フランス流 捨てない片づけ

米澤よう子さんのフランス流 捨てない片づけ〈ダイニング編〉

部屋は心の鏡、すっきりキレイな部屋で暮らしたい。けど、捨てられない・片づけられない……そんな人に朗報。パリジェンヌ流ライフスタイルやおしゃれ指南が人気のイラストレーター、米澤よう子さんが提案する片づけ術は、「無計画でいい」「ちょっとずつでいい」「がんばらなくていい」と、「いい」ことずくめなんです。そんな『フランス流 捨てない片づけ』(小学館)を、3回にわたってご紹介します。今回は、まずは1カ所「整える」ことから始めましょう、という提案。自宅でのお気に入りの“S席”がダイニングの場合について、米澤さんが教えてくださいます!

●フランス流 捨てない片づけ〈ダイニング編〉

いちばんお気に入りの“S席”だけ「まっさら」をめざす

 劇場やコンサート会場には「S席」があるように、自分の家の中でも、お気に入りの特等席がありませんか? 帰ったら真っ先に向かう部屋や、考えごとをしたいときやリラックスしたいときにこもる場所――。そこが、あなたの「S席」です。

 今すぐ、その「S席だけ」を整えてみましょう。片づけるわけじゃなく、ちょっと「整える」だけ。ものを置かないでみるだけ! それだけで視界が開け、「まっさらだな」「心地いいな」と感じられるはず。

 「S席」がダイニングという場合の整え方は……?

テーブルの上にモノを置かない

  ついモノを置きっぱなしにしてしまうダイニングテーブル。広々としたまっさらな机上は、思った以上に気が休まるものです。

とにかく一度、隠してみる

 多様に使えるダイニングテーブルはついモノが溜まりがち。実際、私もそうでした。読みかけの新聞や雑誌、リモコンにティッシュ、郵便物やマグカップ。ときには仕事道具や資料が散乱……。もとの場所へ戻せばいいとわかっていても、新聞や雑誌はラックに、郵便物はチェックしてから引き出しへ、リモコンは専用ボックスに、などと考えているうちに気が遠くなり、片づけは難航! いっそのこと、机の上のモノを一度、隠してみたのです。

 たとえば、使っていない椅子の上にいったん置いてみる。そうした「応急処置」で、テーブルの上をまっさらにしてみたら、難なく習慣化。椅子を使うときにはそれぞれの場所へ戻せばいい。出かける前や寝る前のほんの1分、机の上のモノを隠すだけ。「モノゼロテーブル」が日常になりました。

 モノが多いとあきらめないで! 深く考えずに、「隠す」ことからスタートしてみてくださいね。

●これならできる!片づけたくなる!すてきなイラスト満載の、米澤さんの著書 

フランス流 捨てない片づけ: ちょっとした整えグセで部屋は見違える!

フランス流 捨てない片づけ: ちょっとした整えグセで部屋は見違える!
米澤 よう子 (著)
出版社: 小学館 (2018/2/28)

●米澤よう子さん

 東京都生まれ。グラフィックデザイナーとして広告制作会社に勤務後、イラストレーターとして独立。化粧品パッケージや広告キャンペーン、女性ファッション誌、CMなどで活躍。2004年から4年間はパリを拠点に移し、高級百貨店Le Bon Marché(ボン マルシェ)での個展開催など多彩な活動を行う。現在はパリ在住の経験を生かした著書、商品企画、フレンチブランドとのコラボレーションなど、さらに活動の幅を広げている。著書に『パリ流おしゃれアレンジ!』シリーズ(KADOKAWA)、『パリジェンヌ流シンプル食ライフ』『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』(文藝春秋)など多数。

http://www.paniette.com/

https://www.instagram.com/yoko_yonezawa/