フランス流 捨てない片づけ

米澤よう子さんのフランス流 捨てない片づけ〈リビング編〉

部屋は心の鏡、すっきりキレイな部屋で暮らしたい。けど、捨てられない・片づけられない……そんな人に朗報。パリジェンヌ流ライフスタイルやおしゃれ指南が人気のイラストレーター、米澤よう子さんが提案する片づけ術は、「無計画でいい」「ちょっとずつでいい」「がんばらなくていい」と、「いい」ことずくめです。そんな『フランス流 捨てない片づけ』(小学館)から、家の中の1カ所だけ「まっさら」にしてみましょうという提案をご紹介。最終回はリビングについて、米澤さんが教えてくださいます!

●フランス流 捨てない片づけ〈リビング編〉

お気に入りの“S席”だけ「まっさら」に

 劇場やコンサート会場には「S席」があるように、自分の家の中でも、お気に入りの特等席がありませんか? 帰ったら真っ先に向かう部屋や、考えごとをしたいときやリラックスしたいときにこもる場所――。そこが、あなたの「S席」です。

 今すぐ、その「S席だけ」を整えてみましょう。片づけるわけじゃなく、ちょっと「整える」だけ。ものを置かないでみるだけ! それだけで視界が開け、「まっさらだな」「心地いいな」と感じられるはず。

 「S席」がリビングという場合の整え方は……?

ソファまわりにスペースをつくる

  くつろぐ場所、集う場所だから、モノはあってもいい。散らさず、スペースを確保することで片づいた印象になるのです。

とりあえず、寄せてみる

 ソファまわりは、ダイニングテーブルと違って、「何もない=まっさら」状態では、ちょっとあじけないですよね。クッションやブランケット、ローテーブル、リビングを彩る植物類。くつろぐ場所だからお気に入りのモノにも囲まれたい。そこで、ソファまわりの整えポイントはふたつだけ! 「寄せる」「マットをやめる」。これだけです。

S席のはずのソファで何となく窮屈な思いをしていた人、意外に多いのでは。おすすめの簡単2ステップは……?

●Step 1「寄せる」

 ソファの上のクッションはどちらか片方へ寄せる。ブランケットもきちんとたたんで、クッションサイドのソファにかける。とにかく、ソファの座面を広々と! ソファに対して、だいたい60%以上座面が見えているイメージを思い浮かべてください。

●Step 2「マットをやめる」

 次に、ソファ前のローテーブルの下に敷きがちなマット、あれを一度外してみましょう。ソファに座ったとき、リビングの床面が見えているだけで、“余分”が取られ、視覚的にスッキリした感覚になります。また、大きなモノを「ひとつ」減らした効果がわかります。ローテーブルの上は、今使っているモノのみにし、コーナーに寄せ集めて置きます。

ランダムに置かれていたモノをキュッとまとめることで、より広々としたスペースがすぐに叶います

 リビングでは、座面、床面、机面、それぞれを広々空間に変えてみるのをおすすめします。

※いかがでしたか? お気に入りの「S席」から始める整え方と、リビングでもダイニングでも通勤バッグを「動く収納」にするアイディア。早速試してみてください。

●すてきなイラスト満載、ご紹介した米澤さんの著書はこちら 

フランス流 捨てない片づけ: ちょっとした整えグセで部屋は見違える!

フランス流 捨てない片づけ: ちょっとした整えグセで部屋は見違える!
米澤 よう子 (著)
出版社: 小学館 (2018/2/28)

●米澤よう子さん

 東京都生まれ。グラフィックデザイナーとして広告制作会社に勤務後、イラストレーターとして独立。化粧品パッケージや広告キャンペーン、女性ファッション誌、CMなどで活躍。2004年から4年間はパリを拠点に移し、高級百貨店Le Bon Marché(ボン マルシェ)での個展開催など多彩な活動を行う。現在はパリ在住の経験を生かした著書、商品企画、フレンチブランドとのコラボレーションなど、さらに活動の幅を広げている。著書に『パリ流おしゃれアレンジ!』シリーズ(KADOKAWA)、『パリジェンヌ流シンプル食ライフ』『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』(文藝春秋)など多数。

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