「デートが1回で終わり、次に進めない!」一体どうすれば? 婚活アドバイザーが伝授
婚活デートには「1回目の壁」がある!?
結婚相談所での婚活の最初のステップは「お見合い」。お見合いでは1時間程度の顔合わせをして、「会いたくない」とならなければ、1回目のデートに進み、ここから「プレ交際」が始まります。
第一関門のお見合いは、双方がマッチングしてから行いますが、お見合いから1回目のデートへこぎ着けるのは簡単ではありません。ただこの初デートが最初の関門。お見合いからプレ交際に進むのは、私の相談所では実に30~40%程度だからです。
私はこれを“デート1回目の壁”と呼んでいます。それでもお見合いはマイナスの印象を持たれなければ突破できます。しかし1回目のデートから2回目のデートに進むためには、相手に “プラスの材料”を感じてもらわなければなりません。つまり「好きになれそう」「結婚相手として意識できる」と相手に思ってもらえる要素が1回目のデートでは必要なのです。ですから1回目のデートこそが“勝負のとき”なのです。
1回目のデートを2回目につなげる4つのコツ
そこで今回は、私が現場でアドバイスしている内容をお伝えしましょう。結婚相談所でのご縁に限らず、マッチングアプリなどでの出会いでも活用できるはずです。
1.今までと違う印象を見せる
1回目のデートでは、お見合いや事前の情報とは違う印象を見せて、インパクトを残す。手っ取り早いのは、メークや服を変えることです。
ただ変えるだけではなく、相手の“異性を意識する”スイッチを入れるようにしなければなりません。そのために遠目でも「女性が来た!」とわかるようなレディースアイテムを取り入れます。ワンピースなどはオススメ。それにパッと目を引く明るい色やマカロンカラーを使ったアイテムを取り入れる。
リボンやフリルなどの飾り、風になびくスカーフ、ファーやモヘアなどの素材で柔らかさを演出するのも“アリ”です。
ビジネスカラーである黒や紺、さらにパンツスーツなどのオフィス風の服装は、デートを重ねて頻繁に会う間柄になってからにしましょう。
2.初回のデートは短めに
1回目のデートは1~3時間の短い時間にとどめて、もうちょっと会いたいなと思わせる。そして2回目につなげます。
時間は短いとはいえ、ノープランで相手任せにすると、デートが行き当たりばったりになり、互いにイライラする可能性があります。婚活中は効率的なデートが好まれる傾向もありますので、先手を打つようにしてください。食事は予約をしたお店でする。映画や観劇などの場合はチケットを事前購入しておく。
こうすることで、時間を節約できますし、行きたくない場所に行くこともTPOに迷うこともありません。
そして1回目のデートは一緒に行動するので、360度、頭の先からつま先まで見られているという意識も持ちたいものです。
危険なのは、お酒を飲んでしまうこと。酔うと感覚がまひするだけでなく、油断したり下品になったり失礼をしたり、言ってはいけない発言をしたりすることがありますから。お酒は仲が深まるまで取っておきましょう。
3.楽しみにしていた気持ち・感謝の気持ちを言葉で伝える
会った瞬間の態度や会話中のしぐさも事前に練習しておきましょう。
たとえば、会った際には「こんにちは! お会いできるのを楽しみにしていました」と語りかける。そしてデートの最後には「お会いできてうれしかったです。またお会いできることを楽しみにしていますね」と、次回へ進める意思があることを感謝の言葉とともに伝えるといったことです。会話中は基本的にフランクに接する一方、なれなれしくしたり、ついボディタッチをしたりしない、そして笑顔をキープすることを心がけて臨んで下さい。
4.2回目のデートの約束を自然にとりつける
ここが肝要なのですが、デート中は目の前のお食事やお店や、風景、看板をヒントに、「あ、○○がある! 今度一緒に、○○しませんか?」「●●好きなんです、一緒に●●を食べにいきましょう」といったように2回目のデートを前提に会話を進め、次の約束につなげましょう。
たとえば、1回目のデートのランチで食べたパエリアに大きなエビが入っていたとします。
あなた:「わあ、エビが大きい! 私、海鮮が大好きなんですよ!」
お相手:「へ~そうなんですか、僕も好きですよ!」
あなた:「好みが合いますね、じゃあ、□□に甘エビのおいしいお店があるんです。今度行きません?」
というように具体的に提案し、いっしょにお店やメニューをスマホなどで調べて盛り上がってしまいましょう。男性側は「提案してくれるということは、自分に会いたがってくれているんだ」と意識して、会話を通して2回目のデートへのスイッチが入っていくはずです。
食べ物に限らず自分の好きなものを伝えて、相手の好きなものも聞き出せば、会話の糸口にもなります。
30代シングルマザーの婚活女性の“2回目デート”戦略
この4点を実践した30代シングルマザーの女性は、2回目のデートに進んだだけでなく、3人同時に真剣交際を申し込まれました。
初対面の私の印象は、美人だけど地味め。仕事をしながら5歳の娘さんの子育てをしていたので、生活感がでるのは当たり前。地味なのは悪いことではありませんが、婚活では快活な方が上手くいきやすい。「クローゼットは通勤服とデニムにパーカのような服装ばかり」とご本人も言っていて、服装に原因があるように感じました。
でも彼女は「子どもの就学前に再婚したいので本気で婚活します」と宣言し、私のアドバイス通りにワンピース、マカロンカラー、巻き髪ハーフアップなどで、お見合いの時とのギャップをしっかりつくり、変身しました。
同世代の未婚女性より人生経験が豊富だった彼女は、積極的にデートの日程や場所の提案をすることもできました。
彼女の場合は、お見合い前のマッチングの段階から引く手あまただったことも功を奏しました。日程がタイトになった彼女は「この日とこの日ならOKです。どちらも18時まで空いているので、お店は○○と△△ならどっちがいいですか?」という風に提案。忙しいからこそ相手をリードすることができ、お見合いから1回目のデート、1回目から2回目……と次々にアポイントを取り付けていったのです。
彼女は、1~2回目のデートではお相手にしっかり好意を抱かせ、3~4回のデートで子どもに会わせてもいい人かどうかを見極めるようにしました。そして、相手から「真剣交際に入りたい」との申し出があると、「将来を真剣に考えるために、子どもとの関わり方を見たいです」と言い、子連れデートを提案。
その結果、30~40代で年収1200万円程度の男性3人が、彼女が真剣に結婚を考える対象になりました。1人は初婚、あとの2人は再婚で、経営や士業などをしている人たちでした。
ちなみに離婚歴は男女ともに気にしない人が多いですが、子持ちとなると将来や金銭面を考えて慎重になる人も全体の半数程度はいる印象です。
改めてまとめます。
離婚歴や子どもの有無に限らず、相手が自分を受け入れてくれるかを見極めるには、「大切にしたい」「添い遂げたい」という“結婚スイッチ”が相手に入ることが重要です。
その分かれ道となるのが、1回目のデート。結婚前提の交際(真剣交際)といった次のステップにつなげるためには初回に2回目のデートへの切符を手に入れないことには始まりません。事前の準備を怠らず、1回目のデートに臨むようにしてくださいね。
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