共働きしたい女性は、どんな人と結婚したら幸せになれる?婚活での相手選びのポイントは?
婚活女性の共働き志向は二極化。その背景は?
世帯収入は減少傾向が続き、共働き世帯は増加し続けています。物心ついたころから、右肩上がりの経済成長を経験したことがない30歳前後の女性たちはコロナ以降の不安定な情勢から、仕事観や結婚観をゆさぶられている真っ最中です。
婚活の現場では、女性が共働きを望むかどうかは二極化しています。
20代の女性は、30代に比べて専業主婦希望者が多く、学歴もあって資格を持っている方であっても、「相手によっては仕事を辞めてもいい」「できることなら辞めたい」という人もいます。仕事の経験が浅いため、やりがいや会社への帰属意識を持っていない方も少なくありません。そうなると「この先一人でやっていけるかわからないから、仕事はさておき早く結婚したい」という考えになります。
一方で、30歳を過ぎた女性で、フルタイムで働く正社員となると、「結婚退職したい」と言う人は少なくなってきます。「夫だけが大黒柱では将来が不安だから、結婚しても自立していたい、今まで通り働いておきたい」と、“共働き志向”を強めていくのです。
内閣府によると、1980年代から共働き世帯は年々増加。1997年以降は専業主婦世帯数を上回りました。最新の2020年の調査では、共働きが1245万世帯と、専業主婦世帯(582万世帯)の約2倍となっています。とはいえ増加の大部分は、妻がパートの共働き世帯によるもの。共働き・専業主婦を問わず、女性の「家事・育児・介護時間」はむしろ増えているとも言われるので、共働き世帯の妻たちの苦悩も感じられます。
このことからも、共働きをする代わりに、夫の「家事・育児・介護」への協力も条件に挙げて婚活する女性は今後も増えていくことでしょう。
そこで、今回は共働き志向の女性が相手選びをする際に、気を付けたいポイントをお伝えします。
共働き志向の女性が抑えるべき相手選びの6つのポイント
かつて男性たちは、独身時代はハチャメチャだったけれど、結婚したら妻のサポートを受けて生活が落ち着く――というのが当たり前でした。仕事に精が出て、精神的にも一人前になるのは、結婚後でじゅうぶんでした。
しかし、共働き志向の女性は、「結婚したらいずれ変わる、では遅い」と考える傾向があります。
独身の今よりラクに、楽しくなるために結婚したいのに、今より大変になるのはまっぴら。だからこそ、「世話をする必要がない夫」が第一条件になります。総合的な人間力の高い“完成形の男性”を選ぶには、どうしたらいいでしょうか?6つのチェック項目を見ていきましょう。
家事スキル×家事意欲を兼ね備えているか
まず大事なのがどのくらい家事ができるか、ということ。最低限のスキルを有しているのみならず、二人で協力して家事をしたいという意欲があるかどうかも重要です。「家事は女性がするものだ」と思い込んでいるような男性は、真っ先に避けましょう。
そもそも「結婚したらやる」ではなく、独身時代からすでに家事スキルがある男性が求められています。ベランダで家庭菜園をしている男性が大人気なくらい。
よほど年収が多い場合を除き、平均年収くらいだと家事ができない男性は選ばれなくなっているのです。
結婚する前のデートで一緒にスーパーに行き、家庭的な会話ができるかチェックしましょう。「ナスが美味しい季節だね、今日はマーボーナスにしよう。レトルト調味料は高いから、豆板醤とお味噌で簡単に作っちゃおう」なんて会話ができると、家事スキルがわかります。
自分で自分の世話ができるか
食べているものがコンビニ飯ばかりじゃないかもチェックしましょう。料理スキルだけでなく、栄養や健康について自分でちゃんと考えていることが重要です。ひいては、自分で自分の世話ができ、健康管理ができている人と言えるからです。婚活の場では、自主的にジム通いやランニングをしている男性も人気となっています。
極端な例ですが、夜遅くまでゲームして朝寝坊……という夫は、家事や育児の負担が妻にのしかかってきます。ワーキングマザーになれば「夫は長男」なんて言っていられませんから、精神年齢が子供の甘えた夫はダメ、となるわけです。
子育ては「お手伝い」ではなく主体性があるか
「子育ては妻が中心で夫はお手伝い感覚。言われたことだけやればいい」というのがかつてのイクメン像でした。共働きが当たり前になっている今、男性も“お手伝い”ではなく主体的に動く必要があります。妻が朝から仕事に出かけていたら、夫は子どもに身支度をさせたり、朝ごはんを作ったり、体調が悪そうなら病院に連れて行ったりする。「今日は学校休ませたよ。僕はリモートに切り替えたから、買い物は任せていいかな?」と言ってほしいのが働く妻の心情です。
結婚前に見極めるポイントは、マメで世話好き、人を喜ばせたいおもてなし好きかどうか。言わなくても目配りや気配りできる人は、子どもの世話にも向いています。
育休必須ではない? 職業はホワイト企業と安定度が重要
仕事が忙しい女性は、公務員や一流ホワイト企業の会社員の男性を望むことが多い印象です。今後は制度的にも育休も取りやすくなっていくことが明らかで、男性側が1~2年の育休を取る予定のカップルも登場しています。ただ、男性の育休は取得自体も妻と合わせて取ることも必須ではありません。平日休みの奥さんと、土日休みの旦那さんで助け合って子育てしている家庭もあり、休みが妻と合わなければいけないということもありません。「産後や育児が大変な時期に寄り道せず定時で帰る夫の方がいい」という考えもあります。交際相手と支えあえる態勢をイメージして話し合ってみましょう。
金銭感覚も成熟が必須!個人の貯蓄もチェック
30歳過ぎてから結婚するなら、結婚費用やマンションの頭金をお互いが持ち寄れるのが理想です。社会人として働いた時間と貯金は比例するもの。若いうちに結婚したなら貯金がなくても「一緒に貯めていこう」となるわけですが、晩婚化すればするほど、個人の貯蓄は必須となります。金遣いが荒い人が結婚後に金銭感覚を変えるのは難しいことが多いので、ぜひ見極めたいポイント。婚活の場では、貯金がまったくない場合、男女ともに避けられる時代になってきています。
妻の生き方を尊重してくれる? 成熟した人間力が理想
共働きを望む女性にとっては、「自分はこうしたい」と言ったら素直に聞いてくれる男性が望ましいでしょう。ホスピタリティが高く、相手の生き方を尊重する気持ちがあるかどうかを見極めるといいでしょう。「女性はこうあるべき」と見下し、高圧的な態度を取るタイプはもちろんだめです。常に冷静で落ち着いている、精神が成熟した人が理想です。
交際期間中の共同作業で見極めを!旅行プランとお土産選び
さて、6つの条件を見分けるためにおすすめなのは、交際期間中の共同作業です。
コロナ禍が落ち着いたら、ぜひ日帰り温泉など長時間一緒に過ごすデートのエスコートや予約を彼に任せてみましょう。気が利く男性は「朝8時の新幹線に乗って、降りたら川辺にフォトスポットがあるから一緒に写真を撮ろう。ロープウェイと遊覧船があるけどどっちがいいかな?」と苦も無くさっさとできます。
面倒くさがったり、不機嫌になったりせずに、頑張ってくれる人でも十分。「う~ん、これはちょっと」と言ったら「そうだね、○○にしようか」と提案してくれる柔軟さも見ておきたいですね。逆に、一緒に考える姿勢が見えない男性は、結婚後も一事が万事そんな様子でしょう。
さらに、現地ではご両親や友達などへのお土産の相談をしてみてください。「うちの親はお酒を飲むからこういうのがいい。これなんかどう?」と一緒に考えてくれる人はいいですね。「えっ、わざわざお土産なんていらない、適当でいいよ」と流す人は、結婚後も妻の立場に立ってくれない男性かもしれません。
また、常識レベルというのは家庭環境の影響が大きいです。結婚後の1~2年は、夫婦それぞれが生まれ育ってきた環境による違いで、ぶつかり合いが続きます。結婚後2年はもっとも離婚に至りやすい期間ですから、苦労したくないなら結婚前に見極めが必要です。
そうでないと、共働き志向の女性は「自分一人のほうが良かった、私は何のために結婚したの? 」……とため息ばかりになってしまう。一人で生きていけるからこそ判断基準もシビアになるのです。
あえて高望まない? 共働き志向の婚活女性のモデルケース
33歳大卒、公務員、年収500万円、結婚後も仕事を続けたいと言っていた女性の成功例を紹介します。
男性には「自分と同じか、ちょっと上くらい」の年収を望み、「忙しすぎたり、家事や育児を女性側に過剰に求めたりする高収入の人はイヤ」と言っていました。女性の仕事に理解があり、時間があるほうが相手のご飯も作るような関係を望んでいました。
婚活の場においては、初対面の“お見合い”の時点ではっきり伝えることが重要です。様々な条件が合致し、「僕、やります!」と言った男性は36~37歳の4人。みなさん、年収は600~700万円くらいで、サラリーマン、団体職員、公務員など生活が安定した職業の方でした。
「遅くまでの残業はなく、家庭での時間も大切にしたい。彼女が20時に帰ってきてもパパッと料理を作れます」と言った男性とご成婚されました。
働く女性も、労りの気持ちとバランスを考慮して
以上、共働き志向の女性の相手選びのコツや見分け方をお伝えしました。最初から家事やマナーなど一定レベルのことが自分でできたり、妻を尊重する成熟した内面を持っていたりする男性が理想的。
とはいえ、女性側も相手や家庭に対して何を提供できるか、そして夫婦のバランスを考慮するのもお忘れなく。女性が平均以下の年収なのに、高収入の男性に「帰りが遅すぎる、私と同じくらい家事をやって」と言っていたら、出世の妨げになるなど男性側のメリットがなくなってしまうからです。
相手の年収が高ければ、その分、ケア労働を返すというのは、夫婦でのバランスのとり方のひとつ。年収にかかわらず相手の仕事が大変なら、もう片方が家庭を支えるのが理想です。夫婦だからこそ、相手の立場に立った労りが重要で、すべて半分にするのが平等ではないのです。
婚活中はもちろん、結婚生活の中でも、お互いにとって気持ちの良いバランスが見つかることを祈っています。
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