メモ:胃下垂とは

極端なダイエットが原因になることも

胃下垂とは、胃の下部の位置が通常よりも下に下がっている状態のこと。お腹の上部はへこんでいるのに、おへその周囲だけがぽっこりと膨らんだ状態になる。

やせ型の人や急にやせた人に多く見られ、生まれつきの場合もあるが、極端なダイエットによるお腹周りの脂肪の減少によっておこることもある。

具体的な症状がない場合もあるものの、胃の運動が弱まって食べ物を十二指腸に送る力が弱まるため、人によっては胃もたれや胃痛、げっぷ、満腹感などがみられる。弱まった胃の運動を助けようと胃酸が過剰に分泌されることもあり、胃炎になることもある。また、栄養やビタミンを吸収しにくくなり、肌荒れにつながることもある。

主な原因としては、やせているために腹壁の筋肉や適度な脂肪がなく、腹部の圧力が低下して胃を支えられなくなるためと考えられている。ストレスとの関連も指摘されている。

症状がなければ治療の必要はない。腹筋や背筋などお腹周りの筋肉のトレーニングや、脂肪を増加させること、妊娠によって胃が押し上げられることで改善することがある。食事の量を減らすことも症状の緩和に効果的だと言われている。