モーニング娘。'20・牧野真莉愛さん「20代はユーティリティプレイヤーに。歌もダンスも頑張って、複数ポジションを守れるアイドルになりたい」(後編)
●ハロプロが私たちを救う!#03-2
この人がいなかったらハロプロ研修生にならなかった
──2020年3月22~24日に開催される予定だったコンサート「Hello! Project ひなフェス2020」は、新型コロナウイルスの影響もあり生中継の無観客公演になりました。牧野さんは、ソロでのパフォーマンスもしていましたよね。緊張はしましたか。
牧野真莉愛さん(以下、牧野): ソロのパフォーマンスでは、メロン記念日さんの「赤いフリージア」(zetima)を選曲しました。メロン記念日さんみたいにパフォーマンスしたい! という気持ちが強かったので、本番ギリギリまで、本当にステージに出る3秒前くらいまで映像を見て曲を聴いていました。
──真っ赤な衣装がとてもかわいかったです。思っていた通りにパフォーマンスできましたか。
牧野: すごく緊張して声が裏返ってしまったところもあったんですけど……。でも、練習の通りに成功させたい部分や、ダンスの部分は思い描いていたとおりにできたかなと思います。
──普段のコンサートとは、やっぱり違いますよね。
牧野: 目の前にファンのみなさんがいないので、熱気が違うなと思いました。普段のコンサートは、人から出るエネルギーが熱気になってすごく暑いんですけど、ファンのみなさんがいないと寒いんですよ。いつもファンのみなさんがどれだけ熱い気持ちで応援してくれているか、あらためて感じることができました。それから、今回は卒業なさるメンバーがいて。
──こぶしファクトリーが解散前最後の「ひなフェス」で、アンジュルムの室田瑞希さんにとっては卒業公演でしたね。
牧野: こぶしファクトリーは、研修生の頃からお世話になっている先輩たちです。特に浜浦彩乃さんは、モーニング娘。11期メンバーオーディションのときに初めて会ったのを覚えています。浜浦さんが歌って踊っている姿を見て、これはレベルが全然違うなと。私は歌もダンスもほぼ未経験状態でオーディションを受けたんですが、いまのままではモーニング娘。になれないと思ったんです。浜浦さんを見て「ハロプロ研修生に入ろう」と決めました。浜浦さんがいなかったら研修生になってなかったと思います。
──それもまた運命的な話ですね。
牧野: 野村みな美さんは、研修生のときに一番近くにいてくれた先輩でした。私はまだ子どもで行動もすごく遅くて。でも、レッスンのときもご飯を食べに行くときも、野村さんは最後までずっと私を待っていてくれたんです。
「ひなフェス」でパフォーマンスを見ていても、解散のライブを見ても、最後のライブだって思いたくないというか、実感がないです。今日も会社で会えるんじゃないかなって気がします。
──室田さんも、研修生時代に一緒にパフォーマンスをする機会があったんじゃないでしょうか。
牧野: 室田さんとは、研修生時代に℃-uteさんのコンサートに帯同して一緒にバックダンサーなどをしました。その頃から、歌もダンスもうまいイメージがありました。それから、いまは大人っぽくなっていますが、研修生の頃はよくお団子二つの「くまちゃんヘア」をしてたんですよ。それがすごくかわいいなあ、と思って見ていました。
20代、目指すのはユーティリティプレイヤー!
──いま19歳の牧野さんですが、どんな20代を過ごしたいと思っていますか。
牧野: 20代は、「ユーティリティプレイヤー」を目指します!
──かっこいい!
牧野: ユーティリティプレイヤーというのは、野球で複数ポジションを守れる選手のことです。北海道日本ハムファイターズでいうと杉谷拳士選手、MLB で言うと サンディエゴ・パドレスのマニー・マチャド選手みたいな。私は、ファイターズの応援に関してはアイドル界で誰にも負けないと胸を張って言えますが、歌もダンスももっと頑張って、複数ポジションを守れるアイドルになりたいと思っています。
──13、14、15期メンバーと後輩も増えて、ユーティリティプレイヤー的な振る舞いを求められる場面も増えているんじゃないですか。
牧野: まだ目指している途中なので、そういう姿を見せられたらいいなと思っています。大田泰示選手も言っているように「背中で見せられる先輩」になりたいので。ライブも撮影も、ファイターズのお仕事もメジャーリーグのお仕事も、全部全力投球でやっていきます!
──20代のうちに叶えたい目標や夢はありますか。
牧野: 「MBLのアーロン・ジャッジ選手に会う!」です! これはもう10代のうちに叶えたいくらいなんですけど。ヤンキースタジアムに行ってジャッジのプレイしている姿を見るのと、ヤンキースを応援するのと、ジャッジに会う! お仕事でもプライベートでもいいので、叶えられたらいいなあ。
野球から学んだ食生活の大切さ
──牧野さんの好きな野球も、モーニング娘。の活動も、チームプレーという点では似ているのかなと思いました。野球チームや選手から、自分の活動にも生かせると思うことはありますか。
牧野: あります! あります! あります!! 例えば食生活です。ダルビッシュ有選手は食事にいろいろと気を遣っているんですが、お話を聞いたりインタビューを読んだりして、私も“アスリート”として食事に気をつけようと思っています。例えば、野菜だけ食べれば健康というわけではないとか、お肉やご飯はいつ食べれば栄養になるのか、ずっと食べ続けないと効果が出ない食材、速攻性のある食材を考えて食べたり。プロ野球選手には、試合前はお腹が痛くなるので食物繊維を摂らない方がいますが、私もライブの前は気をつけて食べないようにしています。「食はアスリートとしての使命」ですから!
──かっこいい!
牧野: 「食はアスリートとしての使命」は、中島卓也選手が、「あなたにとって食とは何ですか?」という問いに対して答えた言葉なんです。「練習よりも大切なこと」という選手もいるぐらい。その話を聞いて、食事って大切なんだと学びました。
※参考:https://www.fighters.co.jp.plm-cms.pacificleague.jp/news/detail/00000759.html
毎年1月にファイターズの「新人合同自主トレ」がおこなわれるので、それをファイターズ鎌ケ谷スタジアムまで見に行って、ストレッチの方法を学んでいます。トレーナーさんがルーキーたちにストレッチやアップの方法を教えているのを見て「あのストレッチは私も取り入れよう」とか「私も同じストレッチをしているから続けてみよう」とか。
──アイドルがアスリートから食事やストレッチを学んでいるのは初めて聞きました。
牧野: 私だけの考えではありますが、アイドルはアスリートだと思っているので。食事やストレッチなど、体の管理をしっかりしたうえで、歌やダンスのレッスンもしっかり行って、ユーティリティプレイヤーを目指していきます!
頑張るときには「ザ☆ピ~ス!」を聴く
──最後に、この記事を読んでいるtelling,読者におすすめのハロプロ、モーニング娘。の曲を教えてください。
牧野: まずは、モーニング娘。'15「ENDLESS SKY」(zetima)です。これは9期メンバーの鞘師里保さんが卒業するときに発売した曲なんですが、つんく♂さんがライナーノーツに「桜咲く季節の卒業シーズンに、たくさんの人に聞いてほしいなって思って作っています。」と書いていたんですよ。
※参考:https://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-12103730188.html
曲を聴くと少しさみしい感じがあるかもしれないですが、新しい生活が始まって明るい未来が待っているという曲でもあるので、この曲を届けたいなと思います。大谷翔平選手がメジャーリーグに行ったときにも、この曲を届けたいと思いました。
──牧野さんが「今日は頑張るぞ」という日に聴く曲はありますか。
牧野: モーニング娘。「ザ☆ピ〜ス!」(zetima)です! これはとにかく好きな曲で、うれしいことがあったり気分を上げたかったりするときに聴きます。落ち込んだときに聴くのは「泡沫サタデーナイト」(zetima)ですね。この曲を聴くと元気が出ます! あとは、ドリームモーニング娘。さんの「あっと驚く未来がやってくる!」(zetima)も、この先に新しい未来があるよ、いいことがあるよ、という歌詞なのですごく好きです。
──ありがとうございます。20歳に向けて、ますます活躍する牧野さんの姿を見るのを楽しみにしています!
牧野: 2019年の目標が「メジャー進出!」だったんです。もうメジャーには進出したので、今年は「ユーティリティプレイヤーになること」と「ワールドシリーズMVP」を取ることです。アーロン・ジャッジと一緒に、ワールドシリーズMVPを取る(笑)! そのためにやりたいことがたくさんあるので、ファンのみなさんや野球からエネルギーをもらって頑張ります!
●牧野真莉愛(まきの・まりあ)さんのプロフィール
2001年2月2日生まれ、愛知県西尾市出身。ハロー!プロジェクトのグループ「モーニング娘。'20」の12期メンバー。週刊漫画雑誌の表紙やグラビアページに多数登場する一方、ファッション誌でモデルとしても活躍。プロ野球・北海道日本ハムファイターズのファンとしても知られ、野球関連の番組出演なども。最新DVD & Blu-ray「モーニング娘。’19コンサートツアー秋 ~KOKORO & KARADA~ FINAL」(zetima)好評発売中。
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