竹内由恵さん、結婚して静岡へ移住「夫と一緒に家族をつくることを優先」

タレントの竹内由恵さんは、結婚を機にテレビ朝日を退社。静岡に移住し、第1子も出産されました。現在、東京と静岡を行き来する竹内さんに育児や静岡での生活などについてお話を伺いました。

――静岡で育児をし、仕事のために上京するという生活を送られています。仕事と育児のバランスは?

竹内由恵: 昨冬に生まれた息子は今、7か月。仕事は最近、ようやく再開するようになったという感じですね。この8月で言うと、月に4回、仕事で東京に来ました。それ以外はずっと静岡。育児をしながら合間で自分の好きなことをしたり、インスタにイラストや漫画を投稿したりの日々ですね。珈琲好きで、いつかカフェを開きたいとの思いもあるので、家で焙煎もしています。

強かった“仕事で成果を出したい”という思い

――結婚後は「妊活」も視野に入れられていたと聞きました。

竹内: 33歳で結婚したので、年齢的には出産の“リミット”は意識していました。子どもは欲しいと強く思っていましたが、できない可能性も考えてはいましたね。後悔はしなくなかったので、「夫と一緒に家族をつくることを優先しよう」と夫の転勤先の静岡に私も行くことを決めたんです。

――出産されたことでの心境に変化はありましたか?

竹内: 日々、幸せを感じています。姿を見るだけで幸せホルモンが湧き出てくる。当たり前ですが、自分より子どもを優先しようという気持ちでいます。私はこれまで視野が狭くて、「認められたい」「仕事で成果を出したい」みたいな気持ちがすごく強かったんです。それが結婚して、2019年の秋に静岡へ行った頃から「人生は仕事だけではない」と感じるようになりましたし、子どもを授かってから、その気持ちが強くなった気がしています。
今は、育児にも仕事にも全力で向き合おうと考えているので、人と比べる余裕もないんですよね。仕事が入ったら、それに向けて子どもが寝ている間などに必死に準備する。余計なことを考える暇がないので、純粋に仕事に向き合えるようになったかもしれません。
子どもに恥ずかしくないよう、誠実に仕事と向き合おうという意識もあるのかも。

子どもの風邪、不安がるばかりでなく…

――コロナ禍での育児です。

竹内: 妊娠中からコロナの影響は受けていましたね。東京に行くことも気を付けないといけないと考えたので、早い段階から仕事はお休みしていました。出産後は子どもが、おもちゃを含めて、何にでも舐めたり触ったりしたがることが怖いですね。だから、色んなものをアルコール消毒。妊婦さんや子育て中の親子が集まる「子育て支援ひろば」にもよく行くのですが、子ども同士でコロナをうつしあわないようにも気をつけています。私から子どもにうつすのも怖いので、仕事で東京に行く前後には必ずPCR検査を受けるようにしています。

――免疫が未発達な乳幼児期に適度に細菌やウイルスに触れることで、免疫をつけていくと言われます。コロナへの感染は避けないといけないし、兼ね合いが難しいですね。

竹内: その辺は本当に難しいですね。まだ保育園には通わせてはないんですけれど1度、風邪を引いて熱が38度以上出たことがあって。初めての育児なので、すごく慌ててしまいました。風邪を引いたり、熱を出したりして免疫をつけていくんだろうと思いつつも不安。今も母乳しか飲めないので、私がいないとすごく泣いちゃうんですね。今後、仕事が入っているタイミングで風邪になったら心配なので、なるべく冷凍母乳でも大丈夫なように練習して、少しは飲めるかな、という風になってきました。色んな可能性を考えて準備するのはもちろん、私も不安がるばかりでなく、慣れていこうと思っています。

静岡移住後、趣味として始めたパッチワーク=竹内さん提供

見つけた“趣味と向き合う時間”

――旦那さんは育児には?

竹内: すごく好きで、私にやきもちをやいているくらいの感じ。
「早く会いたい」みたいなのが溢れていて、帰って来る時間も変わりました。お休みの日は、夫が意識して息子と遊んでくれていますね。夫は私とは、職種も生きてきた環境も違うので、価値観が異なる部分はあるんです。ただ「結婚して本当によかったな」と思うのは、お互いに理解しようと努力し合えていることですね。

――結婚を機に住むようになった静岡には、もともと縁があったのですか。

竹内: 縁もゆかりもなかったんです。実際に静岡での生活を始めてみると、友達もいないし、仕事もしてなかったので、戸惑いましたね。
話せるのは夫しかいなかったので、「今日も1日、何もしなかった」「落ち込んだ」みたいな悩みを聞いてもらって。そこから、静岡での生活をどうしていくかを話し合った感じですね。私自身も前向きな過ごし方を色々と考えて、趣味を開拓したり、好きな珈琲の勉強を始めたり。
ずっとしてみたかったパッチワークも始めました。やりたいだけの趣味です。局アナをしていたときは、空いている時間も含めてすべてを仕事につぎ込んでいたので、自分の趣味と向き合う時間がなくて。仕事に生かせないであろう趣味に手をつけられなかったんですね。

息子さんと公園に行く機会は多いという=竹内さん提供

――静岡には慣れましたか?

竹内: 夫の家族は静岡にいて、最近はコロナで自粛していますが、週末は夫のお兄さん夫婦や子どもが集まって、ワイワイガヤガヤ。とても楽しいです。息子の保育園についても親戚に相談に乗ってもらっています。友達はまだできていませんが、行きつけのカフェは何軒かできました。ふらりとカフェに立ち寄り、仲良くなった店員さんに悩みを聞いてもらったり、焙煎の仕方を教わったりして。親身になってくれる人はできました。

それに静岡は子育てがしやすいですね。授乳室が備わっている施設も多いですし、家族連れも目に付きます。自然も身近ですし、広々とした公園も混んでない。公園で思いっきり、息子が“ハイハイ”しています。すごく恵まれた環境だと感じています。

●竹内由恵(たけうち・よしえ)さんのプロフィール
1986年東京都生まれ。2008年に慶応大学法学部卒業後、アナウンサーとしてテレビ朝日に入社。「ミュージックステーション」「やべっちF.C.」「報道ステーション」などを担当し、19年に退社。現在はタレントとして活動している。

元テレ朝・竹内由恵さん “じゃあ今だ”と退社し 「すごく生きやすい」
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。
1983年生まれ。出版社勤務を経て、2008年 フリーランスフォトグラファーに。「温度が伝わる写真」を目指し、主に雑誌・書籍・web媒体での撮影を行う。