Sponsored by フェイスブックジャパン

Facebook広報の女性が語る「私、スーパーウーマンじゃないんです」

フェイスブック ジャパン広報統括兼ダイバーシティ&インクルージョンリーダーの下村祐貴子さんとtelling,編集長は、2人の男の子をもつワーキングマザーでもあります。海外出張もあるハードスケジュールな仕事と育児を両立するには?次の一歩を踏み出せずにモヤモヤ悩んだときは?お互いのプライベートの話から上司とのコミュニケーションの取り方まで、話題が広がった対談後編をお届けします。

外資系は「ちょっと違うよね」と思われやすい!?

telling,編集長中釜由起子(以下、中釜): 下村さんはずっと外資系で働いていらっしゃって、着実にキャリアアップをなさっています。先ほど「無意識バイアス」についてお話を伺いましたが、日本で働く女性からすると、下村さんは「なんでもできる人」だというバイアスがかかった見られ方をすることも多いのかなと思うのですが。

リラックススペースには、可愛らしいFacebookグッズが随所に

下村: それはあるかもしれませんね。外資系で働いて海外赴任を経験したりしていると、「ちょっと違うよね」っていう感じで見られやすいというか。でも私も、超大変だから!って思うんですよ(笑)。去年の12月なんて本当に綱渡りでした。週に2回来てもらっているヘルパーさんが体調不良で倒れてしまった時期と3週連続出張が重なって、死にそうになりながら働いてました。家事や料理は、そういうときは頑張らないって決めてます。

「大変!」なんだけど、口には出さないようにしている

中釜: 夫婦で家事や育児の分担はなさっているんですか?

下村: 私と夫で7対3ぐらいの割合ですけど、夫は出社時間がすごく早いので基本は私ですね。でもヘルパーさんに手伝ってもらって、時々母に来てもらえば生活はなんとか回るんです。ですから夫にはメンタル面のサポートをしてもらえればいいと思っていて。でも、中釜さんは100倍ぐらい忙しいですよね。

中釜: 私はシングルマザーで、ヘルパーさんも今はお願いしていません。だから、息子たちだけでご飯を温めて食べて、私が帰る21時頃まで待ってくれてますね。

下村: すごい!どうやったらそんなにしっかりした子に育つんでしょう。うちの子たちはまだまだ全然ダメです。

中釜: 下村さんは、夜はどれぐらいまでお仕事をしていますか。

下村: 夜は早く帰るようにしています。18時30分には帰宅して家事と育児に集中して、22時30分には寝ていますね。その代わり毎朝5時には起きて、アメリカ本社からのメールをチェックしています。こう言うと、また外資系でバリバリやってるように思われるかもしれませんけど、毎日時間に追われて本当に大変なんですよ。でも「大変、大変」って言い過ぎると若い世代の女性が身構えてしまうし、子どもにもよくないと思うので、なるべく口には出さないようにしています。

「帰宅後は、食事やお風呂をすませた後、宿題をみて、その後子どもとトランプやオセロで一緒に遊んで…」と語った下村さん。子どもたちとの時間を大切にしている

中釜: 仕事と子育て、どっちが難しいですか?

下村: 子育て、ですね。絶対そうだと思います。中釜さんは?

中釜: 私も子育てのほうが難しい気がします。それこそ子どもって、多様性のなかの一番端っこにいる人たちで、意味不明なので(笑)。

下村: 仕事は自分でスケジュールや業務内容を管理できますし、サポートしてくれる方もいますけど、子育てはそうはいかないですからね。

モヤモヤしたとき大事にしている2つのこと

中釜: ひとつ聞いてもいいですか。telling,の読者には、やりたいことがあっても一歩を踏み出せずにモヤモヤを抱えている方が多いと感じているんです。下村さんはそういうモヤモヤを感じたときどう乗り越えますか?

下村: 今まで16年間働いてきて、私にもそのモヤモヤはいつもあったんですよね。入社して配属された部門で「この仕事は向いてないんじゃないか」と思ったり、海外赴任の辞令がおりた時も子育てと両立できるんだろうかと悩んだりしました。

そういうときに2つ、自分の中で決めているのは、まず直感を大事にすること。そのうえで家族や友人に話して意見が合えば前に進むようにしています。もうひとつは、仕事内容が違うなと思っても続けることが大事だということです。

以前務めていたP&Gで入社後に配属されたIT系の部門では、正直キャリアプランが見えなかったんです。でも、あるプロジェクトでラテン系のメンバーと仕事をしたとき、「夜12時からクラブに行くんだよ」と話すのを聞いて心底驚きました。「仕事と同じように自分のプライベートも大事にしてるんだ」って。それ以来、キャリアのことばかり考えて、強迫観念に駆られていた自分の考え方が変わりました。キャリアよりも自分が正しいと思うことをしようって。

自分の要望を言い続けて働きやすくなった

下村: 渦中にいるときはわからないので、性急に行動してすぐに仕事を辞めたりせずに、ちょっと違和感があってもしばらく続けてみることも大事だと思っています。もちろん、上司と合わなかったり、心身に悪い影響を与えられている場合は、すぐに辞めたほうがいいと思いますけど。中釜さんはどうですか?今の会社は働きやすいですか?

オフィスのいたるところに、日本にゆかりのあるアート作品が飾られていた。マリオカートまで設置されていた

中釜: 働きやすいほうだと思います。実は私、25歳でできちゃった婚をしまして。先例もないし、周りの人たちは理解不能という感じだったんですね。だから自分からこういう風に働きたいという要望を言わないといけなくて、どんどん言い続けてきました。それがある程度通ってきたから、働きやすいと思えるんでしょうね。仕事が次々に変わって飽きないのも、自分には合っているように思います。

下村: 仕事を変えてきたのは自分から希望を出して?

中釜: はい。単に向こう見ずな性格なので、言いたいことを言い続けて希望が通ったら、「言ったからにはやらなきゃいけない」と、自分を追いつめてきた感じです(笑)。

下村: やはり自分の仕事も、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みも、あきらめずに言い続けていくことが大事ですね。

中釜: 私も本当にそう思います。今日はいろいろお話できて楽しかったです。ありがとうございました!

喫茶スペースで記念写真。「またランチしましょうね!」

●プロフィール
下村祐貴子(しもむら・ゆきこ)
フェイスブック ジャパン執行役員 広報部長
1980年兵庫県生まれ。2002年、P&G(株)に入社。入社4年目から、広報・渉外担当に。2010年にシンガポールに赴任し、アジア地域広報などをPR戦略をリード。2016年にフェイスブック ジャパンに転職。広報統括ほか、「ダイバーシティ&インクルージョン」のチームリーダーも務める。プライベートの楽しみは週に一度のウェイトトレーニング。2児の母。

中釜由起子(なかがま・ゆきこ)
telling,編集長
1981年鹿児島県生まれ。2005年、朝日新聞社入社。週刊朝日記者/編集者を経て、デジタル系部署の企画営業、新規事業部門「メディアラボ」へ。著書に『これからの論理国語』(水王舎)がある。現在、熊本大学大学院(教授システム専攻/博士課程前期)に在学中。2児の母。