累計15万部超!NYの女性起業家が教える「本当の”美人”への道」
「また会えるよね?」と携帯番号を教えてくれるはずだと…
ある女子会の夜の出来事です。隣席のグループと意気投合し合コンになりました。M子がトイレに立ったとき、斜め前に座っていた男性が追いかけてきて、「ここを抜け出そうよ」と誘ってきました。こんなスリリングなデートも楽しいと思ったM子はOKしました。
友達に嘘をつき会を抜け出したM子は、どこの誰だか知らない彼に肩を抱かれて、近くのバーへ行きました。
どうでもいい話題を楽しんでいる間に終電の時間がすぎ、彼にホテルに誘われました。
「さっき出会ったばかりの人とホテルに行く?」とM子は自分に問いかけると、「恋人募集中なんだし、いいんじゃない?」と心がささやきました。
シングルの特権は誰とでも自由に恋愛ができることだとM子は思っていました。それに、セックスの相性は恋愛関係を育むうえで大切だから、先でも後でも同じだと思ったのです。
お酒の勢いもあり、M子は軽い気持ちでOKし、その晩は彼と朝まで過ごしました。
翌朝、M子はホテルを出て駅までの道を一緒に歩きながらすごく幸せは気持ちに包まれていました。誰かに求められたのも、こうして手をつないで歩くのも久しぶりだったからです。一方、彼が連絡先をまだ渡してくれないことに心のどこかで不安を感じていました。きっと別れ際に「また会えるよね?」と携帯番号を教えてくれるはずだと、自分に言い聞かせました。
ところが、彼は駅に着くなり「じゃあ」と足早に去って行きました。M子は彼の名前も電話番号も、どこに住んでいるのかも何をしている人かも知りません。
「すっかり寝込んでいたけれど、まさか……裸の写真なんか撮られていないよね?私大丈夫だよね?」
急に現実に引き戻されたM子は、駅のベンチに座ったまま恐怖で動けなくなってしまいました。
あなたは、一夜限りの関係は後腐れがなく、その晩が楽しければそれでいいと思いますか?
知らない人と一夜を共にするリスクははかりしれません。妊娠や性感染症、更には監禁や誘拐の可能性を考えたら、どれほど怖いものか想像ができますよね。
男と女の違いを理解しておく
では、知っている人との「ワンナイトラブ」はどうでしょうか。
S美は週に何度かジムで顔を合わすインストラクターのA君に誘われて飲みに行き、そのまま勢いでホテルへ行きました。「A君は自分に興味があったんだ」とうれしく感じたものの、その後ジムで顔を合わすA君は何事もなかったかのように振る舞います。
そんなある日、ロッカールームで、ある女性がA君とデートしていることを彼女たちの友人たちと話しているのを聞いてしまいました。そのとき、S美は単に遊ばれていたのだと気付きました。
これもよくあるパターンです。
女性の考えるセックスと、男性の考えるセックスには大きな差があります。女性はどうしても気持ちが入ってしまいますが、男性は気持ち抜きでセックスできる生き物なのです。
女性は「ワンナイトラブ」は次につながる最初のステップと捉え、ふたりの結びつきが深まる儀式だと考えてしまいます。「一夜限り」という言葉は女性の辞書には存在せず、一夜の出来事が忘れられず苦しい気持ちに包まれてしまいます。
「あれは一体どういうつもりだったんだろう?」
その人に聞かない限り見つけられない答えを、頭の中で問い続ける日々は重苦しいものです。たとえ、相手が自分に好意を持っていて、自分もその人のことが気になっていたとしても、「ワンナイトラブ」がふたりの関係を決定的にすることはありません。体の関係と心の関係は別物であることを知っておきましょう。
行動と心が一致する女性と、一致しない男性。これも大きな男女の違いのひとつです。
傷つく前に、男と女は違うことを知っておきましょう。
あなたが一夜限りの関係を楽しめる人で、相手に求めない、自分は傷つかないと割り切って考えるのであれば、自己責任で「ワンナイトラブ」もありでしょう。
ただ、命の危険や回収不能な写真、録画のリスクと隣合わせであることは、どんなときも忘れずにいましょう。
- ●エリカさん プロフィール
女性起業家。日系、外資系企業にてビジネスの土台を築き、ボストンに留学。2003年に単身ニューヨークへ。ファッションコンサルティング会社のパートナーとして、ファッションと経営の仕事に携わる。2010年ニューヨークで起業。日米にて意匠権を取得の新機能レッグウエアを開発、グローバル展開を果たす。日本展開では高島屋のセレクトショップ「STYLE&EDIT」全国7店舗他にて取り扱われる。2017年、ブランドを売却し、エグジットを果たす。起業家として次なる事業の立ち上げに着手、再びゼロからスタート。著者にベストセラーとなった『ニューヨークの女性の「強く美しく」生きる方法』(大和書房)をはじめ著者多数。内3冊の本が翻訳され海外出版された。
ブログ ニューヨーク「美しい人」が大切にしている事