米澤よう子さんのフランス流 捨てない片づけ〈ダイニング編〉
●フランス流 捨てない片づけ〈ダイニング編〉
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いちばんお気に入りの“S席”だけ「まっさら」をめざす
劇場やコンサート会場には「S席」があるように、自分の家の中でも、お気に入りの特等席がありませんか? 帰ったら真っ先に向かう部屋や、考えごとをしたいときやリラックスしたいときにこもる場所――。そこが、あなたの「S席」です。
今すぐ、その「S席だけ」を整えてみましょう。片づけるわけじゃなく、ちょっと「整える」だけ。ものを置かないでみるだけ! それだけで視界が開け、「まっさらだな」「心地いいな」と感じられるはず。
「S席」がダイニングという場合の整え方は……?
テーブルの上にモノを置かない
ついモノを置きっぱなしにしてしまうダイニングテーブル。広々としたまっさらな机上は、思った以上に気が休まるものです。
とにかく一度、隠してみる
多様に使えるダイニングテーブルはついモノが溜まりがち。実際、私もそうでした。読みかけの新聞や雑誌、リモコンにティッシュ、郵便物やマグカップ。ときには仕事道具や資料が散乱……。もとの場所へ戻せばいいとわかっていても、新聞や雑誌はラックに、郵便物はチェックしてから引き出しへ、リモコンは専用ボックスに、などと考えているうちに気が遠くなり、片づけは難航! いっそのこと、机の上のモノを一度、隠してみたのです。
たとえば、使っていない椅子の上にいったん置いてみる。そうした「応急処置」で、テーブルの上をまっさらにしてみたら、難なく習慣化。椅子を使うときにはそれぞれの場所へ戻せばいい。出かける前や寝る前のほんの1分、机の上のモノを隠すだけ。「モノゼロテーブル」が日常になりました。
モノが多いとあきらめないで! 深く考えずに、「隠す」ことからスタートしてみてくださいね。
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●米澤よう子さん
東京都生まれ。グラフィックデザイナーとして広告制作会社に勤務後、イラストレーターとして独立。化粧品パッケージや広告キャンペーン、女性ファッション誌、CMなどで活躍。2004年から4年間はパリを拠点に移し、高級百貨店Le Bon Marché(ボン マルシェ)での個展開催など多彩な活動を行う。現在はパリ在住の経験を生かした著書、商品企画、フレンチブランドとのコラボレーションなど、さらに活動の幅を広げている。著書に『パリ流おしゃれアレンジ!』シリーズ(KADOKAWA)、『パリジェンヌ流シンプル食ライフ』『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』(文藝春秋)など多数。