それ、PMS(月経前症候群)かも。
PMSという言葉を聞いたことがありますか?
生理痛が重い人はすでに知っている人も多いかもしれません。
PMS( Premenstrual Syndromeの略)は日本語で月経前症候群と呼ばれています。
体調が悪くなったり、眠くなったり、食欲が止まらないほどあったり、お肌の調子が悪かったりなど、月経前に起こり、月経時に消えていく心と体の不調としてよく聞きますよね。
これらの症状がとても重く、3ヶ月以上続けて毎回ある場合をPMS、月経前症候群と言います。
私がPMSについて知ったのは、大学生になってからです。中学生の時に始まった生理はそこまで重いものではなく、甘い物が食べたくなったり、お腹や腰が痛くなったりとティーン向け雑誌やクラスメイトの女の子たちとの会話にもよく出てくるものとほとんど同じ。「生理はこんなもんだから、仕方ない」と生理中は憂鬱な気分になりながらも特に生活に支障をきたすものではありませんでした。
大学生になったある時、友人の1人が「私PMSがすごくひどいんだよね、そのせいで生理前はずっと情緒不安定で泣き出しちゃったり、体調も悪くて全然家からでられなくなっちゃう」と言ったのです。私はそこで初めてPMSという言葉と、生理痛がそんなに重い人がいるんだということを知りました。それ以前にも「私のお姉ちゃん、生理痛がひどくて生理中は泣いてるし、ベットから出られないの」なんて話は友人から聞いたことがありましたが、実際に本人の体験談だったり、苦しんでいる様子を見たことがなかったので、たいていは自分くらいかちょっと重い人もいるんだろうなという程度にしか考えたことがありませんでした。
しかしそれからしばらく経ち20歳を超えた頃、私の生理は突然今までと変わり、家からでられないほどお腹が痛くなったり、何もないのにシクシク泣いてしまったりし始めたのです。
「これがPMSなのか、、、つらすぎる!!!!」
自分ではコントロールできないほど、心も体もつらいという状態が毎月のようにやってくるのです。その間は何にもする気になれなかったり、一日中お腹が痛くてベットの中にいたり、食欲がすごいと思ったら、吐き気がして何にも食べられなかったり。なんで私がこんな目に……という感じです。
25歳になり、最近はPMSがほとんどなくなってきました。まだ生理前にイライラしたり、食欲増進や逆に吐き気が少しあったり、腹痛腰痛、精神的に弱ることなどはありますが、以前に比べたら大分軽くなり、つらいのは生理1、2日目くらいだけになりました。
私はあの時友人がPMSについて話してくれたり、自分がPMSにならなければ『PMS』という言葉や症状を知らずに今までいたかもしれません。実際に私の母は生理痛がずっと軽めで、生理が重い人がいるのはわかっていたけれど、娘の様子を見て本当に大変な人もいるんだと理解した、と言っていました。
症状の差はあれど生理は多くの女性が一生のうちの長い間ずっと関わっていくものです。そんな生理についてなぜ私たちはあまり知識がないのでしょうか?なぜ学校ではもっと詳しく教えてくれないんだろう?当事者である女性はもちろん、男性も生理について知るべきだと思います。
だって世界の人口の半分の人に関わることなんですから。実際にパートーナーや家族、仕事仲間、もしかしたら道端で見かけた具合の悪い女性のことを、生理の知識やPMSについて知っていたら手助けできるかもしれません。
PMSがひどくなった頃から肌も敏感になり、生理用ナプキンでかぶれて不快な思いをすることが増えました。それからは自分で調べたり、友人に聞いたりして、オーガニックコットンの肌に優しいナプキンに変えたり、タンポンを使って不快感をなくしたりと、ただ薬局やコンビニに売っているナプキンを買うのではなく、色々な生理用品のなかから自分に合ったものを使うようになりました。ほかには豆乳やハーブティーを飲んでみたり、私は使っていませんが生理不順やPMSの人は、病院でピルを処方してもらうことも一つの解決策だと思います。
私は周りに生理について知識や理解がある人が多かったので、とても救われましたが、まだ知識がなく相談もできずに我慢している人も多いと思います。そんな人を減らすためにも、自分のためにも、生理やPMSについてもっと理解が深まっていったらいいなと思います。