【新連載:内田嶺衣奈のBon week-end!#2】「心を動かされた」東京五輪は閉幕し、まもなく夏休み。その過ごし方とは?

報道番組などに出演のフジテレビアナウンサーの内田嶺衣奈さん。入社9年目を迎えて身近な人の結婚や出産が相次いだり、後輩を指導する立場になったり、「体」の変化を感じたり――。仕事やプライベートについて今感じていることや、高校と大学時代に留学したフランスへの思いなどを内田さんの等身大の言葉で、毎月第2土曜日にお届けしています。今回は先日閉幕した東京五輪や、夏休みの過ごし方について語ります。

「あっという間だった」パワーを貰えた東京五輪

8日に閉幕した東京五輪。私はニュース番組の中継で現地から見どころを伝えたり、実際に競技の様子を現場からリポートしたりしました。レギュラー出演している「Live News α」(金曜)や「FNN Live News イット!Weekend」でも、取材して感じたことや情報を織り交ぜながら五輪をより詳しく報じました。コロナ禍で1年延期となり、直前まで観客の有無も分からず、開催の行方も見通せなかった五輪。そんな状況に加えて様々な混乱もあり、不安が広がっている中での開幕となりました。
迎えた開会式当日。私が国立競技場周辺で取材をしていると「開催までの混乱は、選手たちのここまでの頑張りとは無関係だから」と話される方が多くて。コロナへの不安や様々な問題があったとしても、アスリートがひたむきに頑張っている姿には、たくさんの人が励まされ、パワーをもらう――。五輪が始まってからはより強くそう思うようになりました。閉会式を終えた今は「あっという間だった」というのが率直な感想です。

金曜から日曜の報道番組のキャスターに加えての五輪関連中継や取材に奔走する日々だったので、毎日バタバタしていました。家に帰っても五輪の試合を見ながらノートをまとめたり資料をつくったり……。意識が集中していたので、仕事以外が疎かになってしまって。それだけ充実していたと思うのですが、五輪期間中は洗濯物が溜まっていく一方で、食事も自炊がなかなか出来ずテイクアウトが多くなりました。これは昔からですが、器用じゃないので同時に様々なことができないんですよね。

改めて気づいた「五輪はやっぱり凄い」

アスリートからは連日、力を貰いました。取材や中継の担当でないときも、朝から夜までテレビを通して生中継やハイライトを見ていましたね。
強く印象に残っているのは、現地で取材していた卓球の混合ダブルス決勝。先行されて「厳しいかもしれない…」という空気が流れた中で、諦めない姿勢を見せ続け、逆転勝利まで持っていった水谷隼選手と伊藤美誠選手の精神的なタフさに胸が熱くなりました。
野球の金メダルや、バドミントン混合ダブルスでの初めての銅メダルなど他にも感動したシーンがたくさんありました。

一方で、メダルラッシュの裏には、思うような結果に繋がらず悔しい想いをした選手達も。男子サッカーの3位決定戦で敗れた後の吉田麻也選手、久保建英選手の大粒の涙からは、五輪にかける強い気持ちが痛いほど伝わってきました。男子4×100mリレー決勝はバトンミスで棄権となりました。バトンを受け取れなかった山縣亮太選手の「これがスポーツだ」という言葉もとても印象的でした

「五輪はやっぱり凄い舞台だ」と改めて気付かされましたね。自分の事のように喜んだり、悔しい思いをしたり、心配したり、感動して涙を流したり。こんなに激しく心を動かされることはなかなかありません。

五輪選手の気持ち、パラリンピックに繫がれば……

東京五輪に携わることができ、充実した日々でしたし、良い経験をさせてもらったと感じています。
入社1年目に東京での五輪が決定した際にBSフジで特番を担当。そこからの9年間は、東京五輪に関わることが仕事上での大きな目標でした。だからこそ、選手達の頑張りをしっかりと伝えなければいけないという責任感がありました。同時に、報道に携わる立場としてコロナ禍の五輪開催の是非や、五輪にまつわる様々な問題を踏まえてきちんと伝えなければという意識も強く持っていました。
これからはパラリンピック。今回の五輪に出場した選手達の気持ちが、パラリンピックにも繫がったら――。私が取材させて頂いた選手も出場します。コロナは深刻ですが、引き続き選手が思い切ってプレーできるパラリンピックであってほしいです。

少し気は早いですが、3年後はパリ五輪。コロナが収束し、様々な心配事なく「平和を目的としたスポーツの祭典」として開催されることを願っています。今回、多くの選手が「パリへの思い」を口にしていました。留学し私にとってなじみ深いフランスで行われる五輪なので、何かしらの形で携わることができたらいいなと思います。

「“好み”が合う」小澤陽子アナとのポルトガルや白川郷への旅行!

ところで、お盆期間中でお休みのtelling,読者の方も多いと思います。ゆっくりリフレッシュできていますか?

私は夏休みの予定はまだ決まっていませんが、過ごし方は状況次第ですね。大学生の頃から夏休みは必ずと言っていいほど旅行に出掛けていました。見たことのない景色や光景を見たり、新しいものに触れたりする時間がすごく好き。旅行に行く度、そう思います。コロナ収束後は国内・海外問わず、とにかく旅に出たいです。

大学生の頃は時間だけはあったので、ハードなスケジュールの格安のパック旅行も同級生の友人と何回も行きました。アルバイトをして貯めたお金でロサンゼルス3泊5日の旅行もしましたね。宿は部屋に隙間風が入ってくるし、スペースも無いからベッドの上でトランクを開けて、という感じで……。サンタモニカビーチやビバリーヒルズ、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドなどを弾丸で回ったのですが、2泊は機内。日本時間の深夜や未明に現地に着いて、時差ぼけになる暇もなく到着次第、動き出すようなスケジュールでした。大学生の体力だからできたことで、今の私にはもしかしたら厳しいかもしれません。

フジテレビ入社後は後輩の小澤陽子アナウンサーと何度も旅行をしています。コロナ前にはポルトガルや岐阜の白川郷などに一緒に行きました。毎回、本当に楽しいですね。おそらく旅を全力で楽しもうという心意気や、見たいものや食べたいものなどの“好み”、心が動くポイントが合うのだと思います。旅先でのご飯にこだわるなど「食」への思いを共有できたり、趣味が似ていたり。私は特にご飯に関してはしっかりリサーチしますね。ネットで調べるのはもちろん、その場所へ過去に旅行に行った人に聞くことも。地元や現地の人だけが通う美味しいお店に出会えた時の喜びはひとしおです。
ポルトガルではたくさんのカラフルな傘が飾られているアートフェスティバルに行ったり、エッグタルトの発祥とされるお店に一緒に行ったりしました。エッグタルトのお店はリサーチした結果ではなくて、以前寄った際に、あまりの美味しさに感動して。絶対にまた訪れたかったので、付き合ってもらいました(笑)

私は一人っ子ということもあり、ひとり映画、ひとり焼肉なども行くくらい一人の時間も好き。ひとり旅も悪くないなと思うのですが、旅先で美味しいものに出会ったときや感動したとき、その思いをすぐに共有できないのは寂しい。だから旅行はなるべく人と一緒に行きたいですね。

コロナ禍で始めた家庭菜園、目標にしているのは?

コロナ禍で生活に制限がある状況は、まだしばらく続くと思います。そんな中でも“楽しめることを”と最近、家庭菜園を始めました。
ベランダで育てているのはバジル。始めて数週間なのですが、芽が出るのが早いバジルは順調に育っていて愛おしさが増すばかり。水やりをうっかり忘れるタイプで、サボテンを枯らしたこともある私。少々心配していたものの、バジルはとてもたくましくて、少しなら水やりを忘れても育ってくれています。今はその成長と収穫して食べることを楽しみにしながら日々、過ごしています。
食べられそうな葉っぱが少し出てきたのですが、まだ小さくて。葉っぱがもう少し大きくなったら収穫して、ジェノベーゼソースをつくる。それが今の目標です。

【新連載:内田嶺衣奈のBon week-end!】働き方、放送のあり方……時代の変化の真っただ中にいる私たち
1990年1月、東京都生まれ。2度のフランスへの留学を経て上智大学文学部仏文学科卒業。2013年、フジテレビにアナウンサーとして入社。「すぽると!」や「笑っていいとも!」などに出演し、人気を集める。現在は「Live News α」金曜、「FNN Live News イット! Weekend」のメインキャスターを務める一方、フィギュアスケート中継や取材も継続的に担当している。趣味は料理、旅行や舞台・映画鑑賞。
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。
内田嶺衣奈のBon week-end!