PeLuLu×telling,

思いがけず、テヘラン暮らし。【イランとヒジャブとわたし vol.1】

中東の国、イラン。日本から遠く離れたこの地は、思っていたよりも綺麗で、あたたかくて、優しい。イランで暮らすことになった一人の女性の日常を、綴ります。

●PeLuLu×telling,

 日本から7,500km離れた中東の国に、
ひょんなことから引っ越すことになった。

 

 東京 新宿で出会った男性は変わった人で、
「あと3ヶ月後に中東に引っ越すんだ。数年は住むと思う。」と、初対面の私にそう言った。

  人生とは面白いもので、その後私は彼と結婚することになり、現在イランの首都・テヘランに住んでいる。
    イランに住むんだと人に告げると、
まずは中東全体の漠然としたイメージからか、「テロは大丈夫?治安は?」と心配されたり、
イスラム教の漠然としたイメージからか「女性は大変なんじゃないの?」と同情も含めた心配をされたり。

 天候面でも「暑いんでしょ?大丈夫?」と灼熱の国のイメージを持たれたり。
   かくいう私も、彼と出会うまではイランという国がどこにあるかもわからず、 “ググっても何も出てこない、バックパッカーの人が世界一周の途中に訪れる国”というイメージしか持っていなかった。

 日本では、平凡な学生生活を謳歌し、東京に出てがむしゃらに働いていた私。
   そんな私が、結婚を機にイランに住むか否かの決断を迫られる事になる。 

 そして、将来に向けてどんな人生を送りたいかと立ち止まって考えた時に、知らない国を感じてみる暮らしを選ぶことにした。

 この国は、思っていたよりも綺麗で、あたたかくて、優しい。
   不便なこともたくさんあるけれど、知ってもらえたらイメージが変わるのかも! と思えることがたくさんある国。

    

 ひとつひとつを手作業でメンテナンスしている綺麗なモスク。

 人が行き交う大きなバーザール(中東諸国・中央アジア・インドなどの市場のこと)。

 夜のレストラン。オープンな恋愛のイメージのないイランのデートスポット。

 もちろん、各地に点在する2500年の歴史を誇るペルシア帝国の世界遺産や観光地も。
   こちらはペルセポリスとエマームの広場。

    

 そして、宗教的なきまりからファッション誌がないこの国の、今時ファッションやグルメの流行について。

 細かく細かく作られた、ペルシャ絨毯や建築物のこと。
 7,500km離れたここイランから、ヒジャブでお洒落を楽しみながら、
街を歩いて、生活して、人と出会って、
感じたこと、見たこと、食べたこと、
色んなことを記事にしていけたらなと思います。

  

 (ヒジャブとは、イスラム法で規定されている一定年齢以上の成人女性がかぶるシャールのこと。
イランでは、国籍や宗教の如何に関わらず、ヒジャブを被ることになっています。)

 これから、どうぞよろしくお願いします。


   Mami

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