【生野陽子の言葉に乗せて#5】“感謝”の第2子妊娠「親としても成長していけたら」

2019年4月に長女を出産し、約半年間の育休を経て復職をしたフジテレビアナウンサーの生野陽子さん。現在、育児や家事と両立しながら報道番組などに出演中です。毎月第2土曜日にお届けしているコラム「生野陽子の言葉に乗せて」も、5回目を迎えました。今回は、生野さんからの“報告”を中心にお届けします。

第2子を授かり、秋に出産予定です!

冒頭、私事で恐縮ですが、みなさまにご報告をさせてください。
この度、2人目を授かりました。新しい命にとても感謝をしています。
出産予定日は秋。お腹も少しずつ大きくなってきていますが、体調をみながら仕事を続けています。夫婦ともに兄弟がいるので、2人目の誕生も楽しみです。

長女には妊娠がわかった早い段階に「赤ちゃんがここ(お腹)にいるんだよ」と伝えました。私のふくらんだお腹を見て「赤ちゃん」と言ったり、ベビーカーに乗っている子どもに街で出くわすと「赤ちゃん」と笑顔で口にしたり……。お姉さんになる娘が親しみをもっている姿を微笑ましく思います。

それぞれの仕事の環境や体調などによって、妊娠報告のタイミングを迷うこともあるかと思いますが、私の場合は、生放送の報道番組を担当していることもあり、急に何かあった場合に備えて、早めにアナウンス室の上司に報告しました。妊娠初期は心配事が多いですが、上司から「コロナの感染が収まっていないし、体調優先で」と言ってもらい、心強かったです。

フジテレビは働く環境に恵まれていて、産休、育休を取りやすく、人により、長く休んだり、長女を2年前に産んだ私のように比較的短期間で、再び産休、育休をとったりと様々。それぞれの希望を受け入れてくれる職場なのは、ありがたいです。

2度目の産休育休。アナウンサーだからこそ……

またアナウンサーという立場は、産休、育休を取ると、そのことを多くの方に知ってもらえます。ワークライフバランスについて「自分だったら」「自分の部下だったら」と、みなさんに一つの参考にしてもらえる機会になれば。個人や家庭によって考え方や、事情が異なると思いますので、その「違い」を理解し合い、なるべく1人ひとりの理想に寄り添い協力しあえる会社、そして社会であってほしいですね。

妊娠後期に入る頃は、東京五輪のさなか。夫(中村光宏アナウンサー)はその五輪の実況などで、相当忙しい時期になります。
真夏に臨月での生活ですが、五輪の実況を担当することは、妻としても同期としてもとても誇らしいですし、いわゆる“踏ん張りどころ”なので、夫をしっかりと支えられるように頑張りたいです。

お互いの仕事を尊重したうえで、育児との両立のバランスを見ながら、親としても成長していけたらと思います。

そしてこうした理想を追い求めることができるのも、私と夫の両親からの物理的、精神的な支えがあるからこそ。愛情をもって楽しく娘と過ごしてくれる存在に、感謝してもしきれません。家族や職場のサポートのおかげで、つわりがあった時期も含めて仕事を無事に務めることができています。

起こる“想定外”「子どもにも柔軟性を学んでほしい」

今後のライフプランや、キャリアプランは現時点では「産んでみないとわからない」と思っています。長女の時に実感しましたが、出産は命懸けの大仕事ですしね!
先日、夫からも「今の時点であれこれ考えてストレスを溜めるより、産んでみて、自分や家族の状況が見えてきてからにしたら」とアドバイスをもらいました。焦らず、まずは無事に出産することを意識したいです。

それにコロナ禍のような想定外のことは起こります。将来について一定程度目標を考え、様々な準備をしたうえで、その時その時で対応していければ。子どもにも、そういう柔軟性も学んでもらいたいです。

有吉弘行さんの“結婚”ロケではあちこちから祝福の声

うれしいニュースも飛び込んできました。「有吉くんの正直さんぽ」で共演させて頂いている有吉弘行さんのご結婚です。驚きましたね!!有吉さんは優しく、家庭的な雰囲気がある方なので「いつかは、結婚されるのだろうな」と漠然と感じていました。

ご結婚発表後、「正直さんぽ」のロケで街を歩いていると、「有吉さん、おめでとう!」と、すれ違う方々から何度も声をかけられていましたよ。なんだか私まで幸せな気持ちになりました。改めて、おめでとうございます。

目上の人に「スタンプで返信」は失礼?

さて、先月4月25日には、4都府県で3度目の緊急事態宣言が発令されましたが、みなさんも職場でのオンライン会議やメッセージアプリを使用した「文字だけのやり取り」も、だいぶ慣れ、コツも掴めてきたころではないでしょうか?

私は在宅勤務の日もあるので、コミュニケーションツールを活用しています。返信の際には、「承知しました」などの文章の代わりに、記号だけで済ませることも。特に目上の方々に対して、記号のリアクションでは失礼なのでは?と不安に思っていたのですが、その方がお互い仕事が早く進むことが分かってきました。アナウンス室内でも主流です。よく知っている相手や、込み入った話でない場合、やり取りを簡略化することも。一方、本来なら会って話したい内容の場合は、表情が分かるように顔が画面に映るようにしています。
コミュニケーションの方法は、その都度ベストな方法を選べるといいですね。

産休から復帰したとき、働き方がどうなっているかはわかりませんが、与えられた状況・ポジションで精一杯、仕事を全うしたいです。そして、何事も“良い方向に考える”ということを頭の片隅に置いておきたいと思います。

1984年5月、福岡市生まれ。2007年福岡大学卒業後、フジテレビにアナウンサーとして入社。「ショーパン」の愛称で人気を集める。19年4月に第一子を出産し、同年10月に復職。現在は「Live News イット!」の土日のメインキャスターを務める一方、「ぶらぶらサタデー有吉くんの正直さんぽ」にも出演。書道の師範免許を持っている。
同志社大学文学部英文学科卒業。自動車メーカで生産管理、アパレルメーカーで店舗マネジメントを経験後、2015年にライターに転身。現在、週刊誌やウェブメディアなどで取材・執筆中。
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。
生野陽子の言葉に乗せて

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