「親バカ青春白書」4話。理解してくれたガタローに美咲の恋心が動く? 恋とはときめきに花を咲かせること

父・ガタローをムロツヨシ、娘・さくらを永野芽郁が演じる、日本一バカでかわいい父娘の青春ホームコメディ「親バカ青春白書」。ガタローの亡き妻・幸子を演じるのは新垣結衣と話題に事欠かない本作は、気楽なストーリーが今の時代にぴったり!大人なガタローに美咲(小野花梨)を抱くだけでなく、居候に。これからの展開は……?

永野芽郁が福田雄一名物の白目を……

8月23日放送「親バカ青春白書」(日本テレビ 日曜夜10時30分)の第4話では、小比賀太郎(ムロツヨシ、以下「ガタロー」)たちが大学2年生に進級。そして、ガタローの娘・さくら(永野芽郁)が想いを寄せる畠山雅治(中川大志)が後輩の女子と交際を始めるという衝撃の展開からスタートした。彼女と談笑している畠山を前に、ショックで白目になるさくら。福田雄一演出名物の白目……。

畠山はどうやら、告白されて深く考えずに後輩と付き合っていたらしい。大学生にありがちなタイプだ。しかし、「会話で“うん”しか言わない」と逆に速攻でふられてしまった。落研なのに口下手なのか、ハタケ。加えて、山本寛子(今田美桜)も彼氏の二股が発覚して落ち込んでいる。そんな2人にガタローは恋のアドバイスを授けた。
「2人とも顔がいいから、ぶっちゃけすぐ言い寄られるでしょ? で、『好き!』って言われたら『私も好き!』『僕も好き!』ってなっちゃうわけじゃん。そうするとさ、関係が先にできちゃってるから、お互いを知ろうという努力を怠りがちなんだよ。いい? 恋というのはまず、育むこと。心を通わせること。『ときめき』っていう木に花を咲かせること」(ガタロー)

3話でさくらが出場したミスコンに不満を抱き、メチャクチャしていたおじさんと同一人物は思えないほどの頼れる兄貴っぷりだ。小説家だけに優れた洞察力があるし、先立たれた妻・幸子(新垣結衣)と実際に愛を育んでいたからこそ出た言葉だと思う。まあ、中川大志と付き合えるのなら「うん」しか言わなくてもOKな女子はたくさんいるかもしれないが……。

「作家の品格」を守れなかったガタローが「バイトの品格」にたじろぐ

衛藤美咲(小野花梨)のアルバイト先で次々にバイトが辞め、それを知ったさくらは「バイトしてもいいかな?」とガタローに申し出た。しかし、親バカのガタローからは許可がおりない。そんなとき、ガタローの連載小説の打ち切りが決定した。担当編集の尾崎(谷口翔太)は、大学に入学してからのガタローの変化に気付いていた。
「去年辺りから片手間で小説をお書きになってませんか。小説の他に何かされてますよね? 身が入ってないというか、作品に魂がこもってないというか……」(尾崎)

ガタローとさくらは美咲が働くカフェでバイトを始めることにした。っていうか、ガタローが大学を辞めるほうが先な気もするが……。学費がもったいないだろう。

バイトを始めると、美咲はテキパキと働く有能な店員ということがわかった。友人のバイト先に行くとちょっと尊敬してしまうのも、大学生あるあるのひとつだ。一方、学生時代から小説しか書いてこなかったガタローは、何をしていいかわからず立ち尽くしている。

美咲「さあさあさ、お時給分しっかり働きますよ、ガタローさん」
ガタロー「まさに、バイトの品格……! 凄い。篠原涼子だ、あいつは。なら、俺は大泉洋だ。俺は大泉洋」

「お時給」というセリフも含め、明らかに「ハケンの品格」(日本テレビ)が元ネタの展開である。事実、2月16日放送「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)で、大泉洋は共演したフワちゃんから「ムロツヨシの類似タレント」と言われていたし……。何にせよ、ガタローが「作家の品格」を守っていれば、アルバイトなんかやらずに済んだ話なのだけれど。

美咲→ガタローの恋心は理解できる

なぜ美咲がそこまでお金に執着するのか、その秘密が今回は明らかになった。地元・福岡でヤンキーだった彼女は、一念発起した。「このままではいけない」と必死に勉強とアルバイトをし、奨学金を頼りに東京の大学へ進学! 新しい人生を歩もうとしていたのだ。何かあるとは思っていたが、そんな過去が……。美咲への印象が一気に変わる告白だった。

カフェのアルバイトが次々に辞めたのは、美咲のヤンキー時代の元カレ(一ノ瀬ワタル)が来店し、横暴な態度をとっていたのが理由である。というか、福岡から交通費をかけて嫌がらせに来るって、よっぽど未練があるんだな……。ビクビクするだけで全く役に立たない店長(坂田聡)を尻目に、美咲の危機にガタローが動いた。

元カレ「俺たちゃ客だぞ? 客は神様じゃねーのかよ!」
ガタロー「ギリシャ神話では、処刑された神様も大勢いますよ」

作家らしいエスプリの効いた切り返しで、気勢をそごうとするガタロー。さらに「こいつは金が好きなんだ!」と札束をばら撒いた元カレにガタローは説教した。
「何もわかってねえな、このどアホが! 美咲はな、その万札を稼ぐのにどんだけの時間と労力が必要かよ~くわかってるんだ。だから拾うんだよ! 決してお金を粗末にしない、凄ぉーいヤツなんだよ。そんなことがわかんねえ野郎に美咲はもったいねえから、とっとと帰れや!」(ガタロー)

このドラマはキラキラしたキャンパスライフを描くだけの物語ではなかった。ガタローが大人の視点に立ち、年長者のスタンスで行動したり口を挟んだりするから、余計に若者のピュアさが浮き彫りになる。苦学生の美咲、母を亡くしたさくら、普通な自分に悩む畠山、恋のトラブルに巻き込まれる寛子など、この年代の若者としてみんな普遍的な存在だ。それを、ガタローが兄貴的な役回りで包み込む。4話は今までで一番ストーリーがまとまっていた回だったと思う。まあ、結局は「今日から俺は!!」的アクションの回し蹴りで美咲が元カレをシメ、この一件は解決してしまったのだけれど。彼女は頑張り屋で、そして芯がある女の子だった。

後日、美咲は「元カレに家がバレた」と理由をつけ、ガタローとさくらの家に転がり込んだ。元カレと対峙し、自分を理解してくれたガタローに美咲は好意を抱いたようだ。1話で寛子がガタローに「チューしよっか?」と迫った展開はあり得なさすぎたが、美咲→ガタローの恋心についてはまだ理解できる。あんなDQN相手にひるまない男がいたら、やっぱりカッコ良く映るだろう。

今夜放送5話では、妙にウマが合うガタローと美咲の仲をさくらが気にし始めるようだ。美咲を演じる小野花梨は、第4話で存分に魅力を発揮した印象。小比賀家の居候となり、今後出番が増えるのは必至だ。この元ヤン苦労人のこれからにも注目していきたい。

ライター。「エキレビ!」「Real Sound」などでドラマ評を執筆。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレスと格闘技、ドラマ、イベント取材。
フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。
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