吉瀬美智子さん、コロナ下でシングルマザーに。「悩んだけど、考え方を変えられるチャンス」
――ドラマや映画にと、精力的に出演されています。仕事と育児の両立はどのようにされているのですか。
吉瀬美智子(以下、吉瀬): うちは仕事については、「この役やろうと思うんだけど?」とか「この仕事を受けたら夏休みに遊びにいけなくなっちゃうけど、どう?」みたいに一応、子どもに聞くんですよ。そしたら「ママの○○役が見たい」や「見たくない」とか返ってくるんです。ある作品で病人を演じたのですが、どうも病気の役は見たくないらしくて……。夏クールは「かっこいいママのパイロット姿が見たい」との娘からの要望も後押しになり、「NICE FLIGHT!」(テレ朝系)で機長役を演じました。
――コロナ下の昨年、シングルマザーになられました。
吉瀬: みなさん言うように、コロナで様々なことがふるいに掛けられ、色んな気づきがあったので。前向きな決断ができました。コロナがなければ、知ることができなかったし分からなかったことを感じられて、ある意味すごくありがたかった。
パイロット役で姿勢改善「役ってすごい」
――今年5月のインタビューで「上昇気流に乗った」と話していました。
吉瀬: 「7人の秘書」の脚本の中園ミホさんは占いもされていて、運気がいい人を積極的に作品で使っていらっしゃる。だから私は運気がすごくいいんですよ。
――姿勢も改善されたとか。
吉瀬: 病人の役を演じたときは姿勢が悪くなりましたが、そういうわけで娘の勧めで演じたパイロット役で制服を着ると自然に姿勢がよくなりました。役ってすごいですね。
姿勢がよくなったことで色々と変わったかもしれない、私が教わっていた姿勢改善の先生からも「“うつむく”が“鬱”の始まり」と聞いていましたしね。その方からは「鎖骨の間にダイヤモンドがあると思って、それを(太陽などの)光に当てることを意識する」ということを教えてもらいました。
最近はスマートフォンから様々な情報にアクセスできるから便利なんですけど、知らぬ間にうつむいてスマホを見ていて、背中にお肉がつき始めて……。「やばい」となったときに、前と上を向くようにして、鎖骨の間を光に当てるようにしました。
地元福岡では“子どもたちが、のびのび”
――ご出身は福岡県朝倉市ですね。2017年には九州北部豪雨に見舞われ、大変でした。
吉瀬: 実家は新しく建て替えた後だったのですが、床下浸水してしまいました。私は地元が災害にあったのが辛くて悲しくて、その後2年くらいは帰ることができませんでした。
今年の夏は、久しぶりに地元へ娘を連れて帰りました。
――吉瀬さんが育った環境は、自然がいっぱいですよね。
吉瀬: 子どもたちが、のびのびしていて本当にいい。娘たちは梨狩りしたり、カエルを見たりして、キャッキャと楽しそうにしていました。子どもは福岡に行くとすぐに「知っとうと?」とか、向こうの言葉になる(笑)。
こうした所で子育てするのはいいなぁとすごく感じますし、これからも休みのときはなるべく私の地元に一緒に帰ろうと考えています。
――お子さんは9歳と5歳でこれから難しい年齢ですか?
吉瀬: 今、もう難しいです(笑)。私も感情的になることはやはり、あります。本で“性格に合わせた話し方”みたいなのを勉強したりもしました。
“ハッピーかどうか”は、考え方次第
――この先、年齢を重ねることが怖いというtelling,読者もいます。現在47歳の吉瀬さんは、そんな人をどう思いますか。
吉瀬: ハッピーに生きている人は怖くないと思うんですが、現状に満足してなければ、不安になると思うんです。でも“ハッピーかどうか”というのは、考え方次第。
たとえば、美味しいものを食べられたり、ミスをしなかったりした1日を“ハッピーに過ごせた”と捉えるようにする。そうこうしているうちに、自分の本当の幸せも見つけられし、年齢を重ねることも怖くなくなるんじゃないかな。
――失敗も必ずしも悪いことではない?
吉瀬: そうですね。私も離婚した当時は悩みましたけど、それも考え方を変えられるチャンスだったのだと捉えればいい。まずは勉強だと思う。何事もポジティブに考えると、楽しめるようにもなる。考え方を変えれば、色んなことが変化していくと思います。
●吉瀬美智子(きちせ・みちこ)さんのプロフィール
1975年福岡県生まれ。1999年からファッション誌『Domani』(小学館)の専属モデルとして活動し2007年、本格的に俳優デビュー。10年に「ハガネの女」(テレ朝系)で連続ドラマ初主演を務めるなど、俳優やモデルとして幅広く活動する。主な出演作に、ドラマ「ブラッディ・マンデイ」(TBS系)、「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジ系)、「NICE FLIGHT!」(テレ朝系)など。
脚本:中園ミホ 監督:田村直己 音楽:沢田完 製作総指揮:早河洋
出演:木村文乃 広瀬アリス 菜々緒 シム・ウンギョン 大島優子 室井滋 江口洋介 玉木宏 濱田岳 吉瀬美智子 笑福亭鶴瓶ほか
主題歌:「Final Call」milet Sony Music Labels
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