【古谷有美】厳しい冬から自分の心身を守るポイントは「子どものころから言われてきたこと」
●女子アナの立ち位置。
食事やお風呂で、まずは身体を温める
インフルエンザや風邪が猛威をふるうこの時期、体調管理は気が抜けません。……といっても、私はめったに風邪をひかないんです。ちょっと怪しいな、と思ったら、とにかくあたたかくして寝る! ショウガやニンニクをたくさん入れたスープをつくったり、漢方を飲んだりして、内側から自分を温めます。しんどいときでも食欲がなくなることはないから、とにかく食べていれば治るんです。
ただし、声が出なくなってしまったら、商売あがったり。風邪をひいても、喉はなんとか守り通さなければいけません。いまのところ声が出なくなったことはないけれど、万が一に備えて、一応マヌカハニーのキャンディやはちみつは用意してあります。
風邪予防にも声のケアにも欠かせないのは、お風呂です。毎日かならず湯船につかって、鼻歌をうたったりなんかしながら、ゆったり過ごします。バスソルトは少々お値段が張ってもデトックス効果がばつぐんなものを選びます。週1~2回のスペシャルケアにぴったりです。
コーディネートを邪魔しない、おすすめ防寒アイテム
今年は暖冬が続いていたけれど、さすがに寒さも本格化してきました。私は、寒さは苦手なのに、すぐ汗をかいてしまう面倒なタイプです。あんまり厚着をすると、逆に暑くなりすぎて、過ごしにくい………。このあいだは、長袖のヒートテックにニットワンピを重ね、しっかりコートも着て出社したら、会社へ着く前に汗だくになっていました。暖かいコートを着るなら、中は薄着にするのが“みんみん流”です。
防寒のポイントは、足元を冷やさないこと。今年は、赤・白・グレーの色違いで、ウールの靴下を買いました。分厚くないのにちゃんと暖かくて、いつものコーディネートにプラスするだけですごく心地いいんです。
家にいるときも、同じように足元を温めるようにしています。外出時よりもむしろ、あまり動かない室内のほうが冷えやすかったりしますよね。もこもこのルームソックスもいいけれど、私のおすすめは海上保安庁のウェットスーツなどと同じ繊維でつくられているもの。かかとを覆うだけのデザイン なのに、驚くほどポカポカになるんです。クリームを塗ってから履けば、ガサガサかかとの保湿効果も。これでベッドに入ると、暖かすぎて、気づけばまた汗をかいてしまっています(笑)。
「強く鍛えること」と「フラットに戻すこと」を心がけて
デイリーケアは、そんなふうに身体を温めるくらい。だけど、本当に疲れたなというときは、整体や鍼に頼ることもあります。長距離移動の前日などには、なるべく身体のゆがみをとって出かけたほうが、乗り物の負担を減らせる気がするんですよね。長旅から帰国したときにも、まずは鍼。身体のめぐりがよくなって、ぐっすり眠れるため、時差ボケで苦しむことも少ないように感じます。
たぶん私たちの身体には、筋トレみたいに“強くすること”も必要だけど、整体や鍼のように“戻すこと”も欠かせないんじゃないかなぁ。たとえば野球のピッチャーなら、同じ腕で何十球も投げるんですから、利き腕のほうが間違いなく疲れます。アスリートほどではないにせよ、私たちだって日常生活では、偏った身体の使い方をしてしまいがち。そうなると骨や筋肉はゆがんでいくばかりなので、やっぱりバランスを戻さなければなりません。そんなふうに身体をフラットにするケアも、忘れずにいたいなって思います。
毎日ポジティブに、基本だけ押さえればOK!
いろいろお話しましたが、健康のためとはいえ、Todoが多いと面倒くさくなって、結局すぐにやらなくなってしまいます。「楽しい気分で続けられる、最低限のことをやるだけでOK」が理想。何かをやり忘れて落ち込むくらいなら、笑顔で開き直っているほうがいいと思うんです。小さいことでくよくよしていると、身体にもあんまりいい影響をもたらしません。
だから究極的には、ポジティブでいることが一番の体調管理。笑顔はきっと、少々のウイルスなら吹き飛ばしてくれます(?)。インフルエンザやひどい風邪は、どれだけ気をつけていたって、きっとかかるときにはかかるもの。具合が悪くなってしまったら、神様が「ちょっと休みなさい。こんな状態にでもならない限り、あなたは休まないんだから」と言ってくれているんだと思って、じっくり休息してください。
30歳を過ぎて、子どものころ当たり前に言われていたことのすばらしさも実感してきました。たとえば「早く寝なさい」「外から帰ったらうがいだよ」「きちんと手を洗った?」などなど……。身近な大人に何度も言われてきたことって、心と体をすこやかに保つためには、やっぱり大切なんですよね。
だから、最低限のケアだけしたら。みなさま、今日もお元気で!