休み方改革』(徳間書店)。YouTube公式チャンネルも大好評更新中。
リーマントラベラー