フランス流 捨てない片づけ ―通勤バッグを「動く収納」に。
●フランス流 捨てない片づけ〈telling,特別編〉
通勤バッグを、部屋では「動く収納」に。片づけ習慣にもつながる
外出時の必需品がつまっている通勤バッグ。
おうちへ帰ったら、お部屋のどこかに置いてそのまま、というケースがほとんどだと思います。
通勤着から部屋着に着替えても、バッグは体のそばに置いてみてください。自分の必須アイテムが揃うバッグを傍らにするメリットは、おわかりですよね?
帰宅時には、ポストから出した郵便物や夕刊、おうちのみで使うリモコンやティッシュも一時「収納」してみましょう。疲れて帰って、テーブルに無造作に置いていたそれらが視界から消えるだけで、お部屋もすっきり見えるはず。
溜まりがちな紙類も、リビングでちょっとしたときに目を通したら、バッグの中にいったん戻し入れます。不要な類は一度にまとめてゴミ箱へと運べます。すると、プチ断捨離習慣にもなるのです。
パリならではの習慣から生まれたアイディア
この方法を思いついたのは、パリジェンヌの「肌身離さないバッグ」の習慣から。
また、私たち以上に必需品が多い彼女たち。コンビニがなく、不足を調達するには、ままならない環境。用心深く、モノ持ちでいる必要があります。
バッグの中の片づけには、意外なものが大活躍
ガムテープひとつ調達できず、パリの路上で半泣きになった経験から、私もバッグの中身がパリジェンヌと同じく、使うもの、あるいは使うだろうグッズで満たされました。そんな「重宝」が詰まっているのだから、「家でも使えばいいのね!」という発想になったのです。
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いつも使っているバッグを「収納グッズ」として活用したり、日本の文具をバッグ内収納に役立てたり。米澤よう子さんのあっと驚くお片づけ術、次回は著書の中から、「○○だけ」を整えればいい、簡単にお部屋がすっきりする方法を紹介します。お楽しみに。
●これならできる!片づけたくなる!すてきなイラスト満載の、米澤さんの著書
●米澤よう子さん
東京都生まれ。グラフィックデザイナーとして広告制作会社に勤務後、イラストレーターとして独立。化粧品パッケージや広告キャンペーン、女性ファッション誌、CMなどで活躍。2004年から4年間はパリを拠点に移し、高級百貨店Le Bon Marché(ボン マルシェ)での個展開催など多彩な活動を行う。現在はパリ在住の経験を生かした著書、商品企画、フレンチブランドとのコラボレーションなど、さらに活動の幅を広げている。著書に『パリ流おしゃれアレンジ!』シリーズ(KADOKAWA)、『パリジェンヌ流シンプル食ライフ』『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』(文藝春秋)など多数。