旅の計画はこんなに楽しい!H.I.S.が手がける新形態の店舗とは

2018年11月2日(金)にリニューアルオープンした、エイチ・アイ・エス(H.I.S.)の「H.I.S. The ROOM of journey(池袋パルコ営業所)」。「旅のはじまりはここから」をコンセプトに、カフェを併設した新しい形の店舗に挑戦しています。今回は、リニューアルオープンから現在までのお客様の反響や、スタッフの方々の思いをインタビューしました。聞けば聞くほどこだわりのあふれる素敵な空間で、旅行予約の概念が変わりそうな予感。

おもてなしの心が詰まったカフェスペースとスタディ・ワークス。

H.I.S.の池袋パルコ営業所ができてから10年の節目に、従来の店舗からイメージを大きく変え、「H.I.S. The ROOM of journey」としてリニューアルオープン。まずは、店舗の全貌をご紹介します!

池袋パルコのエントランスから階段を上がると、カフェのカウンターが見えてきます。

この時点では、ほんとに旅行の予約ができるのかな?という気すらする普通のおしゃれなカフェ。こちらのカフェは、メニューの開発から食材、備品の選定などにいたるまで全てH.I.S.のスタッフが考えているのだそうです。

クマの可愛いはちみつはハワイ、豆乳はオーストラリア、オレンジジュースはスペインと、世界各地から材料を取り寄せるこだわり。日本ではなかなか買えない製品を選んでいて、実際に旅行に行ったときに現地で同じものを発見する楽しみを感じてもらいたいのだそうです。備品も、紙ストローや自然に土に分解されるプラスチックカップを利用するなど、環境に配慮しています。

エスプレッソは本格的にワンショットずつ豆を挽いて抽出。
「あまり大々的には言ってませんが、実は細かい点までこだわっているんですよ」と教えてくれたのは、H.I.S. The ROOM of journey 営業所 所長の高橋さん。

カフェで購入したものはカウンターを抜けた先の「スタディ・ワークス」で飲食可能。各テーブルにコンセントがあり、Free Wi-Fiも利用できます。本やネットで調べながら、旅行の計画を立てている方がたくさんいらっしゃいました。

ファミリーやカップル、学生グループまでどんなお客様にも

さまざまなタイプの予約カウンターがあるので、利用する人に合わせた接客をしてもらえることも「H.I.S. The ROOM of journey」の大きな特徴です。まずは、レセプションのスタッフに旅行の希望をお伝えください。

ファミリーであればキッズルームの目の前にある「ベッドルーム」、記念旅行であれば、広々とした席で特別感のある「クローゼット」といったように、ぴったりのカウンターに案内してくれます。

上の写真は、木目のテーブルが落ち着いた印象のクローゼット。

混雑時はスタディ・ワークスを待合スペースとして使えるので、ストレスなく利用できるのも魅力的です。待たされている感覚があまりなく、スタッフに呼ばれた際に「私、待ってましたっけ?」と思わず言ってしまうほど計画に夢中になっていたお客様もいらっしゃったのだとか。

キッズスペースの目の前にある予約カウンター「ベッドルーム」では、鏡ごしに遊んでいる子供の様子を確認しながら予約ができるようになっています。

ちなみに、駅直結のエレベーターに乗れば、店舗があるバルコM2階まで段差を登らずに来店可能。また、ベビーカーでいらっしゃるお客様のために、ソファの横に置けるスペースを作っているのだそうです。細かな部分にもスタッフの方の心遣いが感じられます。

キッズスペースは、お子様のいらっしゃる高橋さんのアイディアで設置。

「待っている間に少しでも世界について知ってもらえればと思い、この『せかいちず』を発案しました。キッズルームにいれば、1時間は遊んでくれると思います!」(高橋さん)

お客様にもスタッフにも新しい価値を提供している

リニューアルオープンして約3週間。所長の高橋さんに、お客様の反響やこれからの店舗について聞きました。

ーーリニューアル前と大きく変わったのはどんな点でしょうか。

リニューアル前は現在の店舗の6分の1ほどの面積しかなく、たくさんカウンターを作ってスピーディにご案内することをメインに考えていました。ですが、旅行のネット予約が当たり前になった今、店舗型の旅行会社が伝えられることはなにかと考えた時に、「旅のきっかけを与えられるような空間の提供をすることがお客様に喜ばれるのではないか」という結論に行き着き、今回のリニューアルのコンセプトがかたまりました。

ーーお客様の反響はいかがですか?

たくさんのお客様に来ていただいています。予約カウンターの総数はリニューアル前と比べて倍になったのですが、お客様の数もおよそ5割増になりました。カフェとして気軽に遊びに来てくださる方もいらっしゃいますし、お子様連れのお客様やシニアのお客様がとても増えました。

ーー店舗の中で、スタッフの方のアイディアが反映された部分もあるんですか?

はい。実は、このようなコンセプトの店舗をオープンした背景には、スタッフの仕事に対する考え方にもいい変化を与えるのではないか?という狙いもあるんです。カフェのイートインスペースとしてもお使いいただける「スタディ・ワークス」には、スタッフ全員が実際に書店に行って選んだ本が展示されていて、自由にご覧いただけます。

なかには、世界の廃墟をテーマにしたユニークな本を選んだスタッフがいたりと、それぞれの個性が出ているのでぜひ見てみてください!スタッフが書いたメッセージも添えてあるんですよ。

今後は、広い空間を利用したイベントやワークショップも積極的に企画していく予定です。

旅を計画する楽しみを感じさせてくれる「H.I.S. The ROOM of journey」。10:00から21:00まで営業しているので、仕事帰りにふらっと寄るのもよさそう。カフェで計画を立てながら、疑問があればすぐにスタッフに聞くこともできます。

店内は広いので、グループ旅行の計画を立てるのにもぴったり。ネットを利用してワンクリックで予約ができる時代ですが、「計画を立てる時間も旅行の楽しみのひとつだった」と思い出させてくれる空間でした。

1990年生まれ。東京都目黒区出身のライター・編集者。「明日を楽しく生きられるように!」をテーマに、旅行、グルメ、ライフスタイルなどに関する文章を執筆しています。